『WRD. IDNTTY.』に登壇しました!

Arisa Nakano
TENGA Healthcare Blog
6 min readOct 24, 2017

あまりの寒さにエアコンと毛布と羽毛布団をフル装備して就寝したのですが、加湿空気清浄機のスイッチを入れ忘れ、部屋が乾燥したのか喉をやられました。おかげでやや風邪気味になってしまった中野です。加湿って大事ですね。糖質気にしながら、のど飴とお菓子ばかり食べております。

先日、10月10日に六本木ヒルズ森タワーにて開催された「WIRED CONFERENCE 2017」に登壇してまいりました。

WIREDさんのカンファレンスには初めて参加したのですが、なかなか得ることのできない種類の刺激を得てきました。人生の核のような「アイデンティティ」をテーマにしてしまうWIREDさんの凄さ。様々な分野の専門家たちが捉えるアイデンティティの軸は近しいものがありました。分野は違えど、通ずるものがあることに、アイデンティティの育て方、築き方、気付き方といったものが垣間見えたように思います。

1人1人が自身の経験から成る信念を持ち、環境を変えていこうと力強く想いを語る姿は大変素晴らしく、心に響くものがありました。登壇者それぞれが自分や社会の未来の在るべきビジョンを持っており、そこへ向かうための術を手に入れたような、本質を掴んだというような、そんな強さが眩しかったです。転機を迎えるまでに、躓く、立ち止まる、問題意識を持つ、引っかかる、そういったことがあり、今に繋がる気付きを得ており、その立ち止まる力、ぶつかって得る力はかけがえのないものに思いました。そこで気付きを得て、自分が掴んだものを信じて、それを離さないことが道を作っていくんだと感じた一日でした。

こうして文章にしていくと薄っぺらい言葉の羅列のようになってしまうのが惜しいですね。もちろん私の文章構成力の足りなさもあるのですが…。自身の価値観とやらを柔軟にして、他者の言葉に乗せられた、その言葉が築かれた背景に目を向け、耳を傾けることで気づくものは大きいです。その言葉もまた、顔色や声色、全身で表現される情報によって、言葉以上に自分の心に語りかけてくるように思います。

LINEやSNSの活字でのコミュニケーションによって生じる対人関係の問題は、取り返しのつかない事態が生じていることもしばしば。実際に会ってコミュニケーションを築くことから、電話、メール、インターネットと顔を合わすことから遠のいてきていますが、それもまた時代に伴い発展した文化です。その文化と上手く付き合っていくためにどうするべきか。トリーシャ・プラブさんのアプリ開発の話を聞き、行動を起こした彼女は凄いと思いました。人は立ち止まることで、視界が広がり、過去を振り返ったり、新しい気付きを得たりします。彼女は、インターネットでの人の動きについても、取り返しのつかない事態に陥らないよう人に機会を与えようとしたのです。立ち止まれば気付くことが出来るという、人の選択を信じた彼女だからこそ作ることが出来た、そう思います。

おそらく、ある程度の人が問題意識を持つことが出来たとしても、その問題が大きければ大きい程「どこかの誰かが何とかしてくれる」というような意識を持ってしまいます。けれど、誰も動かないからそれ程の問題になってしまったわけです。

解決しない理由は、皆がその問題に向き合っていないから。

“向き合う力”が足りない。向き合うための知識や情報も足りない。向き合うための余裕や力も足りない。いざというときに、自分を支えるだけの存在や居場所もない。向き合うことを強制するわけではないけれど、問題意識に気付いて、「何か引っかかる」と思ったときが自分を成長させる機会じゃないのかなと。

向き合えば変わる!と断言はできないけれど、向き合うことは必ず成長するチャンスになる。それは個人にかぎらず、家族問題や社会問題にもあてはまる。

TENGAヘルスケアは、企業として、また企業を作り上げるメンバーそれぞれが“性”と向き合うことを選びました。それは、それぞれが問題意識を持って、「性の悩みを表通りに、誰もが向き合えるものに変えていく」というコンセプトが、世の中の性の問題を無くして、“性”を豊かにしていくと信じているから。それもまた向き合う力から生まれたものかもしれません。

私は、“性”と向き合うことで、人間の在り方/生き方といった“生”というものにも自然に向き合うことになりました。おそらく、“性”は“生”にとても近い存在だと思います。あと、部首にもあるように、“心”も。“生”や“心”とも向き合いつつ、“性”の在り方を見つけていく作業もしていかねばならないような気がしています。一番ここが大事そうな。向き合うことは結構なエネルギーを必要としますが、それもまた長い目で見れば大事な基盤を築く選択になるので、悪くはないです。そう言い聞かせながら、私は今日も活動に励みます。

私の書いてることは、毎度当たり前の似たり寄ったりなことかもしれません。当たり前の事でも、同じ言葉を発しても、時と場合や状況で響き方が違うように、毎度どなたかの何かを刺激出来たらいいなと思って綴っています。(何このブログ(笑))

WIRED CONFERENCE 2017終了後の懇親会では、烏龍茶1杯を飲みつくすことができなかったほど、次から次へと多くの方からご感想をいただき、本当に嬉しく思いました。WIREDさんに、このような機会をいただけたことに心より感謝いたします。

また、高校生の頃、自分が自分の感覚を信じているからこそ為せる“自分”という表現力の力強さとスタイルに圧倒され、日本にも凄い人がいるもんだと遠い存在のように思っていたMIYAVIさんのサインをちゃっかりいただくことが出来てしまい、恐れ多くも私は感無量です。WIRED楽しかったーーー!!

WIREDさんのサイトにカンファレンスレポート記事もアップされていますので、お時間のある方は是非ご拝読くださいませ。

ではでは!

来場者は300人ほど。雰囲気はこんな感じ!

前半は緊張でぷるぷるしてしまいましたが、後半は伝えたいことがどんどん溢れてきてしまい、時間がもっと欲しかったなぁと感じた次第です。肌テッカテカ。

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