はじめに

世界の秘密はいたるところに隠れている。

そう気づいたのは、小学校に上がって間もないころ。学校からの帰り道、青い空と緑そよぐ田んぼをぼーっと見ながら、ひとり歩いていたときのこと。

「1991年7月14日15時18分42秒は、歴史上あとにも先にも“今”だけにしかないんだ」

大発見だった。世界の秘密は、こんなふうに身の回りに潜んでいる。

大人になるにつれ、そんな発見を見捨てていってる自分がいた。そうした発見の感動は、たいていうまく言葉にできなくて、誰の理解も得られない。他人からすればどうでもいいこと。くだらない思いつき。不毛な生産活動。そんなことに心を傾けても、きっと何も得られない。だけど、そんなのつまんないと心のどこかで思っている。

だから、そんな発見に至る思考の切れ端を、浮かんでは消える…前につかまえたいと思った。できるなら、書物を読み漁って先人たちに学びながら、それらを伝える正しい言葉を身につけてみたい。そこにはきっと、賢い人たちの賢い言葉がたくさんあるのだろう。

いつかそれができるようになることを願いつつ、今はとりあえずそうした日々の雑感を書き留めておく。こうして連なるものたちが「未来の読書記録」になってくれればいいと思う。

わたしはよくばりだから、世界の秘密を1つでも多く見つけたい。

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