ailia SDKのインストール方法

Kazuki Kyakuno
axinc
Published in
9 min readMay 31, 2024

ailia SDKのインストール方法と、サンプルの実行方法を解説します。Python、Unity、Flutter、C++について順番に説明します。

ailia SDKについて

ailia SDKはクロスプラットフォームのAI推論ライブラリです。ailia SDKと、ailia MODELSを使用して、簡単にアプリケーションにAI機能を組み込むことが可能です。

プラットフォーム別のインストール方法

Python

Pythonのインストールされている環境で下記のコマンドを実行し、ailia SDKをインストールします。

pip3 install ailia

ailia MODELSのリポジトリをCloneします。

git clone https://github.com/axinc-ai/ailia-models.git

依存ライブラリをインストールします。

pip3 install -r requirements.txt

ランチャーを起動します。

python3 launchar.py

実行したいモデルを選択し、Run modelボタンを押すと、モデルを実行可能です。

チュートリアルは下記となります。

ブラウザだけで使用することも可能です。

Unity

ailia MODELS UnityのリポジトリをCloneします。

git clone https://github.com/axinc-ai/ailia-models-unity.git

Unityで開いて実行します。Package Manager経由で自動的にailia SDKがダウンロードされます。

sceneはカテゴリ別に格納されています。

sceneを開いた後、AIモデルはControllerのInspectorで変更可能です。

sceneを実行します。

音声認識の実行例

チュートリアルは下記となります。

Flutter

ailia MODELS FlutterのリポジトリをCloneします。

git clone https://github.com/axinc-ai/ailia-models-flutter.git

VSCodeでプロジェクトを開き、flutter pub getを実行します。pubspec.yaml経由で自動的にailia SDKがダウンロードされます。

サンプルを実行して、モデルを選択し、プラスボタンでAIを実行します。

モデルの選択
Whisperの実行例

チュートリアルは下記となります。

C++

ailia MODELS cppのリポジトリをCloneします。

git clone https://github.com/axinc-ai/ailia-models-cpp.git

ailia SDKをsubmodule経由でダウンロードします。

git subomdule init
git submodule update

ailia SDKのライセンスファイルをダウンロードします。

cd ailia
python3 download_license.py

macOSの場合、brewでcmakeとopencvをインストールします。

brew install cmake
brew install opencv

ビルドします。

cmake .
cmake --build .

実行します。

cd object_detection/yolox
./yolox.sh

-v 0オプションを付与すると、WEBカメラも使用可能です。

cd object_detection/yolox
./yolox.sh -v 0

追加情報

ailia SDKのライセンス

ailia SDKのライセンス情報は下記を参照ください。

その他の環境向け

Rust、MSVC C#、Kotlin向けのサンプルは下記を参照してください。

Rust

MSVC C#

Kotlin

cuDNNの利用

ailia SDKは初期状態でVulkanを使用したGPU推論が可能です。NVIDIAの環境でCUDAを使用したい場合は、下記の手順に従ってCUDAとcuDNNをインストールしてください。

ax株式会社はAIを実用化する会社として、クロスプラットフォームでGPUを使用した高速な推論を行うことができるailia SDKを開発しています。ax株式会社ではコンサルティングからモデル作成、SDKの提供、AIを利用したアプリ・システム開発、サポートまで、 AIに関するトータルソリューションを提供していますのでお気軽にお問い合わせください。

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Kazuki Kyakuno
axinc
Editor for

CTO — ax Inc. , Managing Director — AXELL