「トーキング・コワーキング」事始め

ネットでトーク番組を生配信してみました。

ito tomio
cahootz
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4 min readMar 8, 2016

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今日、「トーキング・コワーキング」と題して、Googleハングアウトでトーク番組を生配信しました。

昨年あたりから、コワーキング協同組合では、各地のコワーキングスペースさんに会場を提供いただき、ハングアウトを使って、リアルタイム(同時)にオンラインでセミナーを開催してきたのですが、今回、学びごとではなくて、気軽にチャットする番組もやってみようということになり、今日、その試験版を配信した次第です。

で、これがそのアーカイブです。ハングアウトを使うのは、配信終了後から直ちにコンバートして、YouTubeのチャネルに保存してくれるからです。ついでに、YouTube上で編集加工もできてしまいます(今回はやっていません、ノーカットです)。便利ですね。

ま、はじめての試みでもあり、ところどころ、ツッコミが入っても致し方ない出来と承知しておりますが、でも、出演いただいた皆さんから惜しげもなく提供された情報や知見は、まさにいろんな実体験をされてきたからこその生きたノウハウとして、大いに参考になるものでした。

初回のネタ振りは、札幌の「つながるコワーキング」さんで、ここは女性主体で運営することをコンセプトにされているので「女性が運営するコワーキングのあれこれ」として、

「利用者の方のこの声を取り入れて生まれたよというサービスはありますか?」

「コワーキングをはじめてよかったこと、楽しかったこと&でもここは苦労したというところ」

の、ふたつのお題を頂きました。

この設問は女性にかぎらずのことかも、と思いつつ進行していたわけですが、子育てや家族のお話が出てくるところは、やっぱり女性ならではの視点と言わざるを得ませんし、コワーキングがそれらの課題に応えることのできる環境であることも再認識できました。

詳しくはビデオを見ていただくとしまして、今日は短く終わりますが、「回数券を集団で活用する」というコワーキングの利用形態は(動画の中でも言ってますが)、正直、目からうろこでした。

ちょうど、今日、こういう記事を目にしたばかりで、

海の向こうでは、どんどん企業人がコワーキングを利用するようになってきていて、そのポテンシャルを大いに活かしている昨今、こなた日本ではなかなかそういうフェイズに入らないのが現状で、そこに「グループ利用」というコンセプトはちょっとしたきっかけになるかも、と思います。

それと、やっぱり、コワーキングスペース同士の連携ですね。その回数券も連携しているコワーキングスペース間で、どこでも使える、というようなスキームもアリかな、と。

この話、もう少し先に行くと、じゃ、カード作って、加盟しているコワーキングならそのカードでどこでもドロップインできて、まとめて決済してしまおう、という話に発展しそうですが。というか、もう考えてる人、いそうですけれども。でも、それをビジネスのスケールにするには、もっともっとコワーカーを増やさないとアキマセンですね。

まあ、そのことはいいとしまして、今日のトークの中で、時々、音声の途絶える深沢さんの

コワーキングというのは利用者によって変わっていってもいいものであって、それをはっきり言えるまで、ブランディングとかプライシングとか、自分のルールとか考えをまとめるまで、随分、苦労しました

というくだりにも、大きくうなずいたわけで。

そう、コワーキングって形で定義できないと思います。毎日、違うものというのを前提に運営していかないと。コミュニティって生き物ですね、まさに。だから、オモシロイし、やる意味あるんですけど。

あと、コワーカーとして、もうひとつ。

コワーキングって結局、いろんな人間関係をつないで広げて深めていく、そういう場なんですよね。そこに仕事だけではない、さまざまな人生の営みを産んでいく、そのためのスキームでありエンジンなんだと思っています。

ということで、今日はビデオをご覧いただくことで、とっとと終わりたいと思います。ビデオ、ぜひ、ご覧ください。

なお、この企画、「トーキング・コワーキング」は、不定期でも続けていきたいと思います。今後とも、よろしくです!

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ito tomio
cahootz

コワーキング・プロデューサー。メディア企画、執筆、翻訳、編集。2010年、日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」を神戸に開設。2012年、経産省認可法人コワーキング協同組合設立、代表理事就任。2014年、コワーキングマガジン発行。2016年、コワーキングツアー開始。訳書に『グレイトフルデッドのビジネスレッスン』他