【保存版】有望コインを見つける16の方法

toraneko
boarding bridge
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19 min readSep 23, 2022

ー特別なスキルや予備知識はなし。自分でダイヤの原石を見つけたいあなたに贈る、クリプトガイド

(※この記事は翻訳後に一部内容を追記・編集したものです。)

私がクリプトに投資し始めたとき、ほとんどの初心者がやってしまいがちな間違いをいくつも犯しました。結論から言うと、自分でリサーチをしていなかったんですよね。その代わりに、その時熱そうだと周りが騒いだりしていたコインに自分のお金を何回も投機しました。その結果、せっかく稼いだお金が何回もドブに消えてしまうということを繰り返しました。

私のクリプト上達の道は長かった。100以上の暗号資産とプロジェクトを研究し、クリプトの世界でお金を稼ぐ方法についてたくさん学びました。

こんな私なので、皆さんの気持ちがよくわかりますし、今こそ私のノウハウを皆さんに共有する時だと思っています。この記事では、自分で調査をして暗号資産の隠れた宝石を見つける方法を、一つずつ説明しながらお伝えできたらと思っています。安心していただきたいのは、リサーチに際して特別なスキルや知識は必要ありません。忍耐とこれから頑張りたいという決意を持って挑んでいただけたらと思います!

皆さんの健闘を祈ります!

Part1 — 基礎から始める

暗号資産初心者の方なら、ビットコインやイーサリアムなどの大きな通貨や確立された通貨から始めることを強くお勧めします。なぜなら、インターネット上に既に情報がたくさん揃っていて、そのほとんどが無料で閲覧できるからです。

– では、何から始めればいいのか

まず、サトシ・ナカモトが書いた、ビットコインのホワイトペーパーを読むことから始めることをお勧めします。また、Andreas Antonopoulos氏の「Mastering Bitcoin」という本もお勧めです。ですが、プログラミングに興味がなければ、その部分は飛ばしてもかまいません。しかし、ビットコインとブロックチェーン技術全般の基本的な理解は必要なので、それ以外はすべて読んでいただくことをお勧めします。

結果的に、ウォレット、アドレス、秘密鍵と公開鍵、ビットコインブロックチェーン上の取引の仕組みなどをしっかり理解できるようになるはずです。

メジャーな暗号資産で十分に知識と経験を積んだら(少額の売買も試してみてくださいね)、おそらく草コインだったり、比較的規模の小さいプロジェクトを探したくなるのかなと思います。現在、暗号資産業界には何千ものプロジェクトやコインが存在します。

Part2 — 各銘柄(プロジェクト)のウェブサイトで情報を調べる&ホワイトペーパーを読み込む

暗号資産業界の新規または比較的規模の小さなトークンのほとんどは、情報をビットコインなどのメジャーな暗号資産と同じように簡単にネットなどから取得することはできません。なので、適切な方法に沿ってリサーチを行うことが最も重要です。

ここでは、私流の暗号資産関連のリサーチ方法を紹介します。

まず、一般的な情報を探します。プロジェクトのサイトやホワイトペーパーなど、最もわかりやすいところから探し始めます。その時に次のようなことをチェックしています。

  1. ウェブサイトは文字通り『ちゃんと』しているか
    これは、ラグプルの可能性がないかをチェックする最初の検閲です。

・連絡先/利用規約/プライバシーポリシーなど、重要な情報が掲載されているか?

コンテンツはどんなものがあり、またそれは最新の状態か?

・ Webページがしっかり作り込まれているか?

・プロジェクト引用先の外部リンクがちゃんと貼られているか?

・文法やスペルが間違っていないか

2. プロジェクトの概要や関連業界を検索

このプロジェクトがどういったものなのか、目指している業界、さらにはどのような問題を解決しようとしているのか明確に理解する必要があります。

・プロジェクトは新しい市場を目指しているのか、それとも確立された市場を目指しているのか。その業界や市場は成長しているのか、またはその分野の他のビジネスが難しい状況にあるのか?

・この業界のビジネスはどんなことをしていて、問題点は何なのか?

・この業界はイノベーションをすぐに取り入れているか、それとも保守的であり、新しいテクノロジーに躊躇する傾向があるのか?

  • ブロックチェーン技術の導入が、なぜ、どのようにこの業界の人々やビジネスに役立つのか

3. そのコインやプロジェクトは何をするのか、どんな問題を解決することを目指しているのか。
プロジェクトの背後にいる人やチームが、自分たちのやることが既存の問題の解決に役立つと考える理由を深く掘り下げてください。

・そのプロジェクトは、ある分野のビジネスが抱える課題に、具体的にどのようにアプローチしているのか。既存のプロセスをより簡単に、より速くするものなのか?金銭的な節約につながるのか?

・そのプロジェクトは、どのような問題を解決しようとしているのか

・一歩下がって、指定された問題を解決するためにブロックチェーン技術を導入することは果たして意味があるのか?暗号資産プロジェクトが成功する可能性があるのは、それが既存の解決策のアップグレードである場合だけです。なぜなら、ユーザーに提供される大きな利点がなければ、その通貨が広く採用されることは難しいからです。

・2と3で集めた情報をもとに、SWOT分析を行ってください。あなたが研究している暗号資産の、Strength(生かすべき強み)、Weakness(克服すべき弱み)、Oppotunity(市場機会はあるのか)、Thread(回避すべき脅威)は何でしょうか?

4. プロジェクトの背後にいる人々が発行した暗号資産やトークンが実際にどのような用途に使われるのか?
これは投資家の観点から非常に重要です。ある暗号資産プロジェクトは、非常に優れたユースケースを持っているかもしれません。

しかし

多くの場合、それに付随する暗号資産やトークンには実際の用途がありません。これはひいては、取引所で価格動向が魅力的に見えても、そのコインやトークンに本当の価値がないことを意味します。その結果、投機の対象になってしまうので、投資は控えた方がよいでしょう。

5. プロジェクトの背後にある暗号資産やトークンについてもっと調べてください。
投資家として、トークンや暗号資産についてできるだけ多くのことを知る必要があります。ここでは、さらに注目すべき点を紹介します。

・トークンなのかコインなのか?プロジェクトは既存のチェーン上に構築されているのか、それとも独自のブロックチェーンを持っているのか?

例えば、多くのプロジェクトがERC20トークンを発行しているのは、それがEthereumブロックチェーン上に構築されているからです。これは、チェーン技術やセキュリティといった側面と結びついています。独自のチェーンを構築した多くのプロジェクトは、賢いユーザーが特定の仕組みを悪用する方法を発見した後に破綻する傾向があります。

トークンの総供給量はどれくらいか、最大量にICOでの資金調達金額の上限はあるか?もし総供給量が時間とともに増加すれば、価格にマイナスの影響を与える可能性があります。一方、開発者がデフレのメカニズムを構築している場合はプラスに働きます(例:トークンが使用後に燃やされる場合など)。

・ 暗号資産プロジェクトの背後にある企業が保有するトークンやコインの数はどのくらいか。保有や売却の決定が価格変動に大きな影響を与えるため、チームが大量に保有することは避けなければなりません

・プレセールなど、一部の人がそのトークンやコインを大量に保有するようなことがあったか?繰り返しになりますが、一部の大企業が事前に買い占めた暗号資産は、価格操作に利用される可能性があるため、近づかないようにしたいものです。

6. 暗号資産プロジェクトが使用するチェーンのコンセンサス・アルゴリズムは何ですか?
コンセンサス・アルゴリズムは、そのプロジェクトがどの程度分散化されているかを知る上で重要な部分です。これにより、そのプロジェクトがどの程度中央集権的か分散的かを知ることができます。より分散化されていればいるほど良いと言うことになります。

なぜこれが重要なのか?

ブロックチェーンの最も重要なユースケースの1つは、中央のサーバーによって行われる特定のメカニズムやタスクを極力分散化することです。これには、制度やネットワーク参加者への信頼が大きな役割を果たします。

アルゴリズムによっては、ブロックチェーンのノードは複数のパートナー企業や少数のクジラによって運営されることがあります。これは、少数の関係者がシステム全体を大きくコントロールできることを意味します。例えば、彼らはチェーン上のトランザクションをリセットすることができます。

7. コインの背後にあるチームについて、できる限り調べる。
暗号資産やプロジェクトの背後にあるチームについて調査することは、非常に重要です。私たちが投資対象にしていいのは、そのチームが将来訪れる困難に対処する能力があるとわかっている場合だけです。

ウェブサイト上の数名の名前と肩書きだけでは不十分。最低限、各メンバーのこれまでの経験や実績、資格などに関する十分な情報が必要です。

・プロジェクトのウェブサイトに掲載されている情報だけで満足してはいけません。LinkedInやTwitterなどでプロフィールを調べ、その人たちがどのように活動しているかを確認しましょう。LinkInやTwitterでプロフィールを確認し、どのように活動しているのか、どのようなことを話しているのか、など。

チームに連絡を取り、質問をする。彼らが良いフィードバックを返してくれれば、より有益な情報が得られるだけでなく、彼らがどれほど献身的であるかということも感じられるはずです。

8. プロジェクトのロードマップには何が書かれているか?
ロードマップは、プロジェクトが与えられた時間枠の中で何を達成したいかを理解するのに役立ちます。ただ、ソフトウェア・プロジェクトは非常に複雑であることが多いため、遅延が頻繁に発生することをあらかじめ理解しておく必要があります。

・チームがゼロから始めようとする場合、物事が具体化するのに時間がかかることを予想しておいてください。数ヶ月の遅れは珍しいことではありません。しかし、開発者がマイルストーンのタイミングを常に逃すようであれば、それは悪い兆候です。

・ロードマップで示されたスケジュールが短すぎる場合、それはおそらく現実的ではありません。

・特にプロジェクトの超初期に投資した場合、結果が出るまで長い時間がかかることがあるので注意が必要です。あなたのお金がスマートコントラクトに閉じ込められている場合、投資を利益に変えるチャンスが来るまで我慢しなければならないことを意味します。

9. 戦略的パートナーは誰なのか?
提携先は、プロジェクトにとって必要不可欠です。なぜなら、チームが他のリソースを活用し、広報活動を行い、その経験から学ぶことができるからです。

・多くの提携先を持つことは良いことですが、量よりも質が重要です。もしプロジェクトが有名な企業や公的機関、研究機関と協力関係を築いていれば、より多くの信用を得ることができます。

・信頼性を高めるため、プロジェクトは通常、ウェブサイトに提携先を掲載しています。協力関係がどのように描かれているかを分析することが重要です。経験則から言うと、より詳細な情報が掲載されてあるほど良いと言えます。

ロゴに惑わされないでください。プロジェクトのウェブサイトに記載されている戦略的パートナーが本物であることを確認するために、さらに調査を行う必要があります。プレスリリースやその他の外部情報源から、協力関係の性質に関する情報をを確認してください。

おそらく、暗号資産を調査する方法について、このガイドに記載されているすべての情報を見つけることはできないでしょう。

それでも大丈夫です。

できる限り多くの情報を見つけるようにしてください。経験則では、チームがウェブサイトやホワイトペーパーでそのプロジェクトについて公開しようとする情報が多ければ多いほど、そのチームは信頼できます。

Part3 — 暗号資産研究に他の情報源を加える

プロジェクトについて上記の点を把握したら、一歩下がって全体を俯瞰する必要があります。

開発者から提供された情報だけでなく、他の情報源も活用して調査範囲を広げましょう。これが、あなたの次のステップです。

10. 暗号資産の競合を調査する。
2と3は、一般的な市場の状況と、調査しているプロジェクトがそれにどのように適合しているかを理解するためのものですが、他の既存のプロジェクトに目を向けることも重要なことです。

競合は?Googleで「crypto in [industry] 」や「crypto [market] use case」などを検索することから出発しましょう。

・競合がある場合、あなたが投資したいものとどう違うのか?競合はいつから活動しているのか、また、調査対象の競合と比較してどの程度発展しているのか。よく知られている例を挙げると、イーサリアムとイーサリアムクラシック、ZCashとZCoin(Firo)の違いなどをチェックしてみてください。

・こうすることで、そのプロジェクトの競争優位性や弱点などを知ることができます。もしかしたら、他の有望なプロジェクトを見つけるのにも役立つかもしれません。

11. 外部ソースでより多くの情報を検索する
これは上記に記載した、暗号資産研究ガイドの7と9につながるものです。開発者が適切なマーケティングを行い、メッセージを発信することが重要であるのと同様に、他の人がプロジェクトに対して何と言っているかがより重要です。

・さまざまな情報源をチェックし、あらゆる種類の情報を得ることができます。情報源は、ニュースサイトでもアナリストでも他の企業でもかまいません。工夫して情報を掘り起こしましょう。

・そうすることで、そのプロジェクトの関係者がおそらくあなたに知られたくない情報を見つけることができます。例えば、そのプロジェクトは以前にもハッキングされたことがあるのか?もしそうなら、彼らはそれにどう対処したのでしょうか?資金の不注意な使用など、プロらしくない行動をチームが見せたか?重要なメンバーがプロジェクトから離脱したことはなかったか?などです。

12. ソーシャルメディアは、プロジェクトに関する情報を見つけるための非常に豊富な情報源です。
プロジェクトがソーシャルメディア上でアクティブであるかどうか、ユーザーがそれについてコンテンツを作成しているかどうかを確認します。そうすることで、複数のことを学ぶことができます。

・ チームはニュースを発信するために独自のソーシャルメディアチャンネルを持っているか?またそれらのチャンネルはしっかり運営されているか?

チームは頻繁に進捗状況を更新し、コミュニティに最新情報を提供し、メンバーをコミュニティに参加させているか?

・多くの人が話題にしているか?ユーザー側だけでなく、開発者側からも多くのエンゲージメントがあれば、それは健全なしるしです。

・一般的な感想は?コミュニティはフレンドリーな雰囲気ですか?彼らはトークンやコインの価格にしか興味がない、と言うことはありませんか?ここで見ていただきたいのは、プロジェクトを取り巻くポジティブな雰囲気です。

・しかし、トークンや暗号資産に投資している人は、興奮しやすく感情的になる傾向があることを覚えておく必要があります。そのような環境では、人々は悪いニュースからさえも何かポジティブなものを得ようとします。このため、常に冷静に物事を見ることが大切です。この点については、いくら強調してもしきれません。

13. Githubをチェックする
多くのプロジェクトは、オープンソースを謳っています。その結果、Githubにコードを掲載しているはずなので、それをチェックしましょう。おそらくコードを理解することはできませんが、それでもインサイトページでどれだけの貢献者がいるのかを見ることができます。

開発者はプロジェクトに定期的に貢献しているか

プロジェクトのコードが最後に更新されたのはいつか?

これらの手順を完了した後、リサーチ中のプロジェクトの長所と短所をリストアップし、さまざまなソースから多くの情報を収集しているはずです。

Part4— 暗号資産またはトークンを購入する方法を研究する

土台となる基礎はできました。ポテンシャルのある暗号資産の宝石を見つけられたかと思います。

しかし、注意してください。

最高のプロジェクトは、金銭的側面が追加されない場合は、何の役にも立ちません。以下は、注意すべき点です。

14. プロジェクトのトークンや暗号資産を購入する方法と場所を確認する。
・そのトークンやコインはどのように購入できますか?取引所から購入できるのか、それともコントラクトにお金を送らなければならないのか?後者の場合、技術的な問題や詐欺的な活動によって投資が失われる可能性があります。

・ICO(イニシャル・コイン・オファリング)を伴う暗号資産プロジェクトの場合、トークンは通常、ある日付以前に取引所に上場されていません。これらのトークンに投資する場合、あなたの資金は一定期間ロックされることを意味します。そこまで待つことができるのか一度考えてみてください。

・トークンやコインが上場している場合、どの取引所に上場されているかを調べる必要があります。それらが非常に小さな取引所である場合、ハッキングされたり倒産したりする可能性が高いため、あなたにとってリスクが高いことを意味する可能性があります。

・また、小規模な取引所では利用者が少ないため、トークンや暗号資産の流動性が低くなる可能性があります。つまり、現金化したいときに売却するのが難しい可能性があります。

15. 時価総額は?
コインやトークンの時価総額が非常に小さいと言うことは、クジラによって価格が簡単に操作されることを意味します。その結果、パンプ&ダンプのスキームが繰り広げられるかもしれません。

16. その通貨は、LedgerやTrezorなどのハードウェアウォレットに対応しているか?
これは、コイン/トークンをどのように保存するかに影響します。通常、ハードウェアウォレットでサポートされているのは、定評のある暗号資産のみです。小規模なプロジェクトでは、通常、専用のウォレットを使用するか、コインを取引所に保管することができます。どちらもリスクを伴うので、最適な解決策を見つけるために自分自身で情報を得るようにしましょう。

Part5 — 総括

ここまでで、多くの情報を手にしていただけたかと思います。集めたデータを評価するときが来ました。

ここで、考慮すべきことがあります。

見つけたすべての情報が、同じ品質や信頼性のレベルを持っているとは限りません。たとえば、Redditに投稿された不特定多数の人のコメントは、プレスリリースよりも重要度が低くなります。

・また、見つけた情報の中には、他の情報よりも重要で、あなたにとって有用なものがあるはずです。たとえば、ハッキングに関するニュースや、投資の安全に直接関係するものは、新しく計画された機能に関するニュースよりも重要度が高いはずです。

プロジェクトのポジティブな面とネガティブな面をそれぞれ1列ずつ記載したリストを作成します。すべての情報やデータを箇条書きでまとめましょう。そして、それらを肯定的または否定的な列に追加します。この形式は、簡単に概要を把握し、色々な側面を比較するのに役立ちます。

リストに基づき、プロジェクトや暗号資産への投資に対する根拠のある論拠を導き出すことができます。

最後に

リサーチには長い時間がかかることを心に留めておいてください。暗号資産やプロジェクトの調査方法について、このガイドに挙げたすべてのポイントをカバーする必要がない、あるいは可能でない場合もありますが、できるだけ多くのポイントをカバーすることを目標とすべきです。

なぜなら、結局のところ、これはあなたの投資をラグプルから守り、私が数年前に犯した過ちを避けるためのものだからです。

このガイドが役に立つことを願っています。

定義:

コイン:独立したブロックチェーンを持つ暗号資産を指す(BTC, ETH etc)

トークン:あるエコシステム(ブロックチェーン)上で特定のアクションにインセンティブを与えたり、手数料の支払いなどに活用できる存在を指す

翻訳(引用)元:https://medium.com/@ren-heinrich/how-to-research-crypto-projects-a-step-by-step-guide-744fdc822b99

翻訳者 toraneko : https://twitter.com/toranekoec

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