君の名は。

話題の作品を今頃鑑賞。ハードルが上がった状態での鑑賞でも、感動の出来。観れて良かった。ストーリーや音楽なども良かったが、映像美は秀逸。実写映画の作法を意識しつつ、3DCGも取り入れ、高いレベルのアニメーションに昇華して魅せた。アニメーションの映像表現のレベルアップを実感した。

目覚めた少女。目に入る女子高校生の制服。感じる違和感。少年の体は少女のものになっていた。一方、少女は少年になっていた。「入れ替わり」。夢ではないことに気づいた山奥の田舎町の少女と都会に住む少年は、現実を受け入れ、限られた手段でやり取りをする。しかし、ある日、入れ替わりが終わってしまった。何があったのか…

「入れ替わり」をはじめとするSFチックな設定には慣れているので、とても自然に受け入れ、感情移入できた。加えて、一般受けするエピソードやストーリー展開にもなっていることが素晴らしい。広く受けられられるはずである。

アングル、カメラワーク、カット割りなど、実写映画の作法が感じられた。被写界深度表現も違和感がないだけでなく、意図のある描写となっている。3DCGも活用してリアルで美しい映像を作り上げているが、人物などの二次元表現とも上手く融合している。実写映画のCGには未だに違和感が残っているが、アニメーションはそれを超えるかもしれない。改めて、次なるアニメーションの展開や発展の可能性を実感した。それは、モンタージュ写真よりも似顔絵の方が有効であることと、関係があるのかもしれない。

今、体験しておくべき作品。