at Will Work カンファレンス、どうやって登壇者を決めている?

藤本あゆみ(Ayumi Fujimoto)
at Will Work
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6 min readJan 29, 2018

今年のaWWカンファレンスのキービジュアルができました。昨年のルービックキューブに続き、それをたくさんの手が、様々な角度から持っているというものです。

カンファレンスの基本モチーフがルービックキューブ。どんな組み合わせにもなる、ということで選んでいます。実は昨年の登壇者は54名。ルービックキューブの面も54という偶然!

さて、今年も登壇者はなんと54名になる見込みです。特に狙った訳ではないのですが、私たちがカンファレンスを通じて表現したいことを組み合わせて行くと、50名を超える方々の登壇という形に決着します。

昨年同様、よく聞かれるのが「どんな観点でこの登壇者の方々になったのか」ということです。

私が大事にしていることは

  1. 実感値を持ってお話いただけるか
  2. 新しい機会を生み出せそうか

この2点になります。

一つめの「実感値を持ってお話いただけるか」は、実はとても重要で、取り組みを“実践されている”方のお話が一番熱量があって面白いからなんです。役職は関係ないと思っています。代表や取締役の方の視点からお話いただいたほうがいいものもありますし、現場で取り組みをされている方のリアルなお話がいいものもあります。

そして2点目である「新しい機会を生み出せそうか」という所。様々な立場の方々との“新しい”組み合わせをして行く事で、aWWカンファレンスでしか聞けない話を創出・演出することに力を注いでいます。

この新しい、というのは「初めて」の組み合わせということもあれば、「今までの積み重ね」の先にあるもの、というものもあります。

例えば、この二つのセッションは「初めて」の組合せです。

藤野さんも吉沢さんもそれぞれ働き方関連のイベントでご登壇されていますが、この二人でお話されるのは初めて。藤野さんにご登壇を依頼し、彼のリクエストで吉沢さんとの対談が実現しました。

二つ目の林さんも、今度Sansanのイベントなどでもご一緒するのですが、お話聞いていて石倉さん合いそうだな・・・と対談を打診。先日事前のお打合せをしていただいたのですが、私は参加できなくて、終了後のお二人のMessenger のスレッドの盛り上がりをみて、当日益々楽しみになりました。

一方「今までの積み重ね」の先にあるセッションは、例えばこちら。

この3名は、昨年のカンファレンスでセミナーステージでお話いただきました。「越境」という共通言語で異なるアプローチをされているのですが、よくお話いただく3名だからこその積み重ねのストーリーがとても面白くまた多くのヒントにあふれています。

この2つのセッションは、プライベートでもお付き合いがありつつ、公式の場で“対談”は初めてというもの。普段からお話されていることを、ステージ上でさらに深めてお話いただく、ということをお願いしています。

昨年のカンファレンスから、この登壇者の選定の仕方や組み合わせの考え方は変わっていません。

そしてもう一つ、登壇者のみなさまにお願いしていることがあります。それは「結論は出さなくていい」ということ。お願いしているテーマはありますが、結論ありきでそこに向けて対談やディスカッションをするのではなく、ジャズのセッションの様に対話を楽しみながら議論を深く、そしてたまに拡散してほしいというお願いをしています。(そして皆さんに「難しいんだけど」と笑われます)

カンファレンスに来ていただく皆様は、働き方改革の担当になられたり、組織を活性化させたいと思っていらっしゃったり、なんらかの「答え」を探しにいらっしゃっている・・・と思うのですが、実際に「答え」はどこにもない、といつもお話しています。

なぜなら、企業によって、組織によって、文化や歴史、そこにいる人々が同じであることはありません。だからこそ難しいですよね。だからこそ徹底的に悩み、考える必要があると思っています。カンファレンスにあるのは、多くのヒントやストーリー。そこから多くを拾って、考えるきっかけにしてもらいたいなと思っています。なので結論はいらないと思っています。

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藤本あゆみ(Ayumi Fujimoto)

Written by 藤本あゆみ(Ayumi Fujimoto)

一般社団法人at Will Work 代表理事 / Plug and Play Japan Director, Marketing/Communications/ LifeWorkStyle 代表 「全ての人が働きやすい社会」創りを模索しています。