「年齢」をどう扱うか

野澤 翼
Ashoka Japan
Published in
4 min readAug 7, 2019

こんにちは、肥後未来スクールの野澤です。Offical髭男dismの「発明家」という曲を聴きながらこのブログ記事を執筆しています。

今回は、「事業」と「年齢」の関係性について僕自身が実際に体感していることをお話します。

まず、僕自身は自分から積極的に年齢を公開することはしていません。

理由としては、そもそも「中学生」という義務教育期間中で事業を行うこと自体が珍しいものであり、焦点がそちらへ向かってしまい本来のコンテンツとズレた焦点に光が当たってしまうためです。

ですが、「中学生起業家」「中学生プログラマー」「中学生ブロガー」などと、中学生であることをブランド化したマーケティングを行っている人はたくさんいます。

このようなブランディングの手法を積極的に取り入れている人には2種類いると僕は考えています。

ひとつは、「積極的におもしろい活動を行なっていてたくさんの人に知られたいが、なかなか注目されにくい人」。

もうひとつは、「ただモテたい人」。

年上にモテるんですよね、こういったブランディングを行うと。

中学生なのにすごい!!!!!かっこいい!!かわいい!!!!!!!!

となります。大抵は。

こういった反響を得ることができる中学生ブランドをどう扱うかです。

例えば、創作活動を行なっている人。

Webサービスを開発する人。音楽活動をする人。絵を描く人。

これらの人が何か成果を出し、それを発信する立場となった時に中学生ブランドを使うとモテます。「いいね!」されます。拡散されます。

その結果、多くの人に創作物を知ってもらうことができ、尚且つそれに対する評価をいただくこともできるかもしれません(評価基準は置いておいて)。その結果は良い方向へと導かれるのではないかと僕は思います。

ところが、中学生ブランドを用いてあまりよくない結果になる場合もあります。

例えば、「中学生」であることのみを表に出し、そこでがっつりとブランディング化してしまう場合。

「親子起業」という起業の形があります。これにより、印鑑登録のできない15歳未満でも会社の取り締まりになることが可能になり、その結果「取締役社長」という肩書きを得ることも可能になります。

一般的に、私は社長です。というとすごい!!と周りに賞賛されます。

それに加えて、中学生の社長です!というとさすがにめっちゃモテます。

ですが、詳しく事業内容を聞いてみるとがっかりするような結果を得てしまう場合だったりこれから先軽視されるようなことが懸念されます。

ただモテたいばかりに。一時的な賞賛を浴びたいだけに中学生ブランドを使用するとあまりいい結果は得られないと考えます。

上記のように、中学生ブランドを用いることのメリット、デメリットは場合によって良い結果になったりあまりよくない結果になったりします。

それらを踏まえた上で、僕自身で考えてみるとどうでしょう。

・肥後未来スクールの経営者であること

・中学生であること

僕のメインコンテンツは以上のような構成です。

教育事業であるプログラミングスクールの経営は、通う生徒の将来を左右させたり将来の夢や生活スタイルの変動が懸念されます。

これらには、多くの責任が伴います。

どのような選択を取るか、最終的に決定するのは本人ですが、教育者の意見には本人の思考を大きく左右することもあります。

結果は本人視点で、周りの人の視点で「良い結果であった」というものを得ることができれば「肥後未来スクール」の評判も上がりますし、尚且つ通ってくださる生徒がこれから生きやすい社会になると思います。

そういったものを得ることができるような教育を行えるようなことを僕はいつも頭に入れています。

以上は僕の考えですが 、こちらに中学生ブランドを取り入れてみるとどうでしょう。

一般的にみて、中学生は社会的信用が皆無です。現在信用性のない私を「年齢」を用いて大きく拡散することはリスクが高いものであり、自分でも好ましくありません。それに加えて、僕の考えが年齢により不祝儀となってしまうことまで懸念されます。

なので僕は「中学生ブランド」を用いることはしません。

このように、中学生ブランドをはじめとする年齢を武器にするブランディングには大きな宣伝効果がありますが、それに伴うメリット、デメリットがあります。

ここまで読んでくださった方も一度考えてみてください。

自分にあったブランディングって、なんだろう。

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野澤 翼
Ashoka Japan

プログラミングスクール「肥後未来スクール」代表、CoderDojo熊本メンター、アショカYV