本当の生きる力って。

Ayaka Ueda
Ashoka Japan
Published in
4 min readSep 1, 2017

子ども達の成長ってどうやって測るんですか?

「人間の本質的な成長は、teacherが心で感じることで深まっていく。
社会の実戦での学びはidentityの形成につながるからね。
学校の教育と違って成果は測りにくいから難しいけど。」

これはY-PLANを作ったカリフォルニア大学のデボラ・マッコイ教授のおっしゃっていたこと。(デボラ教授はアショカフェロー第一号のグロリアスデスーザーのお弟子さんだそうです。すごい繋がり!)

さて、アメリカの学び第2弾です。

Y-PLANとは、問題解決型のワークショップY-PLAN(Youth-Plan, Learn, Act, Now!)のこと。

リサーチ、分析、ディスカッション、プレゼンテーションといった、自ら考え、能動的に行動しなければならない課題が与えられる。そして、リーダーシップと地域貢献をかけあわせた社会の実戦での学びを得られる。

それは日本で行われる受け身型の授業とは正反対のもの。

私が行なっている「高田と僕らの未来開拓プロジェクト(たかぷろ)」も社会の実戦での学びを得られるものだ。

陸前高田の中高生が、ちょっと興味があるもの違和感に思っていたこと、そんな秘めた想いを大学生と一緒に地域で形にしてみる。

まず、やってみることで、誰かのためになった!自分の成長に繋がった!町のためにもなった!地元でも自分のやりたいことできちゃうじゃん!そんな気づきを中高生は得る。

そして、中高大学生でプロジェクトを行うプロセスで自分自身と向き合うことになり、夢に向けて自分の中の何かが変わる。

私はたかぷろを通しての人の成長に自信がある。

大きく成長して来た高校生を見ているし、自分だって成長させてもらった一人だ。

でも、前々回のブログ(http://urx3.nu/FEE7)に書いたように、

たかぷろの価値は社会的には見えにくい。

成果は測りにくい。

あ、Y-PLANと一緒だ。笑

私はここ3ヶ月くらい、価値を言語化しないと見える化しないと学校や行政に認めてもら得るように測れるようにしないと、、、と焦ってました。

そして、うまく見せられずにショックを受け、落ち込む。。。笑

アメリカに行って気づいた。

もっともっと、中高生のリアルな言葉を、輝く姿を、自分の心で感じる。

そして、その子たちがそこにいるというそのこと自体に丁寧に愛を届ける。

それが大切。

誰になんと言われようとも、

私自身が中高生のその素敵な変化を信じること、

そしたら、その子達の周りの人たちが変化に気づく。

言葉にできないけど、、、

「いいね素敵だね。」

そんな心と心の響き合いを積み重ねていきたいなあ。

そうやって、幸せが広がっていく。

高度経済成長期は終焉を迎え、成熟社会となり、価値観も多様化してきた今の時代。心の貧しさという目に見えない問題がガスのようにそこら中に漂っている。

こんな今の時代を生きる人にとって

幸せってなんだろうか。

何をすれば人は幸せになれるんだろうか。

私には正直わからない。

でも、きっと今この活動が生み出しているまだ明確じゃない価値にこそ、幸せのエッセンスがあると信じてる。

これがきっと"生きる力"になる。

わからないことだらけだからこそ、今、目の前に生まれた小さな希望を大事にしよう。

今ここに愛を注ごう。

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Ayaka Ueda
Ashoka Japan

「高田と僕らの未来開拓プロジェクト」@陸前高田 / Ashoka Japan leverage/ 東京生まれ東京育ち / 大学卒業後、陸前高田市広田町へIターン移住 / 社会人2年目 / 地域活性化×キャリア教育で日本の田舎の教育を変える共育者。