2回のセッションを踏まえて

Takuya Kan
Ashoka Japan
Published in
5 min readMar 2, 2020

こんにちは。Philosophy for Children Karuizawa (名前再検討中)というプロジェクトを行っている菅拓哉です。

今回のブログでは先月のブログでご案内した2つのワークショップを無事終えることができたのでそれぞれの振り返りと、今後の展望をご紹介できればと思います。

2月10日のワークショップ

僕たちが活動を始めて、初めてのワークショップを長野インターナショナルスクールで行いました。実際の僕たちのワークショップ内容は先月のブログに書いてあるので内容を知りたい方はそちらもご覧下さい。今回はより振り返りをメインで書きたいと思います。

信濃毎日新聞さんが取材に来て下さいました!

結論から言うと第一回目のワークショップは大成功でした。いくつかこのように感じる理由を挙げると

1,ワークショップ自体の流れがとてもスムーズだった

2,ワークショップ中のディスカッションでいろいろな意見がたくさん出た

3,ワークショップ後のフィードバックで皆が、「またこのような場を設けたい」と言ってくれた

などが上げられます。なぜ第一回目が上手くいったのか。そのファクターは彼らがインターナショナルスクールに通う生徒というのがとても大きいと感じています。。まず、彼らの英語はとても流暢で全てのディスカッションを英語で行えました。また、彼らの学校の授業は日本の典型的な授業スタイルではなく、授業の中でも発言をたくさん求められるようです。そのため、僕たちの問いかけに対しても物怖じすることなく答えてくれました。

あえての改善点は、時間配分です。午前の部と午後の部を分けて行ったのですが、午前の部のワイスブレイクの時間が長く午後の部での本番のディスカッションで少し皆の集中力が切れているように感じられました。

2月26日のワークショップ

第二回目のワークショップは、長野県佐久市にある通信制の学校、地球環境高校の生徒さん達に向けて行いました。第一回目は、自分たちが長野インターナショナルスクールに出向いたのですが、第二回目はなんと地球環境高校さんがISAKに来て下さったので、ISAKでワークショップを行いました。今回は僕たちがターゲットとする、典型的な日本の学生さん達を相手に行ったため、想像どうりたくさんの困難がありました。

やはり、第一に言語の問題がありました。参加者の高校生達は日頃から英語を使い生活しているわけではないので、英語でワークショップを行うとなると難しい部分がありました。一文一文、僕が説明を訳して伝え、参加者の方が言ってくれた意見をまた訳すという事の繰り返しでなかなかファシリテーションという面では上手くいきませんでした。また、彼らは日頃から意見を言うことになれていなかったのであまり意見がでず、ディスカッション自体がいきずまってしまうことが多々ありました。

その中で、僕たちにも彼らにも学びになったことが多々ありました。恐れずに、このワークショップを行ってとても良かったです。

まず、僕たちにとっての学びは、ワークショップを通してラングエッジバリアという物がどれだけ大きな障害かということです。一回一回、訳していく中で翻訳することに注力が注がれてしまいなかなか自分がしたいファシリーテーションができませんでした。またプロジェクトメンバーが英語しか分からない、また参加者は日本語しか分からないとなると僕自身もどちらの言語でファシリテーションをすれば良いのか分からなくなってしまいました。

そして次に参加者にとっての学びは、「こんなスタイルのクラスがあるなだ」と知ってもらえた事だけで、とてもこのワークショップを開催した意味があったと思います。彼らに、ワークショップ後どれぐらい日常の学校の授業と違うかと質問してみたところ、「全く違った」「こんな深く考えたことがない」「そもそも発言することがないので、今回のワークショップはとても難しかった」などと答えてくれました。そして、参加者の生徒さん達は、「ぜひまたこのワークショップに参加したい」「次は積極的に自分の意見を持ち、発言したい」「次は英語で自分の考えを表現できるようにしたい」などとも言ってくれました。

また、地球環境高校を対象にワークショップを行い、だんだんにディスカッションの内容をステップアップさせていきたいです。

今後の展望

僕たち、プロジェクトは春休みの前に東京にある開智日本橋高校という高校でワークショップを行う予定でした。しかし、今回のコロナウイルスの影響を受けワークショップは中止になってしまいました。先月のブログでも書いた通り、僕たちは昨年の秋に予定していた第一回目のワークショップも台風の影響で中止になってしまいました。今回で、ワークショップを急遽中止するのは2回目で、正直とても残念で悲しいです。

しかし、今だからこそできることを見つけて取り組みたいと思います。まず、自分たちのプロジェクトのウェブサイトを作りたいと思います。そして、よりコンテンツを増やしていきます。今までは、「Dealing with difference」という一つのコンテンツで2つの学校のワークショップを行いました。これからは、年代別やレベル別にコンテンツを作っていきたいと思います。

もし、「自分の学校でワークショップをやって欲しい」という声がありましたら、要望にお応えしていきたいと思っています。活動に対する興味や質問がありましたら是非お気軽にご連絡下さい。

よろしくお願いします。

菅拓哉(Takuya Kan)

e-mail address:2021.takuya.kan@uwcisak.jp

Facebook:Takuya Kan

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