「フォーオナー」という三国志を見つめる#1:「ナイト」は馬に乗らない騎士?
こんにちは。最近勢いが著しいUBIからの新作、「フォーオナー」発売から数日が経過していますが、皆さんはもう手に入れられたでしょうか。
ちなみにぼくは先週末、暇を見つけてはマルチプレイのデュエルに挑み、上手い人たちにボコされる週末を過ごしていました。コンカラーが倒せないんじゃ・・・
カテゴリ的には格ゲーに入るのかもしれませんが、今まで格ゲーはスマブラぐらいしかまともにやったことがなかったものですから、まだまだ慣れるまでに時間がかかりそうです。
しかしプレイは下手でもゲーム考察ならできるだろう、ということで始めたこの企画。まずはアッシュフェルドに身をおくナイトの生態から。
フォーオナーにおけるナイトの説明はこんな感じです。公式サイトより抜粋。
アッシュフェルドのナイトは恐れ知らずな力の化身
この地を鎮めるため、アイアン・リージョンに遣わされた。以来自由の味を覚え、アッシュフェルドを拠点としている。彼らの領地に点在する古代の遺跡の多くは、アイアン・リージョンの前身である大帝国によって建造されたものだと信じられている。
無秩序な状態が何世紀も続いた結果、アッシュフェルドのナイトは狭量なウォーロードと放浪を続ける傭兵の寄せ集めになってしまった。10年ほど前から、彼らは強制されるようにアポリヨン率いるアッシュフェルドのブラックストーン・リージョンの旗の下に結集しつつある。しばしば剣で強制されながら。
これまでのところ、ナイトはヴァイキングや侍の攻撃からアッシュフェルドをどうにか守っている。アポリヨンは戦争の脅威が迫っていて、はぐれ者たちが土地を守ろうとするなら自分のリージョンに加わるしかないと語っている。
なるほど、どうやら元々その土地に住んでいる人たちではなく、どっかからやってきて居心地のいいアッシュフェルドに身を置いている人たちのようです。
そしてアッシュフェルドはこの世界では珍しく豊かな穀倉地帯を抱えているということで、他の勢力からも目をつけられているのだそうです。
解説を始めていきなりで申し訳ないんですが、フォーオナーに出てくる勢力ってどこも基本的に流れものばっかりなんですよね。
まともに派遣されてきたのってナイトぐらいのもので(それでも無法者になりつつあるみたいですが)、
ヴァイキングと侍は完全に故郷を追われてたどり着いてるようなもので、あれだけ民衆のためにと標榜しておきながら、結構皆アウトローな歴史をお持ちのようです。
しかも完全に未開だった土地を勝手によそ者同士で奪い合っているわけですから、元々住んでいた人からしたらたまったものではありません。原住民とかいなかったんでしょうか。もしくはいずれかの勢力に合流したか、滅ぼされたか・・・
真相は闇の中です。続編でその辺りの詳細なストーリーが明らかになっても面白いですね。
まぁこのあたりの考察は長くなってしまいそうなので今度にしましょう。ナイトの話に戻ります。
フォーオナーではそんなアウトローな歴史に終止符を打つべく奔走するウォーデンが描かれていますが、現実世界におけるナイトもチェツクしておきましょう。(wikipediaより抜粋)
ナイト(Knight)は、イギリス(連合王国)の叙勲制度において、叙勲者に与えられる、中世の騎士階級に由来した称号である。
あ、それはそうなんですけど今日はそっちのナイトじゃないんですwikipedeia先生。
とはいえナイトは騎士階級に由来しているとおっしゃっているので、ナイトの和訳である騎士も見ておきましょう。(wikipedia
より抜粋)
騎士(きし)は、騎乗して戦う者を指す。
ヨーロッパにおける騎士とは、主に中世において騎馬で戦う者に与えられた名誉的称号、およびそれから派生した(必ずしも騎乗戦士ではない)階級を指す。称号としての騎士を騎士号という。
なるほどなるほど、騎士とは騎乗して戦うもの・・・
あれ、フォーオナーであの人たち馬乗ってましたっけ?
少なくともヴァイキングが馬を使っているシーンはストーリー中で何度かあったので、この世界に馬がいないわけではなさそうです。
なんだよフォーオナー、歴史考察全然してないじゃないかと思いながらwikiを読み進めていると、ぼくの疑問に答えてくれるかのごとく、こういった記述が。
フン族、アヴァール人、マジャル人といった遊牧騎馬民族は、古代末期よりたびたびヨーロッパに侵攻して乗馬技術や騎馬戦法をもたらした(騎馬戦法は古代スキタイに発し、(中略)中世初期のメロヴィング朝でも軍の主力は歩兵であったが、カロリング朝初期の800年前後には少数精鋭の重装騎兵が軍の中心に据えられた。一説には馬から降りて戦うことが多かったとも言われている
ふむ?
一説には馬から降りて戦うことが多かったとも言われている
なるほど。wikiに書いてあることをまとめると、
ナイトという身分は古代ローマ時代のエクイテスという階級に端を発し、騎兵であることは当時希少だった馬術を扱える人という称号、つまり
馬を操れる=偉い人という認識が人々にはあったのですが、
次第に馬術がポピュラーになっていく中、中世の800年代に入る頃にはすでに馬を操る者の特権は失われ、「ナイト」という称号にはくらいの高さのみを示す意味だけが残されていった、ということだそうです。
そして騎兵は当時の戦争に戦術のバリエーションをもたらしてくれたものの、結局は歩兵として戦うことも多かった(と言われている)ことから、
歩兵としてのナイトは十分にあり得るということですね。
騎兵が中世以降盛んになったとはいえ、やっぱり戦いの主力は歩兵だったということなんですね。
それでフォーオナーの世界でも歩兵として戦うナイトの姿が多く描かれているということであればおかしいことはありません。
もしかしたら僕たちがゲーム中で見ていないだけで、裏では壮絶な騎馬戦が行われているのかもしれません。
侍VSナイトの和洋騎士対決とか見て見たいですもの。
というかゲーム中では主に攻城戦とか闇討ちのシーンが多かっただけで、裏では間違いなく行われていたでしょう。
今回は白兵戦をゲームに落とし込みたかったとディレクターの人もどこかで言ってた気がするので、次回作以降では騎兵戦も楽しめるかもしれないですね。
そのためには今回で大成功してもらわなければいけませんが。
というわけで馬に乗らないナイトについて1回目はまとめてみました。もう少し深く掘り進められそうなら、というか知識が増えたら加筆していこうかなと思います。
加筆しながら文章を作っていけるのもブログの魅力ですね。
次回はナイトの装備についても少し見ていきましょう。
それでは。
前回のフォーオナー考察はこちら。