ビートルズと僕の英語

英語はビートルズを歌いながら話せるようになった

Hideaki Ise伊勢 秀昭
Beatles English
9 min readDec 18, 2016

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僕が英語を話せるようになった理由

この記事では、僕がどうやって英語を話せるようになったのかを書いて行きたいと思います。

僕は、人並みに中学、高校、大学と学校で英語を勉強してきました。勉強したというか、中学、高校は試験の為、大学では単位を取る為に仕方なかく勉強しただけで、英語を話したいをいうのは全くなかった。

僕の学生時代は周りに留学生も外国人もいなく、英語を話す機会は全くなかった。英語を話すというのは遠い違う世界の話だった。

一方、僕は歌ったり、聞いたり、子供の頃から音楽が大好きだった。子供の頃から、親と5歳年長の兄が音楽が好きで、家の中は何らかの音楽が常に流れていた。特に印象的だったのは、類にもれずビートルズだった。

ビートルズとの出会い

最初にビートルスのことを知ったのは、東京オリンピックの頃テレビのワイドショーで紹介されたように記憶している。

1966年の来日のTV放映

大騒ぎになったこの年のビートルスの来日だが、放送した時間が夜9時を過ぎていたので、当時小学校低学年だった私は、親にテレビを見せてもらえなかったので、ライブでは見ていない。

ヘイジュードのヒット

それからヘイジュートがリリースされた、1968年までビートルを聞くことは全くなく、興味もなかった。ある日5歳上の兄が写真のジャケットのヘイ・ジュードを買ってきた。

そして、そのヘイ・ジュードを演奏している映像がテレビで流れたのです。当時はまだ我が家は白黒テレビだったが、ポールのボーカルで始まる演奏は非常に印象的だった。そして、その頃からビートルズに傾倒していった。

当時はビートルスのレコードを買うお金はなく、兄が買ってきたレコードを聞くだけだった。

1970年衝撃の解散

1967年以降、音楽性もファッションも大きく変わって行くビートルズとはとても魅力的に見えた。そして、個人のパーソナリティーがより重視されていく中で、グループは崩壊に向かっていった。

余りにも成功しすぎたグループには、自分たちでは思い通りに行かないしがらみが多く取り付いたようだった。

最終的にポールの裁判所への訴えという形でビートルズは終止符を打つ。当時僕らの中では「LET IT BE」が大ヒットしていた。

その解散から更に僕はビートルズに興味を持ち、過去のアルバムを聴き始めることになる。

聞きながら歌う、でも歌えない

大好きな曲でも、いきなり歌えるわけではない。英語の歌だから、歌詞が読めない。辞書を片手に読み方を調べていっても、リズムが合わない。そんなことをしていても、全く楽しくないので最終的には、辞書を調べるのはやめた。

当時は現在のように、インターネットで歌詞も意味もしかもコードも全てわかることなんてことは考えられない、非常に不便な時代だったのだ。

そこでどうしたかというと、もうとにかく適当にハミングするようにいい加減に聞こえてくるまま、真似をするようにした。

例えばポールのときは、ポールに成り切る。ジョンのときはジョンになったつもりそうすると、楽しくなっていく。別に人前で歌うわけでもないのでこれでいいのだ。

当時youtubeがあったら、成りきりで動画をアップしていたかもしれない。

中学生の頃の僕は、声変わり直後で、ポールやジョンの高音の声は出なかった。今の方がでるくらいだ。

とにかく、成りきりで楽しむ。そのうち沢山のビートルズのナンバーが大体でも歌えるようになった。でも意味は分からない。そのうちポールやジョン、ジョージの歌声とメロディーに浸って、真似をして歌っているだけで気分がよくて、歌詞の意味なんてどうでもよくなってきた。

そうやって、ビートルズだけではなく、他のアーティストの曲もそんな感じで適当にだったら、すぐに歌えるようになった。

でもビートルズが受け入れられたのは、メロディがシンプルで美しい、そして歌詞も日常を題材にしたものが多くとてもわかりやすいのだ。中には「Come together(アビロード)」のように意味不明の歌詞もあるが。ほとんどの歌詞はとてもシンプルでいて、素晴らしいものが多い。

ビートルズはメロディ、歌詞がシンプル

大体、スタンダードナンバーというのは、メロディも歌詞もシンプルだ。一見シンプルなビートルズの歌詞も実はメタファーが多く、直接的な表現は意外と少ない。そこが偉大なのだが。

僕は、歌詞やメロディの深いところは関係なく、とにかく何も考えずに楽しんでいた。

突然Help!の歌詞の意味がわかった。

いまから約20年前のある日、暇な時間にビートルズを歌っていたら、頭の中でHelpのメロディが流れ出し、歌詞の意味が突然わかったのだ。

When I was younger, so much younger than today
I never needed anybody’s help in any way
But now these days are gone, I’m not so self assured
Now I find I’ve changed my mind and opened up the doors

Help me if you can, I’m feeling down
And I do appreciate you being round
Help me, get my feet back on the ground
Won’t you please, please help me

歌詞を見て行くとそんな難しい単語はない。しかし、英語の歌というのは最初は本当に分からない。英語というのは分かるし、時々知っているの単語は聞こえる。でも、全体の意味は分からない。こんな時間が結構続く。1年、2年、3年、、、、

でもすぐに分かるようになりたい。

英語の歌が聞き取れるようになると、ニュースでも映画でも大抵の英語は分かるようになる。それでは分かるようになるには何をやったらいいのだろうか?

1.しっかり勉強して、単語も調べて、意味を理解する。
2.歌詞を歌えるようにする。
3.歌詞を全部覚える。

勉強ができる人だとこれができるかもしれない。

しかし、僕がやったのは、好きなナンバーをひたすら歌うというやり方だ。

音があると強い

知らない単語を辞書で調べても、すぐに忘れる。ところが、歌詞を全部(大体)憶えていると、忘れない。何年も何十年も。よく使う単語はあちらこちらで出てくる。

例えば、HELPの中の歌詞に

And now my life has changed in oh so many ways
My independence seems to vanish in the haze.

というのが出てくる。

これはSimon & Gerfunkleの冬の散歩道の英語のタイトル
Hazy shade of winterの中にでてくるHazyの名詞だ。

メロディがあると何曲でも覚えられる

歌を覚える強みは、メロディがあると何曲でも覚えられるということだ。これは、聞きながら何回も繰り返して歌ったほうが、調べて勉強して歌うより強力だ。ハミングした音は忘れない。

臨界点を超えると音が溢れ出し意味がわかってくる

僕は随分時間がかかったが、あるときHelpの歌の内容が突然わかったのだ。別に意味を調べていたわけではなく。本当に突然に分かったのだ。僕の友人で香港に住んでビジネスをやっている日本人がいる。彼は、日常的に英語で生活していたが、香港に住んで3年目のある日突然広東語がわかったそうだ。

また別の友人は仕事でロンドンに家族と住んでいて彼も3年目のある日突然テレビの BBCのニュースがわかったそうだ。

僕の場合は、留学も海外駐在もしたことがなく、英語圏へ行ったことは、アメリカに1度だけ。そんな、僕でもビートルズや他のアーティストの曲を聴いているだけで、ある日突然が英語が分かるようになるということが 起こるのだ。

実は、僕は他の言語も趣味で勉強という方法ではなく、ストーリーCDを聴いて真似をするというやり方で習得している。

そんな中で僕にとって英語は一度諦めた言葉だったのだ。

会社へ入った頃の恥ずかしい経験

大学を卒業して2年程経ったとき、海外との関係のある部署へ移動した。そこのスタッフにアメリカ人のジョンさん(仮名)がいた。彼は日本語を流暢に話したので、コミュニケーションには困らなかった。

時々、社長に会いに来るアメリカ人と会議になって、僕も参加する機会があった。その会議は英語で進められていったが僕には会議の内容はさっぱりわからない。そんな中でジョンさんは僕に意見を求めるのである。

会議の内容も分からないのに、意見なんか言えるわけがない。社長もいるので適当なことを言ったある会議の後、ジョンさんが僕にこう言った。

「伊勢さんの英語はちょっと変ですね」

英語のネイティヴスピーカーにこんなことを言われたらショックだと思いませんか?

僕は「そうですか」と言うしかなく、とても落ち込みました。そこで頑張って英語を勉強しようとか、そんなことは思わず、もう「英語はどうでもいいや」と思うようになりました。

仕事で英語にはも「さようなら」という気持ちでしたが、プライベートでは洋楽を聴きまくっていました。そして好きな曲は相変わらず歌っていました。

それから2年ぐらいして、衝撃のHelp時間が起こったのです。

その日を境に、映画やニュースの英語が分かるようになり、分かるようになるとどんどん新しい単語も入ってきます。

一挙に英語へのハードルが低くなった僕は、益々英語を楽しむようになっていったのです。

そして、英語を話すことへも抵抗がなくなって行きました。

こんな風にして、英語の曲に親しむことによって、英語が話せるようになった僕の体験をこの記事を読んでいる皆さんの役にたったらいいなという思いでいっぱいです。

紹介するビートルズの曲に親しみながら、どうかあなたの英語の習得に役立ててください。

伊勢秀昭

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Hideaki Ise伊勢 秀昭
Beatles English

オフィスライズ代表。潜在意識を活用した仕事方法、ダイエット法を提案。Office Rise,CEO