なぜMerchPunkを作ったのか?

Julian ジュリアンです
BlockPunk
Published in
6 min readFeb 9, 2020

世界最大のアニメグッズ検索エンジンを作っています。

イーロンマスクのTシャツについて

2019年が終わる前に、BlockPunkの最新情報を共有してもいいでしょうか?この記事の英語版を2019年末に最初に公開しました。ご参考までMerchはMerchandiseの略語であって、グッズの意味です)

皆さんは、イーロンマスクがアニメ好きということを知っていましたか?これは、賭ケグルイのTシャツを着ているイーロンマスクの画像です(賭ケグルイは私がNetflix時代に担当していた、Avex PicturesとMAPPAが制作した作品です)。

(出典:Reddit)

彼がこのTシャツをどこで買ったのかはわかりませんが、賭ケグルイが放映されていた時、そのグッズを購入できるのは、日本国内でしか配送しない日本のECサイトか、redbubble.comのような海賊品販売サイトのみでした。動画配信のこの時代に、あらゆる作品はリリースされると同時に世界中どこでも見ることができます。しかし大変残念なことに、グッズ販売はグローバルに展開されません。アニメグッズの市場規模は8000億円ほどで映像コンテンツ自体の二倍ほどあるので、これは深刻な問題と言えます。この問題を解決するために、我々は二つのサービスを作っています。

  1. クリエイターには、日本から世界中のファンにグッズを届ける方法を提供しています。我々のスマートプリントオンデマンドソリューションを使うことで、どんなアニメクリエイターでもノーリスクで高品質なアニメグッズを制作し、世界中に販売することができます。顧客への課金やカスタマーサポートは全て弊社が請け負います。全商品にBlockchainに保存されたデジタル証明書が付き、商品の正規性を証明します。また、プリントオンデマンド製造なので、複数の仲介業者が入る通常のライセンスアウトより高いマージンをクリエイターにバックすることができます。弊社サービス上でグッズが再販された時は、再販価格の一部をクリエイターに還元することもできます。ゾンビランドサガやBanana Fishのグッズを購入してくれたみなさま、誠にありがとうございました!
  2. ファン向けには、世界最大のアニメグッズ検索エンジンを提供しています。MerchPunkというサービス名で、2020年2月時点ですでに500,000近いアイテムが検索可能になっています。京都アニメーションのような主要なアニメスタジオのストアから、あらゆるメジャーなグッズ販売サイトまで30ストア以上を網羅しています。本物の公式グッズを作品ごとに一箇所で検索できるので、新しい作品が出てくるたびにMerchPunkで簡単にグッズを見つけられるようになります。

MerchPunk:最強のアニメグッズ検索エンジン

今は、より精度の高い検索と、タイトルの網羅性の向上に集中しています。欠けているタイトルがあれば、hello@blockpunk.netまでご連絡ください。

将来的には、

  1. 購入機能:欲しいグッズを見つけたら、それを簡単に購入し受け取ることができる機能
  2. ソーシャル機能:他のファンやクリエイターにグッズを披露できる機能
  3. 再販機能:グッズをおくスペースがなくなりリサイクルする必要がある時のために、グッズを再販する機能を開発する予定です。

MerchPunkのビジョンは、『映画やテレビシリーズのグッズ販売市場におけるStockX』です。もしくは、LystTVTimeを融合したサービスとも言っても良いでしょう。正規グッズが製造され、販売され、そしてリサイクルされるファンとクリエイターのコミュニティです。クリエイターは適切な収益を手にし、よりコンテンツを作るための独立性を維持できます。ファンはリサイクル(再販)から収益を手にすることができます。各アイテムは本物で、来歴や所有権が記録されています。将来的には、ファンはクリエイターに欲しいグッズのフィードバックを出すことができ、その情報をもとにクリエイターはより良いグッズを作ることができます。クリエイターはロイヤリティプログラムを組んで、ファンにその一部を還元することもできるでしょう。デジタル証明書では、サプライチェーンが倫理的で持続可能な形になっているかも追跡することができるようになるでしょう。

全世界的な動画配信の時代に、グッズ販売はクリエイターにとってますます重要なビジネスモデルとなり、同時にコミュニティを構築する機会ともなることは間違いありません。映像業界のグッズの特殊性はなんでしょうか?ビジネスをドライブする新作がコンスタントに出てくることです。アニメの場合は、年に200のTVシリーズや映画が出てきます。それらは全て新グッズを販売する機会です。そこには、最近話題のThe Mandalorian with Baby Yodaや、高校生によるアングラなギャンブルストーリー『賭ケグルイ』なども含まれます。

いくつかみなさまに検証すべく質問があります:

  • 世界中のファンは本当に現在のグッズ検索や購入の方法に満足しているのか?
  • グッズの正規性はどれくらい大事なのか?
  • ファンアートや同人アートであっても購入するのか?
  • 自分のグッズをオンライン上でどの程度披露したいのか?
  • どのくらいの頻度で自分のグッズをリサイクル(再販)するのか?
  • グッズの来歴はどれくらい重要なのか?

イーロンマスクが持っていた賭ケグルイのTシャツだということをもし事前に知っていたら、ファンは高く買い取るでしょうか?イーロン、もしこの記事を読んでくれていたら、そのシャツを送ってください!試してみましょう(一緒にサイバートラックも送ってくれたら嬉しいです!笑)

この検証事項を探るために、ぜひご一緒できればと思います。上に記載した質問以外にも、フィードバックをお待ちしています。

そして、良いお年を!(BlockPunkスタッフ一同より)

2019年も応援ありがとうございました。2020年も楽しみにしています。

こちらからMerchPunkをお試しください。海外向けですが日本語も対応しています。

また、抽選で100$のギフトカードがもらえるサーベイ(英語)にぜひご参加ください(海外にお住いのアニメファンが対象)。

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