黒田旬
Ashoka Japan
Published in
4 min readNov 25, 2019

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デンマークに留学した理由の一つが無回転卓球の海外普及活動です。今回はその進捗状況を書いてみました。

学校には日本から無回転卓球のラケットを持っていき、以前のブログでも紹介した通り学校初日からみんなで無回転卓球をしました。学校初日。泊まっていたホテルから学校に行こうとするとなんとバスがなく、さらに先生に迎えに来てもらおうと電話をするとまったくつながりません。そんななかやっと電話が繋がり迎えに来てくれたら現れたのはなんとタトゥーを入れた筋肉隆々の先生。そんなこんなで緊張の連続で、学校についてからも友達が作れるか不安でした。最初はやはりみんなお互い初対面で気まずかったのですが、でもそんななか卓球台を発見し男子数人で無回転卓球をするとみんなが集まってきてまだ名前も知らない子とも打ち解けることができました。デンマークは英語を話せる人が多いとはいえやはり話せない人もいます。スペインから来た留学生の友達は英語が苦手でなかなかコミュニケーションに入ってくることができず、ほかにも難民としてデンマークに来るも英語デンマーク語とも1年しか語学学校に行っておらずやはり英語に難がある子が何人かいます。しかしいつも無回転卓球をしていて言葉を交わすのが難しくても大の友達です。もちろん自分も留学初日は英語になれていません。そんななかでも無回転卓球のお陰で言葉を交わさなくても仲良くなれたのです。言語や国籍、人種などに関係なく楽しめるスポーツの凄さを改めて感じました。その後もほぼ毎日学校で無回転卓球をやっています。大学生が合宿に来た時みんなで無回転卓球をやっていったり、先生が友人を学校に招いたときに紹介してくれたりと学校に出入りする人が代わる代わる体験していってくれています。

先日は週末に校内卓球トーナメントが企画され無回転卓球のラケットを用意し試合をしました。いつも遊びでやっているのですが、いざ試合という形で勝ち負けがあり、先生が賞品を用意したこともあって緊張感が増して得点のたびに盛り上がりました。

また先週末に開かれたファミリーデイでも無回転卓球を紹介しました。ファミリーデイは家族を学校に招待して普段授業でやっていることの紹介をしたり学校生活を体験してもらう日です。各授業ごとにプレゼンや授業で作った創作物を披露しました。また企画の際に無回転卓球を提案し、無回転卓球の紹介タイムを作ってもらいました。普通に過ごしていると各家族ごとにまとまってしまってせっかく学校で集っているのに終始居心地が悪くなってしまいます。雰囲気をほぐして初対面同士でも打ち解けるのにスポーツは最適です。ほかのスポーツと比べ無回転卓球は激しすぎす、かといって盛り上げれる熱さがあります。生徒とその保護者を含めた10人でテーブルを回るゲームを行い、普通の卓球の1対1と違ったトリッキーにしました。見ている人も盛り上がって全員に無回転卓球の楽しさを伝えることができたと思います。

また今月は地元の南伊豆でも無回転卓球のイベントを開催しました。町の教育委員会主催で開いている小学3年生から6年生を対象にしたプログラムで無回転卓球を体験してもらいました。子どもたちがとても楽しんでくれ、地元発祥のニュースポーツということで知ってもらうことができたと思います。これからもいろんなイベントや企画の際にアイスブレイクや一コーナーとして無回転卓球を実施すればより多くの人に楽しんでもらう機会を作れるはずです。これからも少しずつですが一人でも多くの人に無回転卓球の楽しさを伝えるために頑張っていきます。

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