akionoguchi
Brilleaux
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2 min readApr 28, 2017

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2017/04/28 カラーゲ

朝7時前、我らがアパートの部屋中は唐揚げの匂いで充満した。
これ、唐揚げ?と尋ねたところ、お昼の弁当用に買ってあった冷食の唐揚げを温めているのだという。

昼になって、そうだ今日は今朝うまそうな匂いをプンプンさせていた唐揚げが弁当に入っているではないか、一体何個入ってるのだろうとワクワクして蓋を開けたら、数えるまでもない。1個だった。

誤解のないように言っておくと、1個だったので不満があるわけでなく(実際、唐揚げ以外にもおかずはいくつも入っている)、唐揚げの存在感はやはり格別であるということが言いたい。妻の弁当分も合わせるとおそらく朝あの匂いをさせていたのはたった2個の唐揚げだったはずだ。その匂いを嗅いだばかりに、唐揚げのことしか考えられなくなり、ワクワクしながら弁当を開けた31歳が今日もここにいた。

春の公園で弁当を食べていると、時々弁当の蓋が飛んで行ったりする。
唐揚げまで飛んでいってはひとたまりもないので、さっさと食べた。

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