Hiroki Tanaka
asoview-engineering
Dec 19, 2021

こちらは、アソビュー! Advent Calendar 2021の19日目の記事です。

こんにちは、アソビュー株式会社 CIOの田中と申します。

このブログはアソビューのテック系ブログなのですが、少し趣を変えて大手企業を何社か経験した後にベンチャーのCIOに就任した立場から、今後の抱負を兼ねてお話ししたいと思います。

職歴ときっかけ

職務経歴と入社のきっかけを紹介しますと、高専卒で大手電機メーカーに就職して医療機器(放射線治療機)のエンジニアをしていました。約3年を経て、電気系エンジニアの道よりもこれからはインターネットに関わる仕事をしたいと一念発起し、当時の情報処理技術者試験のネットワークスペシャリスト取得に向け勉強を開始するとともに、その熱意を認めていただき大手通信機器メーカー系ネットワークSEとして採用を受け、約2年半、大手企業カスタマのエンタープライズネットワークの設計・構築を経験しました。

さらにその技術をベースにコンテンツにも関わりたいと、当時のカスタマでもあったゲームコンソールメーカー(プレステですね)でゲーム制作部門のIT(情シス)から始まりオンラインゲーム基盤の設計・構築・運用を通算19年ほどやらせてもらいました。そこでの最後の立場は日本チームのネットワーク基盤運用担当VPだったのですが、発足当初は日本での4人くらいの運用チームだったのですが、徐々に巨大になり米国のチームを含めて数百人規模になっていく様を見届けてきました。組織の急拡大による不協和やグローバル組織であるが故の文化の違いによる協業の難しさ、さらにはマネジメントがチームのロールに目を光らせないと仕事の奪い合いになる社内競合の勃発など、国内だけで仕事をしていると経験出来ないグローバル化のジレンマも経験することができました。良いことも悪いことも色々ありましたが、もともとゲーム好きなのもあり楽しくやっていました。が、この時代に流石に20年同じ会社にいるのもどうなのかと思い、その経験を活かしてグローバルチームのマネジメントとして、日本からグローバルに打って出ようとする某新規参入モバイルキャリアでシステムの運用部署をマネジメントさせてもらってました。数百人のチームだったのですが、そこの文化はまさにトップダウンなのでマネジメントとはいえ工夫や裁量という自由度はなかなか感じられず、どしたもんかなと思っていたところアソビューからお声がけいただいたのが入社のきっかけとなります。最後端折りましたがちょっと長かったですね。

入社してみて

入社してまず感じたことは、エンジニアも営業職も経営幹部も皆距離が近く元気ですね、わかってはいたものの今まで経験した会社の距離感からは大きく違うことに驚きはありました。そして多くの人が言うのですが皆人が良い、サポーティブ。中途入社のマネジメントに対してありがちなお手並み拝見モードがなく、全ての人が積極的に動いてくれる様はすごく新鮮でありがたいです(今までの会社がそうでなかったとディスっているわけではないです、、、w)。

アソビューでのCIOとは

アソビューでのCIOポジションは私が入社することで新たに設置された職なのですが、世間一般でいうCIOの職務範囲に加えて、B2C,B2Bサービスの運用品質向上も担当領域となります。

サービス運用品質の観点から

現状はインフラ・基盤全般を見ているSREとアプリケーションレイヤを見る開発チームとで運用の境界線があるのですが、その撤廃に向けてほぼSREチームのみ活用していたAPM(弊社、DataDogです)をベースに、SLO /SLIダッシュボードを作成して開発メンバーが常に各自のサービスの運用品質も意識してもらえるよう導入を進めているところです。また、各開発チームからチーム内SREメンバーを設けてもらうことで開発者のサービスに関わるシステム全域の理解を進めて積極的にDevOpsへの転換を試みている道中ですね。

ITガバナンスの観点から

上場に向けたさまざまな要件をクリアしていく必要があり、今後もデューデリジェンスシートとの戦いが続くと思います。スタートアップ・ベンチャーであるが故の自由度を経験してきているメンバーからすると少し窮屈な施策やルールを適用していくことにもなるのですが、会社のフェーズやプロダクトの状態を常に見ながらリスクとスピード・自由度とのバランスを見極めてタイミング良く各施策やルール化をアプローチしていきたいと思っています。

今までは私はどちらかというとヤンチャな方、ルールの網目を潜る側だったのでルールの厳格化による現場エンジニアの窮屈感は理解出来ているつもりですが、やはりどうしてもやらないといけない施策はあるので、皆の理解を得て自由度を最大化しながら安全で高品質なサービスの拡充に貢献していきたいと思います。そして、来るべき海外展開までスムーズにサポートしたいですね。

最後に、アソビューに興味を持っていただけたらぜひチャレンジしてみてください!