なぜ、DIDの取り組みを名刺からはじめたのか?Di-Daasという言葉を主体にムーブメントを起こそうかなと思っております。
▼先日発表した下記リリースにあたり記事更新
“名刺は「配る」ものから「かざす」ものへ!副業・兼業時代、複数名刺の一括管理でコストを削減。ブロックチェーン技術による名刺DX化の実証実験開始。NFC技術×ブロックチェーンによって、新しいデータ基盤のID(Di-DaaS)を提供。手軽・安全・環境配慮を実現。”
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000057290.html
上記を先日リリースさせていただきました。経緯と狙いについてはすごくシンプルです。
【経緯】DID(分散型ID)というわかりそうでわかりにくいコンセプトのサービスを展開していく上で、キャッチーかつ日本人に馴染みのあるものから攻めて行きたかった。
【狙い】DIDというプラットフォーマー色の強いサービスを展開していく上で、他者にとってわかりやすくコンセプトを共有し、オンボードしてきてもらうこと。上記が今回実証実験にも関わらずリリースをさせていただいた理由です。
▼「 Di-DaaS (= DID as a Service)」と名付けた経緯
これは単純に潮流に乗っかっただけです。VC、投資家、パートナーの目線に立った時に「で、結局なんなの?」という問いに形骸的にでもいいから一言で答えられるようにしたかった。
分散型IDをサービスとして展開してきながらエコシステムを構築するというと固くてよくわからないって言う人が多かったので、だったら言葉作っちゃえという短絡的な発想です。
▼DIDは一年以内に来る
そもそも我々はDID(のみならずDXの類)は日本だとどうしても2–3年はかかるかなと想定をしていました。なので、その2,3年は我慢かなと。でもコロナのおかげ(というと怒られそうだが…)で早まってきたことが一番の理由です。
また、個人情報についてもDXを絡めて来ると当然議論の焦点になって来る訳で、知識がある人からすると「じゃあDID検討しようか」となる流れを予想しました。
ただDIDといってしまうとコンペティターと被ってしまうので、Di-Daasという言葉を主体にムーブメントを起こそうかなと思っております。
▼自己紹介とcanow設立までの経緯
そもそも自分は一生海外でボランティアをやりながらヒッピーみたいに生きていくんだろうなと思ってました。
というのも親の仕事の関係で国や政府というものに対しての違和感があり、生きづらさを感じていました。そんな中でなんとかしてこの国から逃げたいという考えが14才くらいから頭の中にこびりついていて、ついに行動に起こせたのは19才の時でした。
そこで自分は逃亡先にスペインを選び(なぜだかは覚えてないけど多分ノリ)、そこで新しい自分を探そうと決意しました。でも、そこで感じたのは新しい自分なんてのはなくて、単純に負の感情によって隠れていたポジティブな自分であって、それを日本でも表に出せるのではないかなということ。
もちろんそのままスペインもしくはヨーロッパに残ってもよかったのだが、人生を変える出来事がスペインにいた夏に起こりました。
それはあるベルギー人の女性との出会いで、決してロマンティックなものではなくて、むしろソウルメイトちっくなものでした。
彼女と出会って彼女がペルーにボランティアにいくと決断した時に背中を押してあげたのですが、その際に「こんなに自由に生きていいんだ」と心の底から羨ましく感じたことを今でも覚えてます。
彼女がスペインを去ってから1ヶ月と経たないうちに自分もペルーに気づいたらいました。そこで住む場所も決めずに行ったので彼女の友人の家に居候をして、子供達のボランティアをしながら3週間くらい過ごしていました。
でもふと「ボランティアでは解決にならないな」と我に返り、すぐにスペインに帰国。子供達には「Seguro que yo vuelvo」と言ったことをいまだに後悔しており、事業が安定してきたら彼らに会いにいくことは自分できめたことです。
スペインに戻ってからは、インターンシップをしながら現地の大人とたくさん会話をして、起業家、事業家のおじさんとどんちゃん騒ぎをしていました。
ある老人との会話で、ペルーでの体験を話した時に「で、何が問題で何で解決できるのか」というテーマで盛り上がった際に、民間主体の生活支援システム(当時はまだベーシックインカムと言う言葉が浸透しておらず、この言葉を使ってました)を思いつき、そこからその実現に向けて思考がはじまりました。
それが自分が19–20才の時のエピソードで、そこから紆余曲折ありながらもここまでやってこれました。
▼周りを巻き込む力
今4社自分が株主の会社があります。それは様々な方からお前になら任せるよと期待をされたり、仕方ないなといわれ半分投げやりにいただいたり、いろんな継承の仕方をしてきました。
なぜか?
これには明確な理由があり、いただいたそれぞれの会社のバリューを新しい技術、ビジョンを混ぜ込むことで高めていくことを実証したい。これにつきます。
結局我々は今資本主義の世界に生きていて、その中で正解と言われることはバリューをあげて儲けること。これをできないのであれば起業家/実業家ではなく妄想/空想と呼ばれてしまいます。
自分は資本主義を否定する訳ではないですが、その土俵で戦う覚悟ができ、そこで結果を残してから世界に対して訴えていこうと思っています。これは「若いやつには…」とよくいわれますが、自分なりの答えは持っているつもりです。
『圧倒的なビジョンと圧倒的な自信』
この2つを軸に正しいことを正しく行うことが人が惚れ込んでくれる理由でもあり、新しいムーブメントを起こす人間として必要なのかなと思ってます。もちろんまだまだ途中ではありますが、自分のゴールを実現できるチャンスはまぁまぁ高いかなと自負してます。
▼日本をどうしたいか
日本は今ソフトパワーで成り立っていると思ってます。戦後のパワフルな先駆者がつくってきた日本というブランドを元にそれをうまく活用しています。が、それも終わりが見えてきている気がしています。
今日本に必要なのはアホみたいに純粋でまっすぐ、かつ物事を裏と表どちらからでもみることができるリーダーだと思います。
そのためには今スタートアップ、起業においての解答が比較的簡単に手に入る今、そこに頼らずに常識をうちくだいていくことがとても大事かなと。スケールがでかいことをやれというのは簡単。でもそれを本気で諦めずにやるにはぶっとんだ発想ととんでもない度胸が必要だと思います。
そこにチャレンジし続け、日本から次の時代を作る人間をだせるように自分も貢献していきます。
canow 共同創業者 / CEO 桂城 漢大
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共同創業者(COO)の 大坂も情報発信しています。
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