Lady madonna(レディマドンナ)を弾いてみた
Beatles(ビートルズ)をピアノで弾き始めた
昨年の友人とのクリスマス会のときポール・マッカートニーの幸せのノック(Let’em in)を練習して弾き語りをした。僕はピアノを習ったこともなく、今まで殆ど弾いたことはなかった。
全くピアノを弾いたこともないのになぜそんな気になったかというのは、あるきっかけがあった。
昨年の夏イスラエルのテレアビブ大学の量子物理学者のAさんが私の家に一週間ホームステイした。
物理学の教授なので硬い人かなと思っていたら、日本のことに興味がとてもあり、謙虚で人当たりのとても良い人だった。
そして趣味が音楽で7歳からピアノを弾いていて、クラッシックだけではなく、ジャズ、ボサノバ、ビートルズと幅広く、年齢は私より5歳以上若いけれど音楽の好みが私とバッチリ合った。
私の好きな曲は大体弾くことができた。
私は、歌うことが大好きで特に1967年以降ビートルズであれば、大体なんとか歌うことができる。
A氏のいた夏の一週間は、私の家の電子ピアノで伴奏してもらいながらビートルズを散々歌い、すっかり仲良くなった。電子ピアノは妻のもので私は殆ど触ったことはなく、彼女も最近はまったく引かないので、洗濯物を畳むときの台として使っていた。
ピアノの伴奏で歌う楽しさをたっぷり味わった私は、彼が帰国したあと、youtubeでビートルズの弾き語りを時々みて、自分も弾けたらいいなどんなに楽しいだろうなとずっと考えていた。
あるとき、youtubeでポールのLet’em inを見ていたら、簡単そうだな僕もできないかなと思って、何十年ぶりに鍵盤に触れてみた。
楽譜の読めない私にとって、弾き方を動画で説明してくれるyoutubeは本当にわかりやす。楽譜をみても弾き方のイメージがまったくできないけれど、youtubeだとどの鍵盤を弾くのかとか指使いまで教えてくれる。
イメージが湧くのだ。
見よう見まねで、Let’em inを毎日少しずつ弾いてみた。
最初のフレーズ
someone’s knocking at door,
somebody’s ringing the bell,
someone’s knocking at door,
somebody’s ringing the bell,
do me a favor,
open the door
let’em in
は左手がBフラットの一オクターブ鍵盤と右手はA-D,G-D,A-Eフラット、 A-D,G-Dの4ビートの繰り返しでとてもシンプルだ。
なかなか上手には弾けないけれど、ピアノを習っている友人とも練習し、ピッコロのパートは妻が昔フルートをかじっていたので、やることになった。
そして、私のボーカル、ピアノ、妻のフルート、友人の娘のクラリネット、友人のセカンドピアノと楽しい一日限りのバンドが出来上がった。
クリスマス会までの1ヶ月、本当に適当に練習して友人達の前で生まれて初めて、弾き語りを行った。歌もピアノも下手くそだけど、弾き語りの楽しさに完全にはまってしまったのだ。
先生はyoutubeの中に
ロックのナンバーというのは、コード進行はシンプルだ。でも演奏は簡単というわけでもないし、私は超初心者なので、どの曲も難しいのだが。
インターネットの恩恵で、どんな曲も弾き方とコードが無料でアップロードされている。昔は、楽譜を買ってきて、読めないので音符にカタカナで鍵盤の音を書いて頑張ってみたけれど、途中で挫折してしまった。
10年以上前に、ビリージョエルの楽譜を買ってきたものの、歯が立たずほったらかしにしてあった。
しかし、今は、Piano manもJust the way you areもみんな、イントロから懇切丁寧に動画で説明してある。しかもどの鍵盤を弾くのかイラストで解説してあるものも多い。
コードを覚えた
私は弾き語りがしたいので、まずはコードを覚えた。若い頃、ポールマッカートニーのAnother dayというコード進行がシンプルなナンバーをギターで弾いてみたことがあり、F,Am,D,Gぐらいは知っていた。
ピアノもコードで弾くとそれなりに聞こえることも知っていた。youtubeでlet it be やHey judeなどの弾き方をみて、コードの基本的なことを覚えた。
ドレミファソラシドはCDEFGABであることや、コードのルート音とか展開型を使うと弾きやすいとか、知っている曲を毎日30分程度片っ端から引いて行ってみた。
楽譜をみてもサッパリ進まないが、動画だとイメージしやすくて結構短期間で色々な曲にチャレンジした。
ピアノマンのあの素敵なイントロにも挑戦してみた。
Lady Madonnaが弾けたらいいな
しかし、僕の中にはずっといつかLady Madonnaに挑戦したいというのがあった。中学生の頃だったかな、最初にLady Madonnoを聞いた時に衝撃を受けた。JAZZとROCKの要素を取り入れた、まったく新しい曲だ!ポールの才能はすごいと舌を巻いた。
でもあの軽快でリズミカルな曲は私には敷居が高いなと感じていた。「魅力的だけど僕なんか相手にされないな〜」という感じ。「相手にされなくてもいいから、一度声をかけてみようかな」と思い、先週youtubeの動画をみながら、トライしてみた。
メインのパートの部分の弾き方は割りとシンプルだったので、意外だった。右手は小指でAを叩いて、人差し指がCーC#→C→B→Aと下がって行く。左手はA-A C-C D-Dを小指と親指で弾いて行く。
左右別々ならすぐにできるが、両手を一度に弾くと、全然上手くいかない。
「いや〜、これは手強いな」
これまでは、右手と左手のリズムが同じものばかりだったからなんとかなったが、Lady Madonnaはそんなわけにはいかなかった。
「あなたには、無理じゃない?」とあざ笑っているかのように感じられた。
3日ぐらい練習してもちっとも上手くいかない。
5日目ぐらい仕事が終わったあと30分ぐらいくどいくらいに繰り返し練習してみた。弾くたびに上手く行く部分がある。そういう瞬間があると面白くなって、夢中になって、繰り返して弾いてみる。
弾くたびに上手く弾ける部分が増えて行く。こんな経験は初めてだった。ビリージョエルのMy Lifeのイントロも左手も右手もシンプルだ。しかしリズムがすこしずれる部分があるので、最初は左手と右手のタイミングが合わない。
でも、かまわずリズムに乗ってやっていくうちにゴールに近づいていく感覚がとても楽しい。
多分ちょっとフロー状態(集中状態)になっているのかな?
そして、昨日近所のピアノレンタルルームに行って、グランドピアノで練習してみた。グランドピアノを弾いたとき、音がダイレクトに返ってくる迫力と快感に驚いた。
あっという間の1時間だった。
昨日でLady Madonnaの全部のパートの弾き方だけは一応指で追えるようにはなった。今日も仕事が終わったあと家の電子ピアノを弾くのが楽しみである。
その後の経過はまた報告します。
長文読んでもらってありがとうございます。