ラ・ラ・ランド

冒頭からたたみかける音、歌、ダンス。ライブだけがもたらす緊張感が心地良い。音と照明と撮影が別次元。様々な作品をリスペクトした構図、モチーフ、展開。オリジナルと本物の持つ力と最新技術による革新。映画が再び魔法を手にした瞬間に立ち会えた。

映画の街、夢を叶える街、ロサンゼルス。カフェで働く女優志望の女。自分の店を持つ夢を持つジャズピアニストの男。ふたりは恋に落ち、互いの夢を応援し、夢を追い続ける…

オープニングからずっと引き込まれっぱなし。ミュージカルに対する警戒感は、秒速で吹き飛ばされ、最後まで安心して楽しめた。街角での構図、街灯やプールなどのモチーフ、ベタな物語の展開。古い作品の要素をリスペクトにしながらも、全てはオリジナルの音、歌、ダンス、物語。そして、驚異的な撮影技術。マジックアワーでのワンカット撮影など、様々なシーンでどんな撮り方をしているかを考えながら観ていたので疲れた。心地良い疲労感。

少し残念だったのは、天文台でのシーンの後半。特殊効果っぽく見える映像には違和感を感じた。

ラストのサプライズまで大満足。音と映像を満喫するためにも、より良い劇場で観るべき作品。