一年を振り返る「BEの肩書き」ワークのレシピ<年末年始編>(案)

〈お知らせ〉「beの肩書き」が本になりました!

年の瀬に、「今年の漢字」ならぬ「今年のBEの肩書き」を振り返る。そんなプチワークショップのデザイン案を、オープンソースとして公開してみます。

いちおうひとり用、90分コースとしていますが、それぞれの時間は目安なので、適宜ご調整くださいませ。時間がない方は3を飛ばして、1→2→4でもいいかもしれません。

また、複数でやりたい場合、本格的にやろうとすれば「ストーリーテリング」や「BEのプレゼントワーク(※コラム準備中)」を挟むのが効果的ですが、それだと半日コースになってしまうので、ゆるくワイワイしながらそれぞれでふりかえって、でき上がったものを共有するだけでもいいかもしれません。

まだまだ完成形ではないので、ここがよかった、難しかった、などのフィードバックもぜひお待ちしています。

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BEの肩書きって?という方はこちら

僕が20代まるまるかけてたどり着いた「勉強家」のように、ザ・職業名みたいな「BEの肩書き」が見つかれば最高ですが、「言葉で遊び、表現する人」のように、その手がかりとなるステートメント(文章)となる「○○な人」まで完成するだけでも御の字だと思っています。

そこまでできたら、あとはしっくりくる肩書きがおりてくるまで、アンテナを立てながら、すごしてみてください。

完成した、今年の「マウナケア曼荼羅」

1. 各月の「DO」を箇条書きで書き出す(20分)

まずは思い出す作業から。日記やカレンダーを見直して、良いも悪いも含めて印象に残っている出来事を各月3〜5つくらい、書き出してみます。僕が見直すのはGoogleカレンダーくらいですが、振り返るにはやっぱり日頃のログが大事ですね。

例:<1月>

・ワコールスタディホール京都で「学び方のレシピ」の原型がはじまる

・学生のマイプロジェクトをいろいろ体験させてもらう

・勉強家本の試行錯誤をはじめる

・『空海とソーシャルデザイン』のオファーが届く

・日本仕事百貨の仕事で飛騨へ


2. 今年の「DO」を「マウナケア曼荼羅」で整理する(10分)

マウナケア曼荼羅

今年の代表的な「DO」を4つ選んで「マウナケア曼荼羅」の「DO」の部分を埋めていきます。このとき「主たる仕事」、「新たに始まりつつある仕事」、「家庭での役割」、「フリーテーマ」というふうにバリエーションがあってもいいかもせん。

「4つに絞れない」という方は、6角形でもOK。ただ8角形にまでなってしまうとてんやわんやになるので、なるべくメタな視点に立って4〜6つくらいに統合する方がよいのかも、と個人的には思います。

<例>

大学教員(主たる仕事)/モデレーター(主たる仕事)/お父さん(家庭での役割)/著述家(新たに始まりつつある仕事)


3. 充実していた瞬間を、「ユーダイモニア・ヒストリー」で整理する(20分)

ユーダイモニア・ヒストリー

「ユーダイモニア・ヒストリー」は、「もし『自伝を書いてください』と依頼があったら、どんな章立てにする?」といったことを考えるワーク。本来は半生を振り返るものを、一年でやってみることにします。

原型は中野民夫さん『学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション』のなかで紹介されていた「ライフヒストリー曼荼羅」で、ここではユーダイモニアな瞬間に絞って、書き出してゆきます。

「ユーダイモニア」とは「個人的充足感としての幸福感」を意味する言葉で、「快楽的な幸福感」を意味する「ヘドニア」とは異なる質の幸せな瞬間です。ヘドニアが受動的(ただ浴びているだけ)、外発的(流行に左右される)ものだとすれば、ユーダイモニアは能動的(自分のクリエーションにつなげながら消費する)、内発的(流行に関係なく自分にとって重要なテーマである)といえます。

具体的には、このあとにでてくる「BEのインタビュー」で問われているような内容が、ユーダイモニア的な瞬間です。

(1)一年をおおまかに4つに分けます。起承転結とありますが、そこまで意識しなくても大丈夫です。

<例>

起(1月〜3月)/承(4月〜6月)/転(7月〜9月)/結(10月〜12月)

(2)箇条書きした「DO」を参考に、それぞれの時期で、以下の「BEのインタビュー」に答えていきます。(Q6以外はなるべく動詞で)。

どの問いの答えかがわかるように、箇条書きのポツを丸数字にしてみてください。Q5は「来年、これはやっておきたいなあ」に置き換えて、考えてみてください。

BEのインタビュー
完成した「ユーダイモニア・ヒストリー」

<例>

第一章

① 大沢池で娘とスタディホールピクニックをした

① 「勉強家」「学び方」について深く話し合った

① 学生のマイプロジェクトに寄り添った

① 出張先で、最高の温泉にゆっくりつかった

② ルーツを訪ねて「縄文遺跡」の旅にでかけた

② 『空海とソーシャルデザイン』を整理した

(3)各章のタイトルをつけたら「ユーダイモニア・ヒストリー」の完成です

<例>

起(1月〜3月)「松ヶ崎から嵯峨へ」

承(4月〜6月)「大学二年目の模索」

転(7月〜9月)「人生でいちばん勉強した夏」

結び(10月〜12月)「進化する“BEの肩書き”」


4. 「ユーダイモニア・ヒストリー」をもとに「BEのヒント」で整理する(15分)

「ユーダイモニアヒストリー」でユーダイモニアを整理できたら、以下の「BEのヒント」シートにあてはめていきます(当てはまるものだけで大丈夫です)。

BEのヒント

<例>

考え方と行動:気づきを与える人、気づくことが好きな人

表現のしかた:言葉で表現する人

幸せな瞬間:家族が笑顔なとき、ボケを笑ってくれるとき

ほしい未来:言葉の可能性と限界を知り、大切に言葉が使われる未来

使命/天命:ひとりひとりの才能を育てていくこと、勉強の楽しさを伝えること

ニックネーム:ワークショップ化できる哲学者


5. 「BEのヒント」をもとに「マウナケア曼荼羅」を仕上げる(15分)

(1)最初に書いたDOの下に、あてはまりそうなBEを入れていきます。BEのヒントで出てきたことがDOと一見つながりがなくても、無理やりあてはめてみると何だかいい感じがして惹かれる、ということもあると思います。

また、BEは点線になっているように、「“ボケを笑ってくれると喜ぶ人”としての著述家?」「家族に笑顔を届ける人としてのモデレーター?」という不思議な可能性が開かれるのも面白いところです。

「○○な人」が完成した段階

<例>

DO=大学教員/BE=気づきを与え、気づきをえる人

DO=お父さん/BE=家族に笑顔を届ける人

DO=著述家/BE=言葉で遊び、表現する人

DO=モデレーター/BE=笑ってくれる人のそばで花開く人

ここまでできたら、ひとまず完成です!(もっとやってみたいという方は(2)へどうぞ)

(2)もし「○○な人」を象徴するような職業名やニックネームが思いついたら、ことば遊びの要領で変換してみましょう。仮に入れてみて、しっくりくるまでこねこねしてみるのもおすすめです。

完成した、今年の「マウナケア曼荼羅」

<例>

DO=大学教員/BE=気づきを与え、気づきをえる人=勉強家

DO=お父さん/BE=家族に笑顔を届ける人=できるだけサンタ

DO=著述家/BE=言葉で遊び、表現する人=ことばの人

DO=モデレーター/BE=笑ってくれる人のそばで花開く人=喜劇俳優

おつかれさまでした!


(最後に)せっかくなので、何かひとつ布石を打ってみませんか?

・まわりの人に「自分ってどんな人?」と聞いてみる=自分一人で考えるよりも、自分のことをよく知ってくれている誰かに聞いてみるだけで、本質的なところがシンプルに浮かび上がってくることもあります

・ユーダイモニアな瞬間の写真を撮る=「自分らしい」とはどういうことかを知るには、それなりにアンテナを立てないと難しいのかもしれません。「いま、ユーダイモニアだなあ」と感じたら、そのときの気持ちを思い出せるように、その瞬間の写真を撮影してみてください

・「BE」の自分とデートする=「BEの自分」はときとして、「DOの自分」に打ち負かされてしまうことがあります。自分のBEが喜ぶような時間を、週に一度はもってみてください

・「BE」についての勉強をはじめる=これもデートのひとつですが、BEに根ざした何らかの問いや仮説は、きっとすぐには解決できない、何年もかけて掘り下げていきたいものなのだと思います。ぜひ人生を彩るテーマとして、探究をはじめてみてください

「BEの肩書き」をつぶやく=ぜひ #BEの肩書き で周りの人にもひろめてみてください。意外な反応があるかもです

・「BEの肩書き」を更新する=「DOの肩書き」が他者に名乗るためのものだとすれば、「BEの肩書き」は自分に向かって唱えるもの、といえるかもしれません。自分にとってしっくりくるように、言葉をアップデートしてみてください

「BEの肩書き」ワークショップを開く=このワークショップを誰でも開催できるように、オープンソースのキットを準備中です(年末年始用のPDFのダウンロードはこちら)。あなたの近くで、BEの肩書きWSを開催してみませんか?

ご興味ある方は【as.santa.as.possible@gmail.com】まで「BEの肩書きワークショップを開きたい」というタイトルでメールをお送りくださいませ◎

「BEの肩書き」探究ガイド

「BEの肩書き」を見つける、だけでなく、「DO×BE」で動き出すためのガイドブック

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