いまどき、カセットテープを売るということ

人のやらないことをやる

いったい、今後、ブログをどこで書こうかといまだに思案しているわけですが、前回、noteに書いてみてから少し冷静になって、あ、ちょっと違うかも、やっぱり使い分けるしかないかなと思い、今日のブログジェリーはMediumで書くことにした伊藤です、こんばんわ、寒いですね。

使い分けるルールは、それが情報なのか、あるいは思索なのか、でひとまず分けてみましょうかね。情報というのは、ぼくが生業としているウェブ・ビジネスに関することで「これ、知っておいたほうがイイですよ」的な時事ネタとその論考でこれはnoteに、思索のほうはカテゴリを問わず自分の関心事をツラツラ垂れ流す身辺雑記でこれはMediumに。

で、今日は、偶然目にしたこの記事がめっぽうオモシロかったので、ツラツラ垂れ流す方で。前後編に分かれてるけれども、後編だけでよく分かるはず。ぼくはこっちを先に読みました。

一応、こっちが前編。

いまどき、カセットテープって売れるのか、とお思いでしょうけれども、これがなんと、あのアナログな音を求める根強いファンが意外にたくさんいるそうで、カセットテープの生産量がここ数年増加傾向にあり、アメリカのある工場などは過去最高の業績だとかの記事も読んだりする今日この頃なのです。

実にオモシロイですね。

で、そういえば確か、POPYEでポートランド特集した時にも、カセットテープを売るMississippi Recordsのことが載ってて、その時に日本でも誰かやらないかなぁと思ったのでした。

これにも載ってる(これは2014年版です)。

確かにぼくも、いまやストリーミングで音楽を聴く(流す)ことに慣れきってしまっていて、先日、久しぶりにCDをかけたら、知らないうちに音質に鈍感になってることに気づき、ついでに、何百枚ものLPを処分したことを思い出して涙ながらに悔いているわけで。馬鹿者。

ところが、オモシロイことに、これだけは取っておこうというカセットテープが、実は事務所の奥に箱詰めになっていたりします。カセットデッキもないのに。中には、学生んときの自分たちのライブ音源なんかも混じってて。今聴いたら、きっと顔から火を吹くと思いますけど。

レコードやカセットって、「音楽を聴くんだ」という行為に一定のプロセスが必要で、この記事にもあるように、なにかガチャガチャしなくてはならないんですが、その作業の中にある種のスイッチがあるんじゃないか、手とアタマを働かせることがポイントなのよ、と脳科学者なら言いそうなことを考えたりします。

ま、でも、メディアの音質に関しては個人差のある話なので、ぼくならこの記事のライター氏ともまた違う反応を示したとも考えられるので、その話はいいとして、何が引っかかったかというと、いまどきカセットテープを売るというビジネスを選択した、その理由。

後編のこのへん。

Amazonと真逆のことをやってみたかった

さらに、

僕は、誰もやっていないことをやり続けたら何かが生まれると信じている。Amazonを辞めるとき、自分に大きなミッションを2つ課したんだ。ひとつは、Amazonではできないことをやる。もうひとつは、自分にしかできないことをやる。

渋いわ。こういう考え方。

この方、あのAmazonに14年も勤務してたんですって、そりゃ、誰もが止めたでしょうね。

でも、「Amazonではできないこと」ならやる価値があるし、「自分にしかできないこと」ならなおさらそうだ、と自分に課してはじめたというところ、もちろん長いキャリアの中で培ったセンスで判断したのでしょうけれども、ここ、実は誰にでも通用するビジネスの要諦かと思います。

世の中が便利でイージーになればなるほど、その反対のカウンターカルチャーが育つ。それは音楽だけでなく、どの業界にも言えることだ。僕はレコードやカセットが音楽業界の主流になるとも思わない。でも、この需要は廃れることなく、ずっと続いていくものだと思う

そこをビジネスチャンスと見るかどうか。まさかAmazonはやらないだろう、でも自分ならビジネスにできる、という見極め。ここ大事かと。

そういえば、今から16年ほど昔、ネットでアコースティックギターのオーダーメイドをはじめたぼくも、実はそんな算段で始めたわけで。ま、他の誰もやっていないこと、まさかと思って手をつけていないこと、常識を疑われることをすれば、なんとかなるかなと思っての仕儀だったのですが。というか苦肉の策。で、なんとかなってまして。

少し話がそれますが(またか)、ネット通販のご相談を受ける中で、ここ最近、いや実はずっと強く感じているのは、「それがあなたならではのモノ(コト)でないものは、ネットでは難しい」ということです。

検索エンジンがすぐにたくさんのお客さんを運んで来てくれると信じている方が、意外に多いのですけれども(それはたぶん、自分がお客さんになったときにそうだからなのでしょうけれでも)、ネット上に存在する何百万ものサイトの中からどうやって選んでもらえるようにするか、を考量していないケースが多々あります。

ここでいちいちSEO的な話は省きますが、究極的には、それはもう「あなたならでは」であることが一番なわけです。つまり、「あなたからしか買えないモノ(コト)」です。

で、それは商品やサービス自体がならではあることが最も望ましいのは言うまでもありませんが、商品やサービスが他社にもあるものだったとしても、その売り方やアフターケアのレベルや、あるいは顧客が楽しめるコミュニティの運営など、考えればいろいろと「ならでは」なことはあるわけです。

そこを考えずに(要するに、骨を折らずに)商品を並べているだけでは、いまどきの検索エンジンも相当カシコイので、誰も運んではきてくれません。結局、これがSEOにもなるわけですけれども。

そんなことを考えながら、この記事を読みました。ああ、そういえば、どこかで聞いたなと思ったら、この雑誌でも紹介されてました。立ち読みしただけですけど。

今度、上京した時に覗いてみようと思います。ということで、久しぶりに「自分でしか売れないモノを売る」ということに想いを馳せるぼくでした。

というか、この話、ビジネスネタとしてnoteで書いてもよかったですね。ま、いいか。

今日も最後までお読みいただき有難うございました。