Apple reject DASH and ETC

Appleによるアンチ仮想通貨が始まった!?ShapeShiftもAppStoreから削除へ

カナダの企業が開発を行う仮想通貨(「暗号通貨」ともいう。)のウォレットサービス「Jaxx(ジャックス)」が、新たに「ETC(イーサリアム・クラシック)」に対応することを発表した際に、Appleから承認が降りなかったことが明らかとなった。

Jaxxの仮想通貨への対応追加を阻むApple

Jaxxは、つい先日「DASH(ダッシュ)」の追加に対して、Appleにアプリ内からの削除を要請されたばかりだ。ダッシュは、匿名性に特化した仮想通貨で、即時の決済にも向いていることから昨今注目を集めている仮想通貨だ。Appleからの要請を受けて、次のアップデートでiOS版に関してはダッシュの取り扱いを停止する見込みだ。

Received official word from Apple. Only approved coins on @AppStore — #Bitcoin #Ethereum #Litecoin #Doge #Ripple #TheDAO. Mindboggling. — Anthony Di Iorio’s tweet

DASHに対しする非承認を通知した際にAppleは、Bitcoin(ビットコイン)、Ethereum(イーサリアム)、Litecoin(ライトコイン)、Dogecoin(ドージコイン)、Ripple(リップル)そしてThe DAO(ザ・ダオ)のみ認めると回答している。

DASHに対しての非承認は、匿名性に優れた仮想通貨とのことで、アンチマネーロンダリングの観点から危惧されたとも見れる。また、InstantXと呼ばれる即座に取引を完了できる機能が実装されていることから、決済手段としての成長可能性を加味してかもしれない。(Apple Payの独占的立場を築くため)しかし、Appleはその判断基準について、まだ明示してはいない。

しかし、ダッシュに加えてイーサリアム・クラシックも承認しない理由は何なのだろうか。現在も、コミュニティ内では多くの議論が行われており、Jaxxサイドもイーサリアム・クラシックを非承認としたのは、Apple側の過失であると主張している。

仮想通貨の交換サービス「ShpeShift」も巻き添え

仮想通貨同士を即座に交換できる利便性から、多くのユーザーに利用されている「ShapeShift(シェイプ・シフト)」。だが、そのシェイプ・シフトもApp Storeから削除された。理由は、Appleは認めていない仮想通貨の交換を取り扱っているためである。

Apple removed ShapeShift from the App Store, since we allow “unapproved” blockchain assets. We have a plan to get it back. Use website 4 now — ShapeShift’s tweet

その他のウォレットサービスも危険信号?

では、その他のウォレットサービスはどうなるのだろうか?例えば、Counterparty(カウンターパーティ)を扱えるIndieSquare(インディー・スクエア)やFactom(ファクトム)の取り扱いを始めたCoincheck(コインチェック)などが存在する。両者ともそれぞれAppleが承認を行っていない仮想通貨の取り扱いを行っていることになる。さらに、インディースクエアの場合は、APIを利用してウォレット内からShapeShiftの機能を利用可能としている。この辺の取り扱いをAppleがどのように判断するかについても目を離せない。

こういった騒動の中で、Google Play Storeではこのような規制が起きていないため、熱心な仮想通貨ユーザーたちは着々とAndroidへの乗り換えを行っているようだ。

分散化の性質を持った仮想通貨とAppleによる中央管理という対立を、引き続き注視して追っていきたい。

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