無回転卓球ラケットの製作教室を終えて

黒田旬
Ashoka Japan
Published in
5 min readJun 30, 2020

緊急事態宣言は解除されてからしばらく経ちましたが、みなさんどうしていますか?
感染が再び増加している地域もあり、感染予防をしたうえでの活動が課題ですね。

さて、私の地元の町では3月以降は感染が確認されておらず、学校なども始まっています。
そこで、5月に実施予定だったがコロナで延期になってしまった無回転卓球ラケットの製作教室を、地元の教育委員会と共同で13日に実施しました。
これは1年を通じて町内の小学生、4~6年生を対象に行われる地域再発見プログラムのなかで、無回転卓球が2回分を担当する形です。
今回は通年のプログラムの最初ということで、メンバーの顔合わせや仲良くなるためにもとても重要な第一回目でした。
参加者は全員マスク着用、手の消毒、検温、お互いの距離の確保など感染対策を行いながらの実施です。コロナの影響で学校自体も6月に始まったばかりとあり子供たちは戸惑いがあったと思います。
学校では距離を取ることの徹底などがはなられているので新学期が始まっても友達と仲良くなるのが難しい状況のようです。
ということで当日は最初にレクリエーション行うことで学校や学年を超えて仲良くなれるようにし、だんだん緊張もほぐれ慣れてきたところで無回転卓球の講座に移りました。

無回転卓球についての説明では、卓球を中学校3年間やっていたからこそ見つけた疑問や気づきが無回転卓球の考案につながったということ、この無回転卓球は誰でも年齢や経験、運動神経にかかわらず楽しめること、そしてその普及活動については今までの大会でのエピソードやアショカのことについても交えて話をしました。
そして一番子供たちの身近なこと、つまり参加してくれた子たちのおじいちゃんやおばあちゃんが元気に長生きできるために無回転卓球がとても効果的だということも伝えました。
ざっくりとした紹介だったのでわからなかったり、疑問が残ったところもあったかもしれませんが、何かがみんなの心に残ってくれたらと思っています。

さて、紹介の後は実際に無回転卓球の製作に取り掛かりました。
今回製作したのは大会で使うような本格的なラケットではなく、簡単に作れるように市販のラケットとフエルトを貼り合わせるという自作スタイルのラケットです。
用意したたくさんのカラーのフエルトの中から、自分で好きなカラーを選んでオリジナルラケットを作ります。
時間的な制約もあって今回はラケットにフエルトを貼って切るだけなので、最初はあっという間に終わってしまうか心配でした。しかし以外にも粘着タイプのフエルトがハサミにくっついてしまったりして、結局はちょうどいい難易度になったのかなと思います。自分のほかにも教育委員会のスタッフの人がフォローに入ってコツを教えたり見本を見せることでみんな貼り終えることができました。
フエルトをラケットに貼り終わったら今度はデザインです。
用意したマジックでラケットやフエルトに自分の好きなキャラクーを書いたり、色を塗ったりして世界に一つだけのオリジナルラケットに仕上がりました。
最初のあいさつで教育委員会の方が紹介してくれた際に「今日の講師の方は無回転卓球の世界的権威です」と紹介してくれたせいか、作り終わったラケットにサインしてくれるように頼んでくる子もいました(笑)
自分が始めたことなのでたしかにそういう見方もできるのかもしれません(笑)

最初に好きな色のフエルトを選ぶ
フエルトを切るのにてこずりながらも、友達と教えあったりして頑張っている様子
フエルトを切るコツやラケットへの貼り方などをアドバイス

今回のメインはラケットの製作でしたが、最後には余った時間を使って少しだけ無回転卓球をプレーしてみました。
次回に本格的に作ったラケットで無回転卓球の体験会をする予定なので、それに合わせてサーブの練習です。
正しいやり方を知らない子もいましたが、コツを教えてあげると、みんなすぐできるようになり、ラリーを楽しんでいました。
一番感じたのが卓球をクラブでいつも練習している子が無回転卓球で戸惑っていたことです。卓球ならば回転をかけれるので習っていない子はコテンパンにやられてしまうわけですが、無回転卓球によって回転がなくなったことで初めての子でもかなり上達して卓球経験者をうならせていました。
次回は景品なども準備して体験会、そして最後はトーナメントで試合もあるそうなのでどういう結果になるか楽しみです。

学校では部活ができなかったり、公共のスポーツ施設がまだ閉まっていたりと、体を動かすことについてはまだ制約が多いのが現状だと思います。
コロナで今まで家で過ごしていたこともあり、今後も運動不足は大きな課題です。
一人一人が家に持ち帰ったラケットを使って家族と無回転卓球を楽しんで、そして体力の維持につながればと思いました。

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