起業を目指し留学

Tatsuwaki Nakagawa
Ashoka Japan
Published in
3 min readNov 24, 2018

2018年一月中旬に仲間と集まり起業を決意してからもうすぐで一年。短いようで長い怒涛の期間でした。

高校の同僚とともに起業を目指した理由は様々ありますが根底には学ぶ死せと社会を良くしたいという思いがありました。起業を決意してから一カ月、ほとんどの時間はアイディア練りではなく自己内省にかけました。各メンバーが一人ひとり自分は何をしたいのかを深く問い考えました。そこでメンバーに共通する一つの怒りや不満がありました。それは携帯の使われ方でした。

それは自らを含め多くの人が携帯電話に貴重な人生の時間を浪費していることでした。携帯電話を長時間使用の理由を探ると、一部の人からは「めちゃくちゃ楽しいから」といった回答を頂いた一方で「暇だから」や「やりたいことがないから」という回答も多くありました。世界には楽しいことや勉強になることはたくさんあるのに、自分がやりたいことは本来あるはずなのに、多くの人が自分に自信がなくて自分のやりたいと思っていることを押しつぶしてしまっていたり、行動することに大きなハードルを感じている人が多いのが現状でした。私達が感じていたもやもやは、一度きりしかない人生に多くの見えないハードルを設け、メディアやゲームなどの心理的作用に流されていることで、「その場に集中」する機会を失ってしまうことに他なりませんでした。

このビジョンにたどり着くまでに約三カ月を費やしようやくアプリ開発やクラウドファンディングなどの行動に移し始めました。自分を含めこれまでは学校という環境に守られて活動してきました。しかし社会で活動するとなると何もわからず毎日がとにかくもがく日々でした。何度もチームメンバーとぶつかり助けをもらった社会人から怒られることもありました。新しくメンバーが参加したり、既存メンバーがやめるなど組織的にも多くの困難がありました。しかし、最後には多くの方の力もありプロダクトも完成し、クラウドファンディングも成功しました。 最終的にローンチの手間まで来ました。しかしここでメンバーの多くが海外に留学に行く時期が迫っていて最終的に事業は一時停止になりました。リーダーとして様々な思いがあり仲間の思いや努力も考慮するととても難しい判断でした。しかし、今後のメンバーと自分のことを考えたときにやむを得ない判断だと思っています。

夜中三時の図書館の様子

現在はジョージア工科大学に入学し航空宇宙工学を学んでいます。毎日勉強に追われる日々ですが同時に自己内省を繰り返し自分のことについて深く考える日々が続いています。そして、起業に対する考え方も変わりましたが起業に対する興味や情熱は変わりません。この目まぐるしい濃い一年でAshokaの助けもありビジネスやマネジメントはもちろんのこと、何より自分の人生について深く深く考え学ぶことができました。

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