Yuka Harada
Ashoka Japan
Published in
3 min readSep 19, 2018

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毎年参加しているWe Are The Change(私はWeと呼んでいるのでWeと記します)に今年も参加してきました。

まずは、初めましての方もいらっしゃると思うので自己紹介を簡単にします。

ちょうど3年前のこの日、私はYVとして認定され、がむしゃらに東北支援の活動をしていました。大学1年生の時に初めて震災後の東北に足を運び、テレビで映っている景色と目の前に映る景色が全然違うこと、「来てくれてありがとう」とあたたかい言葉、割れた茶碗の破片が道路に落ちていること、20歳だった私には初めての経験が多すぎて、うまく言葉にできなくて悩んだことを覚えています。

京都に帰ってからも、東北のことが忘れられなくて、学生団体Walaughを仲間と立ち上げて東北物産展をしたり、東北ツアーを企画したり、防災フェスをしたり、とにかくがむしゃらに色んなことに手を出しました。

でも、自分には東北へ何ができるのか、本当に何がしたいのかわからず、悶々と過ごす日々。私、結局何ができているんだろう?疑問でいっぱいでした。

大学4年生の夏に就職活動で、大阪の企業を受けたのですが、面接の質問で出てくるのは東北のことばかり。「私は、東北に身を置いて、生きていきたいんだ」と自覚し、移住を決意しました。

そして宮城県石巻市に移住して2年目になりました。

移住した当初は友達や知り合いもできず、全く縁もゆかりもない土地に住み、人間関係を築いていく厳しさを実感したことを覚えています。

現在は仮設住宅の訪問相談員をしながら、まちの復興に向けて日々仕事に取り組んでいます。7年経った今でも石巻には課題も問題も山積みで、ひとつひとつ絡まった糸をほどいていくような、とても時間のかかる丁寧な支援が必要です。

そんな忙しさの中で、ふと立ち止まって「自分の原点」を振り返る場所が私にとってのアショカであり、Weの場です。

こんな風に夜から朝までひたすらみんなで「愛」や「社会」や「問題」「人生」について話したり、何が正しいかわからないけれど何が正しいかわからないことを一緒に悩みながら考えてくれる仲間がいます。

時には本気でぶつかってくる仲間や大人の問いかけから「ほんとに私ってこれでいいの?」「何を本当に大切にしていきたいんだっけ?」と深く深く考えさせられます。そんな時間が、苦しいけれど私はとてつもなく大好きです。そう、大好きなんです。

そして今回参加して改めて思うのは、3年前のこの日に認定してくださったパネル審査員の方々、アショカを応援してくださった沢山の大人の方々、たくさんのYVのみんな、この出会いがあったからこそ、今私は石巻で生きているんだと思います。

そう思うと、本当に感謝の気持ちと、まだまだやっていきたいこと、取り組んでいきたいこと、取り組まなければいけないことが沢山あります。

まずは、目の前の人に全力に本気で向き合い、そして自分にも本気で向き合っていく。

今日も、石巻全力疾走で生きています。

そして問いかけています。

「私がいることで世界はどう変わるだろう?」

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