BoxとSalesforceフローに関するチュートリアル

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現在Cloud Content Summit 2023を開催中です。このイベントにまだ申し込んでいない場合は、今日参加すれば間に合います。(注: 本イベントはすでに終了しています) Box Platformの使用に関する開発者向けの3つのセッションに加え、その他にも見逃せないすばらしいデモや発表が多数用意されています。

Box for Salesforceに特化したセッションを用意していなかったので、Salesforceフローの使用について概要を紹介したいと考えました。2022年の終わり頃に、Box for Salesforce開発の入門ガイドのパート1パート2を投稿しました。それ以降、BoxのSalesforceエンジニアリングチームは、インストールと管理のUIのデザイン変更一般的なカスタマイズ用フローテンプレートの導入LightningコンポーネントとしてのUI Elementsの追加など、管理パッケージへの更新に取り組んできました。

Salesforceフローとは 何か?

この質問がある場合は、まず、Box ConsultingのNick Readが作成したフローの基礎に関するTrailmixを確認してみるとよいでしょう。

概要を説明すると、Salesforceは、管理者がインスタンスを自動化できるようにローコード/ノーコードの未来としてフローをリリースしました。さらに、フローを作成および管理する際のユーザーエクスペリエンスを強化するためにFlow Builderもリリースしました。

つまり、Box for Salesforceをカスタマイズする場合、手動でAPEXトリガーやAPEXクラスを記述する必要はなくなったということです。代わりに、Flow Builderでアクションをドラッグアンドドロップして同様の結果を得ることができます。

ここでは、取引先フォルダテンプレートフローの設定について説明します。

始める前に

このチュートリアルでは、特定のBox for Salesforceフローテンプレートを実装する方法を説明しますが、この説明を理解できるように、このブログ記事では取り上げないいくつかの前提条件を以下に示します。

  • こちらのガイドに従い、最新のBox for Salesforce管理パッケージをインストールして構成しておく必要があります。これには、BoxとSalesforce両方のEnterpriseアカウントが必要です。テストと開発はサンドボックス環境で行うことを強くお勧めします。
  • 管理パッケージをすでにインストールしている場合は、インストール済みパッケージのページにアクセスし、パッケージがv.4.0以上であることを確認します。v.4.0以上でない場合は、ここをクリックして更新をインストールしてください。
  • APEXトリガーおよびAPEXクラスを使用してすでにSalesforceインスタンスをカスタマイズしたことがある場合は、そのロジックを廃止する必要があります。そうしないと、新しいフローと古いコードがクラッシュします。

チュートリアル

手順1

Boxで、Salesforceフローで使用するテンプレートフォルダを作成します。この一連のフォルダは、Salesforceで新しい取引先を作成するたびに自動的に作成されます。必ず管理パッケージの設定に使用したフォルダにSalesforceサービスアカウントをコラボレータとして追加し、そのフォルダIDをメモしてください。このIDは、後の手順で必要になります。

Boxに作成されたフォルダ

手順2

Salesforceインスタンスにログインし、[Setup (設定)] セクションを開きます。その後、[Process Automation (プロセスの自動化)] の下にある [Flows (フロー)] メニューオプションを探してクリックします。フローは、画面上部にある検索バーで検索することもできます。

[Flows (フロー)] メニューオプション

手順3

[Account Folder Template (取引先フォルダテンプレート)] フローをクリックします。これにより、新しいブラウザタブでFlow Builderが開きます。

[Account Folder Template (取引先フォルダテンプレート)] フロー

手順4

設定されているテンプレートフォルダの値要素をクリックし、[Edit Element (要素の編集)] をクリックします。

[Assignment (割り当て)] 要素の編集

手順5

[Value (値)] フィールドに、手順1でメモしたフォルダIDを貼り付けて、[Done (完了)] をクリックします。

フォルダIDの貼り付け

手順6

右上の [Save As (名前を付けて保存)] をクリックします。

フローに名前を付けて保存

手順7

フローにラベル、API名、説明を指定します。[Save (保存)] をクリックします。

新しいフローの作成

手順8

新しいフローが読み込まれます。[Activate (アクティブ化)] をクリックしてフローを有効にします。

フローのアクティブ化

テスト

[Sales (営業)] で新しい取引先を作成します。Boxウィジェットでは、テンプレートのフォルダがこの取引先のフォルダにコピーされていることがわかります。

取引先の作成

便利だと思いませんか? コードを記述する必要もなくなりました。

その他に含まれているフロー

v4.0時点では、Boxには他にも2つのSalesforceフローテンプレートが含まれています。設定プロセスは、上記の取引先フォルダテンプレートのデモと同じです。今後さらにテンプレートを増やすことを予定していますので、ご期待ください。

取引先フォルダの下の商談フォルダ

このフローでは、以前のブログ記事のデモで示したフォルダ構造を作成します。サイロ化されたオブジェクトレベルのフォルダ構造内にオブジェクトフォルダが作成されるのではなく、指定した取引先のすべてのコンテンツがその取引先のルートフォルダの下に作成されます。

カスタムフォルダ階層

Boxフォルダのパーティション分割

上記のフローと同様、このテンプレートでは、指定したオブジェクトルートフォルダがアルファベット順に整理され、パーティション分割されます。例えば、取引先ルートフォルダの下にすべての取引先が存在するのではなく、A、B、Cなどのフォルダが用意されているはずです。このような下位のフォルダに、取引先名の頭文字を基に取引先フォルダが作成され、配置されます。この分け方は、管理する顧客基盤が大きい場合に役立ちます。フローに少し編集を加えると、年や地域などの論理的な要素でさらに構造を分割することができます。

独自に作成したフロー

管理パッケージに含まれているテンプレートを使用する以外に、インストール時に提供されるメソッドのいずれかを使用して独自に作成することもできます。Box APIを使用して一からフローを作成する方法については、今後のブログ記事で記述する予定です。

関連リソース

Box for Salesforce管理パッケージの最新バージョン

Box for Salesforceのインストールガイド

SalesforceでのBox Signボタンの作成に関するガイド

Box for Salesforceに関する開発者向けのリソース

Box for Salesforceに関するこのブログが皆さんのお役に立てば幸いです。質問がある場合は、Boxの開発者向けフォーラムに英語で投稿してください。

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