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Co+Work+Vacation=Coworkation、やろう。

あるいは、「移動(働)」のススメ(序)

ito tomio
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Mar 22, 2016 · 8 min read

去る3月9日、「シェアオフィスやコワーキングを淡路島で作る!」というイベントに洲本までホイホイと出かけて行って、それがきっかけでコトが動き出しそうなので、その話をツラツラと。(例によって、途中長いです)

このイベントの趣旨は、ざっくりと言えば、淡路にもシェアオフィスやコワーキング作ろう、でもどうやって?、何が必要でどんな取り組みをするべきなのか、そこんとこをもうやってる人に聞こう、ということで、そのもうすでにやってる人5名が招集され、ぼくもそのひとりでした。当日、ご参加いただきました皆々様、誠に有難うございました。

こと地方都市でこういうテーマを取り上げて、その土地の人たちが集まって自ら情報の共有と意見の交換を行うというのは、非常に大切なプロセスだと思っています。

地方創生の掛け声の下、ややもすると「有識者」と呼ばれる人が講釈垂れるのを畏まって聞いて終わり、になりがちですが、それよりも行動を起こす当事者である人たちが自分たちで情報をかき集めて自分たちで咀嚼し、自分たち用にカスタマイズするほうがよっぽど現実的であり、実効的です。

とりわけ、コワーキングに関しては、そうです。なぜならば、コワーキングには、「これがコワーキングだ」という定義はないからです。

もちろん、共用のワークスペースで仕事したり、学んだり、会合開いたり、イベントしたり、あるいは協働したり、たまにはパーティしたり、そういう機会を生みながら、仲間を作る、いつでも誰でも参加できるコミュニティであること、その基本理念は「Contribution(貢献)」ですよ、というところだけは共通認識としておきたいと思います。

でも、それを実行する方法論はそれこそ幾通りもあって、そこを利用する人たちによって自然に形作られていくものであり、かつその土地に根ざすカルチャーも微細に加味されていき、かつ、日によって、あるいはその日利用するコワーカーによって、日々その姿を変える、まさに生き物であるということ、そういう環境(空間とは言いません)をひと言で定義することは不可能ですし、むしろ定義することでさまざまな可能性を奪ってしまいかねないわけで、そうなると定義する意味すらもはやないわけです。

しまった、講釈垂れてしまった。

で、シェアオフィスはさておき(すみません)、では淡路島でどういうコワーキングがあり得るか、という話ですが、参加者の中から「毎日、スペースに通ってくるんですよね、それって、淡路でどうなんでしょう?」と、言外にそういう行動する人って淡路にいるのかしら、という疑念をはらみつつ質疑された時に、ぼくが提案したのは、Coworkation(コワーケーション)でした。

いま、世界中にコワーキングが沸き起こっていて(ブームではなく必然の流れですけど)、DeskMagの調査によると今年中に世界にその数7,800箇所に達するという観測もあります。

その中には、世界23都市にまたいで80箇所のコワーキングスペースを運営する、Weworkのようなモンスターもいれば、うちみたいなせいぜい10人入ればいっぱいみたいな小っさなスペースもあるわけですが、視点をスペース側からコワーカーの側に移すと、正直なところ、どこそこのコワーキングに属するという観念は徐々に希薄になって、むしろ自分のカツドウ(仕事だけではない、という意味で)のためのコワーキングを適宜いくつか(いくつも)利用する、そういう形態に移っていくだろうと予想しています。

その兆しが、最近、海外で動きがあるCoworkation(コワーケーション)です。

とある場所へ赴いて、そこで仕事もするのだけれども、ついでに休暇ということにしてしまう意味の、「Work」と「Vacation」を合わせた「Workation」も昨年あたりから見かけた言葉ですが、Coworkationは、数名でグループを作って一緒にどこかに移動して一緒に仕事する(つまり、コワーキングする)、でそこに長期間滞在するのでいっそ休暇も皆で一緒に愉しんでしまう、なので、「Co-Work-ation」というわけです。

つまり、移動だけではない、移働、ですね。コジツケですが。

その滞在期間ですが、通常、1週間から10日、長い場合、1カ月に渡ることもあるそうで、そうなると、例えば民宿に1泊2日でみんなで泊まりこんでガシガシ開発合宿する、というノリとはちょっと違うわけで、ワークスタイルどころかライフスタイルの発想から変えないといけないわけですが、でも、文字通りそういう発想の転換期がそろそろ日本にも来ていいんじゃないかと思っていて、これがその起爆剤になる予感があります。

参考に、以下のページのリンクを貼っておきます。いずれも、今年2月に開催された、「コワーキング・アンカンファレンス・アジア」の舞台となったバリ島のコワーキングスペースでの様子です。ここが結構、Coworkationで使われているようです。そりゃバリですもんね。

いずれも英語ですが、画像や動画を見るだけでも、ご理解いただけるかと。

いいなぁ。ゆったりしてて。

ちなみにこちらは、つい先日、公開されたCoworkationへのお誘い。地中海の島で10日間過ごしませんか?と。

画像でも判るように、コワーキングできる環境(スペースやWifiや電源など)さえあれば仕事はできます。そこに休暇を楽しむ要素をミックスするのがポイントです。

例えば、海で遊ぶ、山で遊ぶ、川を下る、などのアウトドア系をはじめ、地元の文化に触れる旧跡めぐりなどの観光、伝統工芸の物づくり教室やメディテーションやヨガを経験するクラス、もちろんパーティなんかもそうですし、農業体験なんかもいいかもしれません。要は、それらを、滞在中のスケジュールにバランスよく組み込んでいくのです。

もちろん、こういう働き方ができるのは、いまのところいわゆるデジタルノマドに限られるのでしょうけれども、一方で、いわゆるフリーランサーやスモールカンパニーで自由に働く場所を選択できる人も間違いなく増えてくるわけですし、企業もリモートワークを導入しだしたり、複業(副業ではなく)を認めたりと、徐々にですが、日本のワークスタイルは確実に変わりつつあるわけで、そのトレンドをドライブする上でCoworkationは結構重要な役割を担えると考えています。

で、ぼくは淡路にはCoworkationで海外からノマドワーカーを呼びこむ、いわゆる「長期滞在型コワーキング」を運営する必要条件がすべてそろってると思っています。こうした世界のワークスタイルの潮流をうまくつかみ、アジアでコワーケーションと言えば淡路というところを目指すのもイイんじゃないでしょうか。

そして、このトレンドを近隣のコワーキングも活用できるよう、連携することも肝要です。海外からコワーカーがやって来てワイワイやってるところへ、日本のコワーカーも参加して交流する、というのも決して現実味のないことではありません。

ついでに、こうなったら「コワーキング・アンカンファレンス・アジア」も、いずれ淡路でやりましょう、…

…という一席をぶってきたのですが、驚いたのは実はその後で、当日その話をお聞きになった方が徳島のとあるゲストハウスのオーナーさんに伝えたところ、それじゃ淡路だけでなく徳島をはじめ、四国ぜーんぶ含めてそれをやりましょうよ、という話になりつつります、いま。えー!なんちゅう展開。

ということで、オモシロイことになりそうなんですが、ここまで書いてきて、まだその先の話はオープンにしないほうがいいと(今ごろ)気づいたので、いずれ進展があったらその時に書くことにします。(おい)

ただ、この話に共感され、すぐさまアクションを起こして会いに来てくれた方がいるということ、このことが指し示す未来はいろんな意味で地方を(それこそ)再生することになる、と思います。

なんか気を持たせた終わり方で誠にすみませんが(そうだそうだ)、ブログジェリーの制限時間がとうに過ぎているので、続きはまたの機会に。最後までお読みいただき有難うございました。

cahootz

「移働」が変えるこれからの社会とビジネス

ito tomio

Written by

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コワーキング・プロデューサー。メディア企画、執筆、翻訳、編集。2010年、日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」を神戸に開設。2012年、経産省認可法人コワーキング協同組合設立、代表理事就任。2014年、コワーキングマガジン発行。2016年、コワーキングツアー開始。訳書に『グレイトフルデッドのビジネスレッスン』他

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