IRORI ONLINE vol.1 “Redefining Social Activities” より

Haruka Furukawa
welcomebark
Published in
7 min readMay 20, 2020

この記事は、同じBARKチームで働くSamが書いたこちらの記事(原文)を日本語に翻訳したものです。

イベント当日の様子

コロナウイルスの影響で、私たちは働き方やライフスタイルを大きく変化させました。リモートやソーシャルディスタンス等の新しい概念が生まれ、コミュニティを維持するための方法論にも様々な変化が起こっています。この状況を背景に、BARKはIRORIというイベントシリーズを始めました。

IRORIのコンセプトは、仲間と交流しながら学びあうフラットな場所であること。ゲストとして招かれる様々な分野のエキスパートたちを交えながら、深い議論をすることが目的です。

IRORI Online 第1回目のゲストはPeatix共同創業者CMO 藤田祐司さん、Airmeet共同創業者 Lalit Mangalさん、Blink CommunityのコミュニティマネジャーShin Chanさん。「Redifining Social Activities(ソーシャルアクティビティを再定義する)」をテーマに、インタラクティブなトークセッションを開催しました。

参加できなかった方々向けに、BARKチームとして覚えておきたい、と思ったトピックをズラッとご紹介します!

登壇者紹介

Yuji Fujita
Peatix, Co-founder & Chief Marketing Officer

Peatixの営業・コミュニティマネジメント・マーケティング統括に従事。アマゾンジャパンにてマーケットプレイス事業立ち上げ期の新規獲得営業、事業部の売り上げ責任をもつアカウントマネージャーを経験後、最年少マネジャーとしてマーケットプレイス事業部営業責任者に就任。慶應義塾大学商学部卒業。

Lalit Mangal
Airmeet Co-founder

インド・バンガロールを本拠地とするスタートアップ。カンファレンスやミートアップを完全にオンライン開催するためのプラットフォームを作る。創業当時からフルリモート制を導入していることも特徴。Airmeet社の前は、Quickr社に買収されたCommonFloor.comを創業。

Shin Chan
Community Manager, Blink Community

台湾生まれ台湾育ち。 BLINKというコワーキングスペースのコミュニティマネジャーとして勤務しながら、多様なニーズを持つ人々にとって価値のあるコミュニティの作り方を模索中。オープンマインドで、様々な文化的バックグラウンドを持つ人たちとの関係構築が得意。

<モデレーター> Chiho Numata
筑波大学2年生。地球科学を勉強中。小学校高学年までアメリカで過ごす。環境問題、国際問題に興味がある。趣味はお菓子作り。

OfflineからOnlineへ

Q1) 隔離期間を経て、それぞれの事業で変わったことは?

Lalit: このパンデミックは、ビデオ/バーチャルコミュニケーションを可能にする企業やプラットフォームが注目されるきっかけとなっている。Airmeetは急激な需要増で、8ヶ月のロードマップを8週間に詰め込むことに。

Yuji: Peatixとしては、オンラインで開催されるイベントのサポートに注力。一時は公開されるイベント数が半減したが、オンライン移行に伴って参加者数が10倍になった例も。参加者とのコミュニケーション・エンゲージメントの方法は明らかに変わったと感じる。

Shin: BLINKでは、頻繁に対面の交流イベントを開催していた。オンラインイベントの開催というのはチームにとって新しい挑戦になりそう。

オフラインからオンラインへの挑戦

Q1) 対面vsバーチャルで、イベントにおける体験の差は?気をつけるべきことは?

ジェスチャーやボディランゲージが見えにくいと雰囲気を掴みにくくなるので、人と人の関係構築をするのはより難しい。

バーチャルイベントの場合は、これに対処するために、参加者のエンゲージメントを高めるためのツールを有効活用すべし。

Q2) コミュニティを作るなら、オンラインから?オフラインから?

その「コミュニティ」が目指す形、役割、分野によって変わる。例えばビジネス用途の場合、より多くのリーチを得るためにオンラインから始めるのは有効だが、情報密度は下がる。人数とと情報量はどのような分野なのかによって使い分けるべきです。

Peatixとしてポッドキャストを発信していますが、これはオンライン開催にすることで、オフラインよりも遥かに多くのお客さんにリーチできるように。3000–5000人/回まで伸びることもある。

Q3) 「没入体験」はどう作るか?

まず、テーマが実際のユースケースに基づいた、参加者に関連のするものであることが必要。どのようなテーマであるかによって体験を設計する。その上で、よりインタラクティブな体験となるように工夫する。

藤田氏による質疑応答の場面

Q4) オンラインでも参加者のエンゲージメントを維持するには?

オフラインよりオンラインの方がこれは難しくなるという前提で:

主催側は積極的に、参加者に向けて質問をしたり、コメントに対して反応をすること。参加者は、スタンプ等を利用してリアクションを取れるようにする。そうすることでエンゲージメントは高まり、離脱率の低下に繋がる。

一定のレベルの「予測不可能性」を盛り込むこと。参加者がある程度展開を予測できるようになるとすると、自然と興味レベルが下がる。オンラインでのイベント開催は、他の作業をしながら参加しているという前提で考えるべきで、参加したらそれ相応のリワードを設計するべき。

Q5) オンラインに移行できないコミュニティはある?

イベントの本質的な意義がナレッジではなく体験にあるものに関してはオンライン移行が難しいと思われる。情報や交流を目的としたコミュニティの方が移行は簡単。

Q6) コミュニティやソーシャルイベントがオンラインでも持続するには?

参加者一人一人と繋がり、具体的なニーズをきちんと理解する

オンラインストリーミング等を用いて継続的・定期的な接点を作る

既存のメンバーとの繋がりを維持しながら新しいメンバーへのリーチも意識する(ポッドキャストなどおすすめ)

<次回イベントのご案内>

昨今、どの日本企業もグローバル化を目指し、海外からの人材も積極的に起用している中、あなたは海外から来た人材と一緒に働いたり、世界に通用するプレーヤーになる準備が出来ていますか?リモート化も後押しし、益々個人のプロアクティブなマインドセットが必要とされ、組織の求める人材像は急変しています。

そこで、トップグローバル企業で働き、現在活躍している経験者からグローバルな環境で働くというのはどういうことか、活躍するためのコツ、キャリアアップする上で知っておかなければいけないことをぜひ聞いてみませんか?

【PlusOne、BARK共同開催】IRORI ONLINE vol.2
“Riding the Big Waves of Diversity”
https://plusone-bark.peatix.com/?fbclid=IwAR2hyCSb5GRZuV181f3l4Bh3kZOuMTWd_bMjWf8INOXu9OqRTU5C7IAUdTQ

(言語:日本語)

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Haruka Furukawa
welcomebark

CEO at BARK. Used to run Slush Tokyo. Ex-barista with coffee running in veins, now brewing startup ideas.