新たな匿名暗号通貨「Zcash」とは?

先日、また新たな暗号通貨が産声を上げました。Zcash(ジーキャッシュ)と呼ばれる暗号通貨で、「第2のビットコイン」とも呼ばれ高く注目を浴びていました。実際に、2016年10月28日のリリース直後には、大幅な価格の高騰が起き、暗号通貨取引所である「Poloniex(ポロニエックス)」のデータによると約3299BTC(日本円で約2.4億円)にものぼりました。

ビットコインとの違いは、匿名性

このジーキャッシュですが、特徴として完全な匿名性を実現しています。

ビットコインをインターネットにおける「http」とすれば、ジーキャッシュは「https」だ。

つまりは、より利用者にとってセキュリティ面で安心できるということです。これまでビットコイン上の取引の内容は、誰でも閲覧することができ、この点が利用者のプライバシーやセキュリティの観点から問題視されてきました。

ジーキャッシュの匿名性のポイントは、閲覧権コントロール

匿名性に特化した暗号通貨は、何もジーキャッシュだけではありません。匿名性を実現する技術的なアプローチはいくつか存在し、これまでにもMonero(モネロ)やDASH(ダッシュ)といった匿名性暗号通貨が登場してきました。

Zcashの場合は、取引の内容をすべて暗号化し、閲覧権を持った利用者しか見れないという仕組みになっています。この閲覧権ですが、「閲覧キー」と呼ばれるものを持っている利用者に付与されます。そのため、「閲覧キー」を持っていない利用者以外は、取引内容を見ることができません。「閲覧キー」は、ビットコインを送信するように利用者間で自由に送受信が可能なため、閲覧権の付与を利用者の自由に行うことができます。

さて、簡単にジーキャッシュの概要について見ていきました。前述したとおり、ローンチ後ジーキャッシュは大幅な高騰をみせました。この異常とも言える高騰がなぜ起きたのか。考察したレポート(約9ページ)をnoteにて公開しています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

ローンチ後急高騰の第2のビットコイン「Zcash(ジーキャッシュ)」そのバブルの3つの理由とは

基本情報

名前:Zcash(ジーキャッシュ)
通貨コード:ZEC
発行上限:2100万
承認時間:10分
コンセンサスアルゴリズム:プルーフ・オブ・ワーク(PoW)
開発団体:Zcash Foundation
関連プロジェクト:DASH(ダッシュ)、Monero(モネロ)

参照文献・サイト

Zcash 公式WEBサイト:https://z.cash/
Zerocash 公式WEBサイト:http://zerocash-project.org/index.html
Zerocash ホワイトペーパー:http://zerocash-project.org/media/pdf/zerocash-extended-20140518.pdf

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