
さて、ブログを書こうかなと思って開いたら、知らない間にMediumのロゴが変わってて、トップページもずいぶん賑やか(というか、ワチャワチャしたの)になってるのを、ちょっと残念な気持ちで見ているぼくです。あのシンプルさがよかったんですけどねぇ。
で、そのMediumが有料課金制のパートナー・プログラムを始めるそうで、それはいいなと!
パートナーになった書き手は、自分の書いた記事を有料メンバーにだけ公開するようにロックできる。メンバーがその記事を気に入ったらクラップ(拍手)のボタンをクリックする。いいね、じゃなくて、拍手ってのがいいですね。
気が利いてるのは、有料メンバーが毎月支払うフィーから、そのクラップの数に応じて書き手に報酬が支払われる、というところ。いい記事ならそれだけたくさん支払われる。書き手じゃなくて記事単位というのがミソ。
無料メンバーでもロックされた記事は月に3本まで読むことができるけれども、さらに読みたい場合は有料メンバーになる必要がある。書き手は、どの記事をロックするかが自由に決められるみたいだから、何本か無料で公開してファンを作りながら(つまり、フリーミアム)、適宜ロックしてギャラを稼ぐ、ということもできるわけで。

書き手への支払いプロセスにはStripeを使用、翌月末日に入金。ちなみに、その有料メンバーシップは月に$5。
で、そういえば、と思い出したんですが、日本のnoteでも記事ごとに買うのと、(メルマガみたいに)マガジンを月額で買うのと、コンテンツに対して2パターンの課金システムが動いてますね。
似ているようで微妙に違うのは、Mediumの場合はクラップが多いほど報酬も多い、noteのほうはあらかじめひとりあたりいくらと決まっている、という点で、Mediumみたいに記事を「読んでから」評価する(支払う)、その結果として報酬額が変わるというのは、今までなかったんじゃないでしょうか。あったのかな、どうでしょうか。
もちろん、お金を出すに値する商品力がその記事になければこの話も成り立たないわけで、それは大前提として、ただ、その良し悪しをメディア側が(勝手に)判断するのではなくて、読者側の評価を物差しにするというのは実にデモクラティックで筋が通っていると思います。
さらに、書き手側の心理からすると、Mediumの場合、書いた時点でロックするかどうか決めればいいので、noteのマガジン(あるいは、メルマガ)のように、定期的に数本のコンテンツを毎回しっかり書き上げて配信しなければならない、というプレッシャーは比較的少ないように思うわけで。これ、結構重要かなと思うんですけど、どうでしょうか。
実は、ぼく自身、ウェブメディアの収益モデルというのがかねてからの課題で、従来の広告出稿料ではない他のもので事業としてやっていける、そういうプランをこの本なんかも参考にしながらいろいろ考えていて、
でも、一番いいのはやっぱりそのコンテンツ自体が稼いでくれることなんですよね。
インターネットが出てきて、情報というものに値段がつかなくなるちょっと前までは、本でも新聞でもお金を出して買って読んでたわけで、それをネットで再現(というか、再発明)できないかと、どこのメディアも必死で考えているはずです。
そんな中、Mediumは当初から、単なるブログサービスという範疇にとどまらない、読むに値するストーリーを共有するメディアという概念を強調していたと記憶してて、書くことと読むことに集中するため広告も貼れないようなシンプルな設えを堅持してきたその姿勢を好感する向きも多いですね。
ただその理念のところとビジネスをどう折り合いつけるか、多くのステークホルダーをずいぶんヤキモキさせてきたと仄聞しますが、このパートナー・プログラムがうまく機能して、いい記事にはちゃんと対価が支払われて、ビジネスとしても成立する、そうなればいいなと、いちユーザーとして期待しています。
で、早速ですが、ぼくもそのプログラムに参加しようと思い、ウェイティングリストに登録しました。いったい、日本で記事を書く何人の人が参加するのか、皆目想像がつきませんが、ものは試し、チャレンジしてみたいと思います。
ということで、今日はこのへんで。最後までお読みいただき有難うございます。このブログは、ブログJelly Vol.76で書きました。

