MMFashion : ファッションをセグメンテーションする機械学習モデル
ailia SDKで使用できる機械学習モデルである「MMFashion」のご紹介です。エッジ向け推論フレームワークであるailia SDKとailia MODELSに公開されている機械学習モデルを使用することで、簡単にAIの機能をアプリケーションに実装することができます。
MMFashionの概要
MMFashionはオープンソースのファッション分析に関するツールボックスです。MMFashionの中にはセグメンテーションやランドマークディテクションのモデルが含まれています。本記事ではセグメンテーションについて紹介します。
MMFashionを使用したファッションのセグメンテーション
MMFashionはバックエンドにMMDetectionを使用しています。MMFashionでは、MMDetectionに含まれるMaskRCNNを使用することで、入力した画像に対してセグメンテーションを行うことができます。
検出可能なカテゴリは下記になります。
CATEGORY = (
'top', 'skirt', 'leggings', 'dress', 'outer', 'pants', 'bag',
'neckwear', 'headwear', 'eyeglass', 'belt', 'footwear', 'hair',
'skin', 'face'
)
ONNXへのエクスポート
MMDetectionを使用したモデルをONNXにエクスポートするには少し複雑な操作が必要です。エクスポート方法は下記の記事にまとめていますので、必要に応じて参照してください。
MMFashionの使用方法
ailia SDKでMMFashionを使用するには、下記のコマンドを使用します。WEBカメラの入力に対してセグメンテーションを行います。
python3 mmfashion.py -v 0
実行例です。
MMFashionは背景のない画像で学習を行なっているため、背景画像が含まれる画像に対しては精度が低下します。-ppオプションを使用することで、U2Netで背景切り抜きを行なった後にMMFashionを適用することが可能です。
python3 mmfashion.py -pp large
ax株式会社はAIを実用化する会社として、クロスプラットフォームでGPUを使用した高速な推論を行うことができるailia SDKを開発しています。ax株式会社ではコンサルティングからモデル作成、SDKの提供、AIを利用したアプリ・システム開発、サポートまで、 AIに関するトータルソリューションを提供していますのでお気軽にお問い合わせください。