Oh Wonder『Oh Wonder』

Keigo Sadakane
Best Albums Of The Year
2 min readDec 30, 2016

こちらはロンドンから現れた新星デュオ。hypemachineを始めとしたストリーミング・サービスから新たな才能がフックされることは珍しくもなんともなくなってきたのが欧米のここ数年のマーケットだったけれど、アルバム1枚分クオリティを担保できているアクトは少ないのも事実。

が、Oh Wonderはそれをやりきった。しかも昨年1年間を掛けて毎月新曲をリリースするという風変わりだが、実に今っぽいコミュニケーションをリスナー/メディアと続けながら、しっかりと素晴らしいフル・アルバムを作り切った。捨て曲はない。

アイドル的眼差しを振り払いつつバンドとしての総合力を集結したポップネスで振り切ったチャーチズの新譜も良かったけど、僕はこのデュオのポップネスへの期待の方が大きい

二人が活動開始前に立てたという以下の4つの目標はなんと既に達成されてしまった訳だが、そのピュアネスとポジティビティをこの後どこまで拡げることが出来るか、それを見守りたいと思う。(#デュオとしてのライブは昨年11月が初めてでしたが、今月早くもアメリカでコナン・オブライエン・ショーに出演します。早い早い。)

「私たちは素晴らしい曲を書く故にパブリッシング契約を獲得する」

「私たちは私たちのアートによって評価される、引く手数多のソングライターである」

「私たちは全てのことが可能だと感じ、『イエス』に満ちた人生を送る」

「音楽が私たちに素晴らしい生活を与えてくれ、そのおかげで私たちは世界中を旅して回る」

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