いまどきのビデオコミュニケーションツールZoomがちょいとイケてる理由。

リモートワーカーにオススメしたいツール#1

ito tomio
cahootz
8 min readNov 25, 2017

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Photo by Zoom

先日、神奈川のコワーキング「チガラボ」さんのイベントに参加したので、その時のことをちょっとメモっておきます。

そのイベントはこれで、テーマは「ワーケーション」。ぼくの大好物。

若い人たちが集まってワイワイいい感じ。

ただ、ぼくはあいにくその日は茅ヶ崎まで出向くことが叶わず、じゃ、オンラインで参加しましょう、ということで、その時に使ったのが、Zoomというビデオコミュニケーション・サービス。

一応、動画を貼っておきましょう。

まあ、こういう風に使えるわけで。

これまで、ビデオチャットとかミーティングとかする場合、Skype一本槍だったと思うが(まあ、老舗だけに)、このところいろいろなビデオコミュニケーション・サービスが生まれてきていて、ぼくの周辺ではこのZoomの評価が滅法高く、もちろん、ぼくも愛用している。

Zoomのいいところをいくつかあげておくと、ひとつは、

いちいち相手のアカウントを呼び出して繋げなくてもいいところ。

Skypeはこれが面倒なんですよね。

ミーティング主催者がミーティング用のURLをZoomで作成して、そのURLを参加者に送り、各自がブラザでそのURLにアクセスするだけでミーティングルームに入れる。

はじめてZoomを使う場合だけ、アプリのインストールを求められるが、その後はURLにアクセスするたびにアプリが自動的に起ち上がる。これは便利。

実はこの機能はZoomだけでのものではない。appearin なんかでも同様の使い方ができる。(ただ、同時に参加できる人数が8名まで。これについては後述)

もうひとつイケてると思うのが、

主催側も参加側も、各自がミーティングの様子を録画できること。

ミーティングが終了すれば、変換が始まり終わったら「ダウンロードしてね」と知らせてくれる。

これが例えば、Hangoutだと自動的にYouTubeに保存されて公開状態を設定しておけば、あとから確認することはできるが、ちょいちょい主催者が録画するのを忘れたりする。あるでしょ?それがZoomだと各自が保存できるので便利。

この画像の下部分の右端にある「レコーディング」というのがそのボタン。(おっさんは無視して無視して)

ところで、その保存だが、要所要所にタグを打っておければ、あとから「えーと、あれ、なんて言ってたっけ?」というとき検索しやすくてさらにいいのだけれど、それはまだないみたい。(あったらすみません)

ついでに、録画から音声だけを抜き出してテキスト化してくれると議事録作るのに超絶便利なのだが、Zoomさん、実装してくれないでしょうか?

ところで、昨今、リモートワークの話題を聞かない日はないが、さて、実際にそういうワークスタイルを実践しようとすると、相応のスキルと、そしてツールが必要だ。

とりわけ、同じ場所にいない者同士の意思の疎通は最重要課題。ここを疎かにすると、うまくいくはずのプロジェクトもおかしなところで頓挫する。「聞いてないがな」「言うたがな」という、あれですね。あげくに、「やっぱり、リモートっちゅうのはアカンな」となる。いやいやいや。

いまどきテキストでメッセージを送り合うのが常套だが、顔が見えるビデオミーティングだと、相手の表情も窺えて「あ、気に入ってるみたい」とか「どうも気に入らないようだ」とかが判るので、話の行方を見誤らない。何事においてもフィーリングというのは大事ですよね。

さらに、今やスマホでなんでもできてしまう時代だ。ご多分に漏れず、Zoomもスマホアプリが提供されている。だから、デスクでパソコンの前にいなくても、移動中でも、スマホでZoomを起ち上げて、どこからでもミーティングに参加できる。まさに、リモートワーカーの必携品かと。

さて、Zoomのさらにいいところは、これがなんと、

無料コースでも最大100名まで繋げられる。

ただし、40分まで。ところが、一対一だと無料コースでも時間無制限なのだから驚く。ぼくも以前、2時間ぐらい話してたことがある。全然落ちない。当たり前か。で、これが有料コース(月$14.99)になると100名でも時間無制限。スゴイ。

ぼくら、コワーキング協同組合では、年に何回かオンラインでセミナーを開催するのだが、今までは前述のHangoutを使っていた。

これは、各地のいくつかのコワーキングスペースにご協力いただいて、こちらからHangoutで配信する講座を、リアルタイムで、そのスペースにお集まりいただいて、スペースのプロジェクターで投射してみんなで受講する、ディスカッションする、というもの。

例えば東京から配信して、札幌、長野、名古屋、神戸、愛媛、広島、小倉、などなどのスペースが参加し、その地にいる者がそのスペースにやってきて同時に講座に参加するスタイルだ。

わざわざスペースに集まっていただくのは、主に地方都市のコワーキングは利用者数が少ないのでこれを機会に利用を促進する狙いと、そこにリアルに集まった人たち(コワーカー)が仲間になるきっかけを作りたい、という発想だったからだ。

面白いもので、講座の中にも講師と受講者だけではなく、受講者間で会話が発生し、知らない土地の人同士がどんどん繋がっていく。アンケートにも「同じ時間に違う場所の人と語り合えるのがよかった」という回答も多かった。

ただ、Hangoutの場合、無料で繋げられるのは10ヶ所までなので、発信元と予備を入れると8ヶ所しか繋げられない。それがZoomだともっとたくさんつなぐことが可能になる。

例えば、ひとつのコワーキングに5人集まるとして、それが30ヶ所あれば150人になる。

地方のコワーキング単体でセミナーを開催しても参加者数が少ないけれども、こうしたツールを活用して各地のコワーキングスペースとつながれば、そこそこの規模になる。

そうすると、その配信元のスペースも講師も、それと参加者を集める各地のコワーキングスペースも、わずかずつでも収益につながる。

ここをサポートしたいと考えてはじめたオンライン・セミナーだが、以後はこのZoom(の有料コース)にして、もう少し広範囲に繋げて、毎回、配信元スペースと参加スペースを適宜入れ替えて、各地からセミナー・コンテンツを配信、共有するようにしようと考えている。

その他に、画面共有やテキストチャットも標準装備されてるしミュートもできる。また、通常のミーティング以外に、ウェビナー(オンラインセミナー)機能もあるし、カンファレンスなんかにも使える。蛇足だが、ChromeにもFireFoxにも対応しているプラグインがある。料金別の詳しいスペックはここを参照ください

ということで、リモートワーカーの生命線を維持するツール、ビデオコミュニケーション・サービスについてメモしました。今後もこういう「リモートワークに使えるサービス」は随時、書いていこうと思います。

最後までお読みいただき有難うございます。今回は、ブログJelly Vol.80で、また一日遅れて今日書きました。ふ〜。

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他にも、「カフーツ式BlogMagazine」に書いていますので、よろしければチェックください。

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ito tomio
cahootz

コワーキング・プロデューサー。メディア企画、執筆、翻訳、編集。2010年、日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」を神戸に開設。2012年、経産省認可法人コワーキング協同組合設立、代表理事就任。2014年、コワーキングマガジン発行。2016年、コワーキングツアー開始。訳書に『グレイトフルデッドのビジネスレッスン』他