夕陽、便利な言葉

今日夕飯の支度をしていたら、夕陽の色が薄靄がかった空気に映えてすごく綺麗でした。本当に紫色の空気でした。沈む太陽とは別のほうには月も高くまで昇っていて、昼と夜の境目が一緒くたになって幻想的。窓からは吉祥寺の街とそこに続く中央線が見えて、なんか切ない感じの懐かしい感じがしました。

あんまり気持ちがよかったので、窓を開け放してご飯を食べていたら蚊に食われた・・・

最近石川淳という人の本を読んでいるのですが、日本語の選び方のとても美しい文章を書きます。まだまだこんなに日本語があったのかという感じがします。基本的に戦争前後の文章の文体が好きです。それは確かにもう口語じゃないし、意味のとりづらいところもあって、読むのに多少なりとも時間がかかる。でもその言葉の選び方の丁寧さに、こちらも丁寧を返したくなります。一時間や二時間ですっと読んでしまえる本てどこか手軽な感じがして、まぁそういうのも良いけど。言葉が便利になってしまったらおしまいだ、と思うわけです。

(2006年8月2日、大学3年のときの日記より)