生きてる感覚。

Ayaka Ueda
Ashoka Japan
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5 min readSep 11, 2017

8月20日にたかぷろ夏のプロジェクト実行5日間が終わりました。

「たかぷろ」は私の全てをかけてます。私が生きる中でのいろんな学びや気づきをここに全部注ぎ込む。私の人生をかけた大研究です。だから、この夏の学びはもちろん全てたかぷろへ。2017年の夏はこの記事で締めます。(たかぷろHP→http://takapro.org

夏のプロジェクトは6月3日にキックオフし中高大学生27人で2ヶ月半準備してきた。

この夏、大きく変えたところは、何でもいいから「やってみたい!」その純粋な想いをそのままパッと形にすること。今までは、「広田のために」何ができるかをまず考えてた。つまり、目的を先に決める。

「一人ひとりの想いを形にする」という主軸は3年前から変わってないんだけど、目的を先に決めて頭で考える作業をいれることで、その人の生の感覚「心からのやってみたい!」は薄れてしまってたのかなあと。

だから、今回は、頭で考えるんじゃなくて、心で感じたありのままで動くことを大事にした。

動いた時、一つ聞くことは「なぜやりたいのか?」そこにその人自身のストーリーがあるか。

その結果、でてきたプロジェクトが4つ。

「震災前まで毎年行われてた伝統行事を復活させたい!」町民運動会チーム。

「地元の良さをもっと自分が知りたい、そして気づいた魅力を発信したい!」パンフレットチーム。

「将来のことを本気で考えて、地域の大人からもアドバイスもらいたい!」未来ワークショップチーム。

「地域の人が一生誇りに思えるって持てるものを作りたい!」ゆるキャラチーム。

どのプロジェクトも最高でした。

部活や勉強で忙しい中でも、電話mtgをしたり、ちょっとの時間集まって作業したり。

プロジェクトが終わると
「やってよかったー!!!」
そんな弾けた声ときらきらした笑顔の中高大学生メンバーがそこにはいて。

緊張して人前で話せなかったけど大きな声で話せるようになった子。
何か聞いても「わかんない」しか答えなかったけど、自分の意見をちゃんと言えるようになった子。
体調が悪くても部活が忙しくても「やりきりたい」と意志を貫き通し動いた子。
震災前の広田に戻るのでなく、自分たちの手でもっと良くしていきたい!と力強く話せるようになった子。

夏が始まる前より確実に人としておっきくなった。成長したことを心から感じています。

そして私は今、「ああ、生きてるな。」という感覚を久々に持ってる。

ここ半年くらい私はずっと自分に自信がありませんでした。

どんなに頑張っても変わらない出来事がぽつぽつと積み重なり、力の無さを痛感し、やがて黒い塊となって心に居座り、人に関わることが怖くなっていた。ずっともやもやした霧の中にいる感覚で、輝いてる時の自分を忘れてしまっていた。

でも、この夏を終えて思い出した。

私にとって人の成長が”喜び”で自分の一番の原動力であること。
一緒にその人の成長を喜び合ってる時の自分はきらきら輝いてる。

バイトで受験生指導をしてた時も、生徒が自分の成長を実感して泣いて笑って喜んでるのを一緒になって泣いて笑って喜んでる自分が好きだった。

今もそう。

夏のたかぷろを通して、中高大学生が自分の変化、成長を言葉で表情で伝えてくれる。

それを一緒に喜べてる。

心が震えて涙が溢れてくる。

ああ、わたし、生きてるな。

素直にそう思える。

純粋な心の震えには好きが詰まってる。

今の自分が、大好きだ。

怒涛の夏はこれにて終わり。

もうすでに次の季節に私の心はスキップし始めた気がしてる。

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Ayaka Ueda
Ashoka Japan

「高田と僕らの未来開拓プロジェクト」@陸前高田 / Ashoka Japan leverage/ 東京生まれ東京育ち / 大学卒業後、陸前高田市広田町へIターン移住 / 社会人2年目 / 地域活性化×キャリア教育で日本の田舎の教育を変える共育者。