Future Feminism —Antony

Takeshi Inoue
blogescala
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7 min readSep 9, 2016

一日中月のことを考えていたことがあったの。こんな風に、女の人に毎月月経が来るのはたまたまなのかしら、毎月満月がやって来たりするのも。他の動物たちもこうして月と同期したりするのかしら。わたしの弟は精神科病院で働いているのね。彼によると、満月の時には入院が増えたりや仕事の時間が長くなったりするんだって。精神科では、満月周辺で人は興奮しやすいっていうのはよく知られた事実なのね。

それじゃあ、わたしたちがみんな70%水でできているっていうのはどういうことかしら?それで、海の水は満月に反応するわけでしょ?実際のところ、みんな月と連動して動いていて、わたしたちの70%が水でできているとしたら、わたしはある程度、少なくともホメオパシー的には、月の移り変わるサイクルと関係があってしかるべきだと思うの。

わたしはこの場所から生まれたという考えが染み付いていて逃れられないの。なぜならわたしは基本的にどこか天国か、天の神様から来る霊的な物体から出来ていると信じるように育てられたから。ゴア・ビダルが天の神様について語るみたいに、それでわたしがこの言葉を使うのもみんな男性上位的な一神教でどこかここではない所にいる神様を崇拝していて、彼がどこかここではない所にある天国を用意してくれている。わたしたちが死んだら、天国がわたしたちを待っていて、そこはわたしたちがみんな、本当の霊的な次元に旅立つ前に、生前の細々としたことを受け取る作業場のような所なの。

だけどわたしは魔女だからね。今は脱洗礼してるし。トランスジェンダーになって素晴らしいことと言ったら、自然な宗教で生まれることができるってことね。それは、文化とか社会のクラスとかどの国に生まれたとか関係なしにほぼ一括して適応されるの。あなたはほぼ自動的に魔女になるわけね。どんな男性上位的な一神教を持つこともないの。はっきりしているのはほとんどのこうした宗教ではあなたは殺されるだろうってこと。世界の大部分ではまだあなたは殺されてしまうのね。

何年か前のクリスマスにローマ法王が言ったの知ってる?彼はこう言ったの「ゲイとレスビアンの結婚は、熱帯雨林の破壊と同じように我々の未来に対する脅威である」ってね。そう、これは彼がホモセクシャルについてどう考えているかってことについて薄々は分かっていたことを教えてくれるわね。けれど彼はトランスジェンダー問題とすら言わなかった。神様は我々が何をもたらしたかご存じ。あらゆる種類の戦争と争い。そしてあらゆる種類の苦痛とを。

わたしは世界の生態系が破壊されているのを心配している。そして、もはやわたしが生まれ変わる場所がどこにもなくなってしまうのを心配してるのね。なぜなら、わたしは今こういう風に考えてるの。どこにわたしたちの誰かが向かうんだろう?どこにわたしたちの誰かが行ってしまったんだろう?そう、わたしたちは何らかの形でここに戻って来たの。あなたたち鯨はかつて陸を這う哺乳類だったって知ってた?その後何か食べる物探そうと海へと這って行ったのかしら?そして最後には手と足を捨ててしまったのね。

わたしは、この場所の物ではなくて、まだ見つかっていないそのわたしの組織のかけらをずっと探しつづけて来たの。わたしの原子のすべて、わたしの元素のすべてがこの偉大な世界と共鳴しているように、反応しているように見えるの。それでわたしはこういう結論に至ったの。これこそ神の最良のアイデアだって、この明白な世界こそが彼の、わたしに言わせれば彼女の、夢のフロンティアなんだって。これはただ、わたしがわたしがその一部である世界を尊重するための新しい方法をつくり出そうとしているところから見た視点には過ぎないわね。でもわたしが死んだときに天国とかどこかそんなところに向かっているんじゃないとすれば、わたしはこの場所との持続可能な関係について何か言う権利がもっとあるってことよね。

この地球が女性であるっていうのはあまりにも土着な考え方かも知れないわね。この地球には月経があって、この世界の水は女性の血液で、その這って出てくるというのは、まさにわたしたちが母親の子宮から這って出てきたのと同じやり方だってこと。これは最も基本的な考え方だし、子供でも思いつくとっても明白なことよね。それでわたしたちはまだ何千年も経った今もこの天の神様を求めている。わたしが6歳くらいだった頃、神様にお祈りしていたのを覚えてる。わたしはカトリックで育てられたから、そりゃほんとに厳しくお祈りさせられたわ。それでずっとずっと終わりの合図が来るのを待ってたの。おかしいけれど、わたしの音楽の多くが、まだあの唱和を聴いているって感じることがあるくらい。

ダライ・ラマについて二つの噂を聞いたことがある。一つはこの世界は危険になり過ぎているので、彼はもう生まれ変わらないってやつ。たぶんこれは噂に過ぎないわね。けれどもう一つ新しいのはもっと興味深い。それによるとダライ・ラマが今度生まれ変わるときには女の子になるらしく、これは仏教の歴史では初めてのことだってやつ。けれどもしこれが出来たなら、これは最も革命的なことで、彼ができる最も役に立つ霊的な行いだと思うの。わたしは神の女性化にとっても興味がある。わたしはイエスが女の子であるってことにとっても興味がある。わたしはアラーが女性であることにものすごく興味があるの。一般的な意見に反してこうしたことを言うのは悪いことじゃない。あなたはそれを言ってもいいのよ。ただあなたはメールを少し受け取るかも知れないけれど。わたしにはもう何百通も届いているだろうけどね。死ぬにはとっても素晴らしい日だわ。

けれども、アラーが女性であるっていうのは臨界点だし、ブッダが母親であるというもはもう一つの臨界点であると思う。わたしは本当に、わたしたちが女性の統治システムに移行しない限り、わたしたちにこの地球でのチャンスは残されていないと思っているの。そして、そういう風に大衆を導いていけるのは、メジャーな宗教組織の他にはない。わたしは希望を持つことを探している人間の一人。そしてわたしにとって希望は、たとえばメジャーな宗教組織に設置された女性的な統治システムみたいなもの。そしてそれを通じて市民生活へと拡がって行く。ありえもしない話しをしているように思うかも知れないわね。でも、あなた自身が信じていることを見てみて、海洋が上がって、わたしたちの世界の生態系が破壊されつつあるっていう考え方をあなたがいかにあっという間に受け入れたかってことを考えてみたらいいの。それを今は、統治システムを男性上位的なものから母権性へとスイッチするって想像することのことより、あさっり簡単に想像することができる。わたしたちの社会の仕組みの些細な変化に過ぎないのにね。

これはたしかに、とっても広大な宣言ではあるわね。そしてもちろんサラ・ペイリンがいるけれど、そんなことでわたしの邪魔をしないで。サラ・ペイリンは男性上位のシステムの中でとってもうまくやっている。わたしはただベーナズィール・ブットがインタビューで母親であることと娘たちのこと、いかに彼女が彼女の国の少女たちに多くのことをやりたかったかだけを語ったときを愛しているだけ。問題があったのと同じように、彼女はわくわくするような先駆者でもあったのね。

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グーグルで検索する限り誰も訳してないようなので、自分で翻訳してみた。ぼくもアントニーとだいたい同じように考えている。コスタリカのように強烈な雨が降って、それが生物の生まれるののもとになっているようなのを見ているとなおさらこうした考えは強くなったと思う。このアルバムはちょうど3年前のもので、翻訳してちゃんと内容を知りたいと思っていたのだけれどやっとできた。この前の日曜日がちょうど満月で、その前2週間ほどだらだらと体調が悪かったのだけれど、その日を境に身体の老廃物が全部出て行ってしまったようにすっきりした。こうしたサイクルでぼくらは生きていると思ってたのが、やっとそれをそのまま形にしてくれたアーティストがアントニーだった。[Antony’s ‘Future Feminism’: Stage Banter As Statement Of Purpose]

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Takeshi Inoue
blogescala

障害者自立生活センター勤務。障害者の世界と健常者の世界、スペイン語の世界と日本語の世界の仲介者。現在コスタリカの自立生活センターで働いています。 Un japonés que trabaja en el centro de vida independiente MORPHO en Costa Rica.