10月27日に発生したフラッシュローンを悪用した事件に関する対応

C.R.E.A.M.Financeコミュニティおよびパートナーの皆様へ、

C.R.E.A.M. FinanceのEthereum v1マーケットが、10月27日のブロック高 13,499,798にフラッシュローンを悪用したユーザーにより不正に資産を盗み出され、被害額は1億3000万ドル(約140億円)に上りました。

C.R.E.A.M. Financeは、今回の事件への対応に関して、ユーザーの皆様から多大なるご協力をいただいたことに感謝するとともに、被害への対応方法を多角的に検討したうえで、この度、ユーザーの皆様にとって最善の対応プランを発表します。

補償について

被害を受けたユーザーに計1,453,415 CREAMを分配します。現在トレジャリーで保管しているCREAMを補償に利用し、プロジェクトチームが保有しているCREAMを消去します。ただし、補償の請求ができるのは一度限りです。

補償請求の流れ

被害を受けたユーザーは、 https://app.cream.finance/claim から CREAM を請求することが可能です。この請求手続きは、本投稿時点(2021年11月13日)より1年間有効です。ただし、Nexus MutualまたはBridge Mutualにて保険金の請求を既に完了したユーザーは、保険金で被害額を100%カバーできなかった場合を除き、CREAMの請求をすることはできません。部分的に保険金を受け取った場合は、保険金が支払われなかった金額に応じてCREAMを受け取ることができます。

各アカウントへのCREAM分配割合は、V1マーケット停止時点(ブロック高:13,535,273)での純保有数量(貸出数量-借入数量)に基づいて計算されます。参照価格は、事件前のブロックで設定されており、ユーザーへの補償額は全体の被害に対する自身の被害額の割合相当となります。また、補償はCREAMトークンで受け取ることになります。

iceCREAMにCREAMトークンをステークしているユーザーは、プロトコルフィーから引き続き分配を受けとることができるので、補償はありません。同様に、長期ステーキングプールにCREAMトークンをロックしているユーザーにも補償はありません。

今後の活動と対策

今後も、Iron Bankを成長させることに注力し、プロトコル間ローンの提供を拡大するとともに、Iron Bank Fixed Forexトークンとエコシステムを用いて合成資産の開発にさらに尽力していきます。

セキュリティ面では、トークンの上場戦略の強化を念頭とし、ロングテール資産(比較的需要の低い資産)やラップ/アンラップ可能なトークンは取り扱わないようにします。また、安全性を高めるために、すべての市場で担保上限を設定するとともに、モニタリングの強化や警告ソリューションの評価と導入を進めます。

皆さまのご支援に感謝いたします。今後とも、C.R.E.A.M. Financeをよろしくお願いします。

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