吉野川をカヌーで下って仕事もしてきた。

四国コワーケーションやってます

ito tomio
cahootz

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コワーキングツアーの四国編として、22日から愛媛〜香川〜徳島を移動して計6件のコワーキングスペースを訪ねてきました。おじゃましましたスペースのみなさん、有難うございました。そのツアーについては、こちらを。

で、そのあと、プチ・コワーケーションとして徳島は美馬市脇町のゲストハウス「のどけや」さんに滞在して、仕事と休暇をいっぺんにしてしまう、コワーケーションの実証実験をやっています。コワーケーションにつては、こちらを参照ください。

コワーケーションは、長期滞在型のコワーキングですが、働くだけではなくて、いっそその場で休暇とミックスしてしてしまおうということなので、ここでもいろいろなアクティビティを実験的にやっています。

で、今日は、そのひとつであるカヌーに乗って吉野川を下ってきました。サポートしてくださったのは、「四国の川の案内人 Trip 」さん。牛尾さんご夫妻、有難うございました。このサイト、楽しいです。

ショップは貞光川のすぐわきで、テラスからその清流が見渡せる絶好のロケーション。川の流れる音が清々しい。羨ましい。

店内は、そのままコワーキングにしていただきたいような佇まい。流れていたのは、なぜかハワイアン。いや、大好きです。

ここから、クルマにカヌーを載せて吉野川ぞいを走り、中鳥で、いざ川に入りました。

はい、もちろん、ぼくはカヌーははじめて。ですが、牛尾さんのわかりやすいレクチャーのおかげで、一緒に二人艇に乗った魚岸さんと「オーエス!オーエス!」とかけ声かけつつ、なんとか先輩の後についていったわけで。掛け声、間違ってますけれど。

水面に近い、というのが、こんなにも気持ちイイものかと思いました。視線が低いので、岸辺の風景もどこかスペクタクルに見えます。

あそうそう、途中、岸に上がって仕事もしました。ひとのパソコンで。

で、まぁ、なんとか無事にゴールし、

Tripさんに帰り着いて、また仕事。

なにこの猫背。そのあと、美村ヶ丘のコテージへ向かい、

絶景を見渡せる高台で、また仕事。でも、もう暗い。

と思ってたら、ハングアウトでミーティングが始まったり。お相手は東京。なぜか、我々もご挨拶したり。ちなみに、標高約600メートルの徳島から。つまり、こういうことができるわけですね、今や。

でもって、天空バーベキューへ。下界からは、阿波踊りの練習が始まっているらしく、遠く太鼓の音が聞こえます。

ちなみに、鹿肉イタリアンパセリ添えオリーブオイル漬けが、美味いです。

とまあ、たまにはこういう日があってもいいんじゃないでしょうかね。あまりやらない、画像てんこ盛りで少々疲れました。

…で。

日頃、コワーキングで仕事してるぶん、いろんな人との接点に恵まれていて、困った時や、思いついた時にその解決・実現のための方策がさっさと動き出すネットワーク(コミュニティ)が、日により姿を変えつつも、活用できるわけです。が、それを移動先でも機能させることができれば、もっと人つながりが拡がります。

併せて、移動する目的が休暇を兼ねるということになれば、心身ともにリフレッシュして、さらに仕事に励めるはず。それに、いつもなら思いもしなかったアイデアが生まれたり、結構、脳に好都合な作用をもたらすことがあったりするわけです。これは、ホントです。今日もそうでしたから。

ただそれをするには、1日や2日の滞在では無理がある、できれば1週間から10日、理想は20日から1ヶ月、という長期滞在型になるわけですが、そのへんの作法なり流儀なりシステムは欧米のコワーカー(デジタルノマドとか言ってます)が先を行ってて、それを我々もやるにはそれ相応の仕組みづくりが必要なわけで、今回は4日間と短いですがそのテストも兼ねています。

先のリンク先のブログには書いていますが、コワーケーションに関するサイトやブログはすでに海外ではいろいろ存在していて、その情報収集には事欠きません。そんな中、日本の観光産業がものすごい可能性を秘めていると訴える著書に出会いました。

もとよりぼくは観光業についてはまったくの門外漢ですが、コワーキングする者の視点からそれを見た時、コワーケーションという形でコミットできることがたくさんあることに気づきました。

この本の著者の言う、その国の観光業の成功する4つの条件は、ざっくり以下の4つです。

1)自然が豊か
2)気候風土にバリエーションがある
3)歴史・文化が深ーい
4)食事が美味い

これらをうまく絡ませたアクティビティを用意することで、特に長期滞在する傾向の強い欧米(+オーストラリア)の観光客を誘致できる、と。なるほど、日本は全部満点ですよね。

というか、それってコワーキング+リモートワークするデジタルノマドたちにとってもアリですわね。じゃ、やろうと。

コワーキングは、ぼくは、すでに次のフェーズに入ったと思っています。ひとことで言うと「移働」、移動しても、どこにいても自分モードで仕事できる、そのエンジンとしてのコワーキングです。その背景には、ウェブ環境やクラウドの発展がありますが、ただ移動することがそれではありません。

ぼくが神戸で始めた頃から言ってきたことですが、(くどいですが)コワーキングは場所ではない、ということ、つまり、ただ仕事をさばくだけの場所ではなくて、あなたの選択した働き方を実現するための道具であるということ、あなたと誰かをつなぐ接合点であるということ、そして仕事だけではない人生という時間の使い方のいくつもの選択肢の、その入り口であるということ。

ぼくらのこの試みはまだ始まったばかりですが、できることはすでに目の間にたくさんあるし、組むべきパートナーもいろいろおられるので、意外と進みが早いかもしれません。その進捗は、またご報告します。

いつになく、「ブログ」的ブログ、最後までお読みいただき有難うございました。

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ito tomio
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コワーキング・プロデューサー。メディア企画、執筆、翻訳、編集。2010年、日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」を神戸に開設。2012年、経産省認可法人コワーキング協同組合設立、代表理事就任。2014年、コワーキングマガジン発行。2016年、コワーキングツアー開始。訳書に『グレイトフルデッドのビジネスレッスン』他