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1 min readMay 10, 2017
2017/05/10 ニンジン
穴を掘らせて、それを埋めさせ、それを掘らせて、また埋めさせる。そんな拷問がこの世の中にはあるらしい。
この先に希望があるかということは、割と大切だ。
より平易な言葉を使えば、来月のカレンダーに書ける程度の先の楽しみが一つでもあるか、あるいは眼前にニンジンがきちんとぶら下がっているかは、なかなかどうして割と大切だ。
仲間が多い時には忘れやすく、少ない時には気付きやすいことかもしれない。
最後の最後まで自分を楽しませられる人間は自分しかいないのだから、自分に対してニンジンをきちんと吊るしてやれるかは、きっと僕が、そしてこれを読んでいる人が思っている以上に大切だ。
そしてそうやって自分に対してニンジンを吊るす要領を得た人こそ、きっと誰かの前にも特上の楽しみをぶら下げてみたりできるのだろう。
先に希望を置くというのは、センスとか技術とか、そういう類のもののように思える。