「幸せのハードル」はもっと低くてもいいんだと気づけた記事。

#HyperlinkChallenge2015

Taichi Hirano
8 min readDec 2, 2015
Kyoto Tower photo by Taichi Hirano

にわかにインターネット界隈で流行りつつある、「ハイパーリンクチャレンジ」。長谷川さん曰く、自主的な参加も問題ないとのことなので、今年を振り返る意味でもまとめてみたいと思います。

この企画のいいなと思うポイントは、選ぶ記事は ひとつ であること。もし 10 記事だったらたぶん面白くなくて、そうなると「自分が読ませたい記事」とか「自己顕示欲が満たされる記事」も入れてしまうから。そうすると、記事の濃度が薄まってしまうので、ひとつだけ、っていうのいいなと思いました。

とはいえ、今年はすでに 1296 記事もクリップしていたので、その中でよかったものをまとめたブログも書きました。もしよかったらどうぞ。

私、女性誌のキラキラ感を笑う気になれません、という話』(note)

ほぼ日の 11/14 の『今日のダーリン』と、どちらにしようかすごく悩んだんですが、この記事がきっかけで今でも続けられていることがある、という観点から、この記事を選びました。

何回この記事を開いたかわからないくらい、読みました。約 5,000 文字くらいの長文なのに、なんてこんなに読ませてくるんだ、と。小川さんの熱量がほとばしってきて、うんうん、とうなずいてしまいました。

うれしかったことを思い出すこと、覚えておくこと、ちゃんと「うれしかった」と言うこと、伝えること。それがどんなに大切で生きていくために必要なことか。私はそれまで全然知らなかった。

でも今ならわかる。彼女たちがそうやって言う理由の一つは、幸せのハードルを低くするためなのだと思う。みんなといられるだけで楽しい。集まっただけでうれしい。ケーキがかわいいから幸せ。今足りないものを見つけて気にするのではなく、今の状態こそが満たされていると気付くこと。今日も楽しかったね。明日もいいことあるといいね。「楽しかった、ありがとう」と口に出すことは、祈りに似ている。

誰もが、幸せになりたいのだ。ただ、人によって幸せだと感じる段階が違う。今回の記事に書かれている「彼女たち」の場合は、「楽しかった!」「ありがとう!」「みんな大好きだよ!」って言葉にすることで、幸せのハードルを下げることで、幸せを感じる回数を増やしている。

この記事を読んで、「そうか、『幸せのハードル』ってもっと低くていいんだ」と思って、記事内でお勧めされていた日記を書き始めました。10 月 16日にスタートして以来、最近は不定期にはなってきていますが、ずーっと 3 日坊主だった自分にとって、これは快挙。毎日、3 つの項目を寝る前に Evernote に書いています。

1 : その日の反省
2 : その日にあったうれしかったこと
3 : 翌日の目標

続けていると、なんとかして今日良かったことを探そうとするので、少しばかりハードルが下がったように思います。楽しいことばかりじゃないけど、今たぶん幸せなんだと感じられること。意外に、世の中をサバイブしていく中で必要なスキルかもしれません。

18時で全員退社、それでも160%の業績を上げ続けるECサイト「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムにみる働き方』(ライフハッカー)

ふだん、バズとは無縁の日々を送っているのですが、現クラシコム・元ライフハッカーの長谷川さんと一緒につくった、本当にいろんな人に見てもらった記念の記事です。Facebookいいね数は 1.7 万、ツイート数は 1,000 超え、はてなブックマーク数も 1,100 超。これを超えることはもうないんじゃないか、って思っています。

面白かったのは、これだけ拡散されれば批判意見も出てくるはずなのに、思ったより出てこなかったこと。むしろ、クラシコムの考え方いいなぁとか、本来こうあるべきだよね、という前向きな意見が多かったです。

記事を書く上で大事にしたことは、働き方のポイントをいかにコンパクトでシンプルにするか。タイトルが長い分、拡散したときに引用してリツイートできるように短く短く意識したのを今でも覚えています。

1.本当に必要なの?と考える(12文字)
2.仕事を詰めすぎない(9文字)
3.エラーには寛容に(8文字)
4.お互いに影響を与え合う(11時)
5.自由・平和・希望の土壌を整える(15文字)

記事公開時のメッセージのやり取り。長谷川さんの編集の力にはお世話になりました…。

この記事を書くときに一番為になったのが、「ファクトを取る」ということ。数字はできるだけ正確に聞き、「これって例えばどんな具体例がありますか?」ってどんどん深掘りできるようになった。これまで、一期一会のインタビューにビビってたけど、これがきっかけで一歩前に踏み出せた、思い入れの強い記事です。

なにか成果が上がっていない業務があると「どう効率化するか?」から検討することが多いのですが、最初に考えるべきなのは、検討の対象となっている効率が上がっていない仕事をそもそも「なくしてしまえないか?」と考えることです。

また、最近は『WANTEDLY JOURNAL』というメディアをリリースして、他にコアメンバーがいない中、せっせと書いたり、ライターさんが書いてくださった記事を見て、記事の流れに違和感がないように直したり。

このメディアのコンセプト決めから、カテゴリー、取材対象まで、立上げの裏話を書きました。

2015 年もそろそろ大詰めですね。急にぐっと寒くなりましたが、乾燥に気をつけて、元気で来年を迎えることが、2015 年の目標です。あと 1 ヶ月を切りましたが、よろしくお願いします!

Originally published at medium.com on December 2, 2015.

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