バイラルメディア専用のプラットフォームは流行るんじゃないか。

最近、アメリカで流行しているBuzzfeedやUpworthyなどのバイラルメディアとかその先のトレンドとか。

以下のグラフはアメリカの調査会社Newswhipが記事にしたFacebookのシェアがBuzzFeedが1位になったと伝えている。ハフィントン・ポストなどの大手メディアを抜き新興メディアが1位になっているのはとてもすごいことだと思うし何かが変わってきていると思ったほうがいいですよね。

FBのシェア数 (newswhip 2013.12)
FBのシェア数内訳(newswhip 2013.12)

BuzzFeedやUpworthyの特徴はコンテンツである1つ1つの記事が独自の記事ではなく編集者があるものを集めてきて(2次利用)、Facebookなどのソーシャルメディアでウケること(共感されること)に重きを置いて記事を作成している点である。例えば、記事のタイトルを作ることで釣れるタイトルにしていいね!などを増やす仕掛けを作っている。

Upworthyが記事作成のノウハウのスライドがあるので紹介します。

http://www.slideshare.net/Upworthy/how-to-make-that-one-thing-go-viral-just-kidding

これを見て思ったのが、1つ1つのメディアを作るのは楽にできそうなのでコンテンツ次第かなと思いました。なのでWEBサイトの1つの発信の仕方として、コンテンツを2次利用して共感を生むためのコンテンツを作っていくというのは増えてきて乱立する業界になると考えられます。

しかし、この競争に勝つのは難しいと考えた方がよさそうです(有名ライターなど既にファンなどを獲得されている方は相性が良い気がしますが)。それよりもバイラルメディアが生成できるプラットフォームを運営する側のほうが楽かもしれないと。

BuzzFeedが月間1億UU程度なので、プラットフォームとしては楽に運用できるかと思う。BuzzFeed級のメディアとまではいかないけど月間数千万UUくらいのバイラルメディアをかかえるバイラルメディアプラットフォームがでてきてもおかしくないような気がする(きちんと調べていないのですでにあるかもしれない)。

マストなものは選べるデザインテンプレート、マネタイズは記事下に広告 or 提携ネイティブ広告。月間30億UU、50億PVくらいは狙えるんじゃないか。

この流行は日本でもくると思う(流行らなそうなものも大体はやっているから)ので、運用に自信のある方は早めに着手するとイケるんじゃないか。

これこそがガートナーの予測にあった2017年までに、以下の1つに該当するのかもしれない。

活発なコンシューマー向けブログの25%超がPinterestやStorifyなどのサイトのソーシャル・キュレーション・アカウントに変わる

バイラルメディアが流行ってブロガーやFacebookユーザーが情報発信をバイラルメディアでするようになったとき、共感するアウトプット先としてFacebookでない何かのサービスが出てくる可能性が高そうだ。またGoogleが2次利用コンテンツを重要視しない傾向にあるため、人が共感する情報を蓄える”何か”というのは絶対にニーズがある。そこには持ち運ぶ新しいデバイスが絡んでくるかもしれない。

バイラルメディア乱立後に流行るFacebookでない何かのサービスって

Facebookってみんながいいよねって思う投稿が多いからバイラルメディアに共感してシェアするときもそんな投稿が多くなってしまう。だけどバイラルメディアが乱立すると多様な記事が増えるのでFacebookの友達にウケないものも多くなりそうだ。そうなるとウケない(空気よんでない感じになる)のでFacebook上にシェアしづらい。となると、1つの可能性としては、世の中の好きな記事を自分でシェアすると同じようなネットワークの人たちにもシェアされるような匿名の趣味嗜好をベースにしたサービスか、それとも趣味嗜好ベースでリアルで仲の良い閉ざされた少人数のためのサービスあたりが考えられる。

ウェアラブルの場合、例えば、発想がいまいちだと思うけど、Google Glassだとしたら歩いていると、バイラルメディア側からプロジェクションマッピングのように何かの映像をリアルな視界に重ねて見えるようにした動画が再生されて、面白かったらGoogleGlassを使っている友達(特に近くにいる)に知らせるようなものとか。

最後のほうは相当あやしいけど、バイラルメディアのプラットフォームは国内でも検討しても良いかもしれない。

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ただのこけぐち
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都心企業でWEBプロデューサーしながら地元三鷹で兼業するという働き方実践中。地域では、ホームページの運営支援やまちづくり活動など色々やってます。いま力をいれているのが三鷹武蔵野の農家さんを応援する「まちなか農家プロジェクト( http://machino.tokyo)です。