BiiLabs AlfredとCellWineが開発するワインセラーシェアリング管理システム
Zion Market Researchによると、全世界のワイン売上高は2023年末までに4,200億USDを超えると予測され、2017年〜2023年までの年平均成長率(CAGR)は約5.8％と予測されています。ワインの価値は風味によって大きく左右され、その風味を劣化しないよう保つには、常時適切な暗さ・温度・湿度などの特別な貯蔵環境が必要となります。
ボトルコレクションを各個人で、ベッド・地下室・食器棚・冷蔵庫・自家用ワインセラーなどに保管している場合もありますが、ワインに不適切な環境であったり、小スペースの場合がほとんどです。さらにボトルコレクションの数が増加し続ければ、自分自身で各ワインボトルのデータを記録管理する事は難しくなり、各ボトルの製造年月日・価格・保管場所など、様々なデータを長期間正確にトラッキングするにはかなりの時間と労力が必要となります。
CellWineはワインを愛する文化・ライフスタイルを推奨し、ワインコレクターに革新的なワインセラーサービスを提供しています。CellWineはワインセラーシェアリングというコンセプトをもとに、“CellWine Butler”システムを用いて複数のワインセラーを統合しました。これにより、ワインコレクターは簡単にボトルを保管でき、一本からでも月額払いでワインボトルを管理することが可能になります。CellWineが開発するアプリを用いればリアルタイムでワインセラーの状況を確認でき、別会社の物流サービスもシームレスに利用することができます。指先ひとつで、あなたのボトルコレクションからお気に入りの一本を家まで届けることができます。
CellWineのワインセラーサービスは “シェアリングエコノミー” のコンセプトを大切にしています。しかし、このサービスを提供にするには、様々な課題を克服する必要があります。「このワインボトルが、数年前にワインセラーに入れたものと同じボトルなのか」「保存期間中の貯蔵環境は、適切な温度や湿度に保たれているのか」「ワインボトルが損害を受けた際、賠償責任は誰にあるのか」といった問題をどのようにすれば担保できるのでしょうか。
そのような信頼にかかる課題を解決するため、CellWineはBiiLabsの開発する分散型台帳技術を用いて、ワインセラーサービスに不可欠な二種類のデータ証明を可能にしました。
１：ワインセラーに保管されている全てのワインボトルに、それぞれ固有のIDを割り振ります。
２：あらゆる貯蔵環境の変化を確実に記録し、ワインセラー管理履歴の信頼性を担保します。
弊社BiiLabsのプロダクトAlfred APIは上記二種類のデータの“ハッシュ値”を作成し、データを分散型台帳であるIOTA Tangleに保存することで、データの信頼性を担保します。
このIOTA Tangleは分散型台帳技術を用いたプラットフォームです。スケーラビリティがあり、 安全かつ取引手数料ゼロでトランザクションを可能にします。分散型台帳技術は、世界中にある地理的に分散された様々なデバイスにすべてのトランザクションデータを、複製・共有・同期しており、データの改ざんを不可能にする分散型のピアツーピア(P2P)デーベースです。
弊社BiiLabsが扱うブロックチェーンは、分散型データベースが台帳として機能し、暗号化された状態でアップデートされるIOTA Tangleを採用しています。これにより、CellWineのデータの信頼性と存在証明が担保されます。
弊社BiiLabsは、Alfred APIのプロダクトを通じて以下のサービスを提供します。
１：分散型台帳上での証明-Proof of Existence(PoE)：
全てのデータ記録において、各データ特有のハッシュ値と呼ばれるデジタルフットプリント（インターネット上での痕跡）が暗号化された状態で作成されています。このハッシュ値は検証が可能なため、証明の際に利用することが出来ます。ただし、この証明はそのデータ内容の信頼性を担保しているわけではなく、データ自体の存在を証明することが出来ます。
２：分散型台帳上にある生データ-データの信頼性：
適切なサイズのデータならば、生データをブロックチェーン上に直接書き込むことが出来ます。したがって、データソース自体が十分に信頼できるものであれば、途中過程でデータの改ざんがなされることはありません。
CellWineはBiiLabsの分散型台帳技術を用いる事で、それぞれ固有のワインボトルIDを作成し、貯蔵環境の変化履歴を記録することが可能になります。各データはブロックチェーン上に書き込まれ、さらにデータの存在証明を行う事で改ざんが不可能になります。それぞれ固有のワインボトルIDとワインセラー管理履歴が紐ついているため、信頼性の高いシェアリングエコノミーのビジネスモデルを構築する事が出来るのです。
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