人事はもっと発信しよう!HR Meetup Tokyo vol.1 “The War for Talent”に行ってきた!

nobuya tezuka
CAREER HACK
Published in
10 min readAug 9, 2016

■ 採用や組織について学べる!人事のMeetup。

去る7月26日に開催された「HR Meetup Tokyo vol.1 “The War for Talent”」に、
CAREERHACK編集部もブログ枠として参加させて頂きました。

エンジニアやクリエイター向けのイベントは数あれど、珍しいHR向けのMeetup。

人事や採用に関する情報は、世の中にあふれているものの、多くは表面的。
採用現場での実用に足るか、という観点で見た時には少ないのではないか。
だからこそ、現場で様々な取り組みを行なう人事・採用担当者や経営者が、
採用や組織に関する取り組みについて、生の情報を発信し、共有、
学び合う場として、「HR Meetup Tokyo」は開催されました。

当日集まったのは、3倍超の抽選をくぐり抜けた、いま注目される企業の
人事や経営陣11名。その場で発信された生の情報とはどんなものだったのか?
トピックス形式でレポートします。

<参加企業名 >
メルカリユーザベースLoco Partnersレアジョブウォンテッドリー
東京糸井重里事務所ZUUみんなのウェディングRettyメドレースクー

<ブログ担当>
Oneteamローカルワークスdiv(TECH::CAMP)
エン・ジャパン(CAREER HACK)

終了後の記念撮影。錚々たる面子です。

■笑いあり!オフレコありのLT!11連発!

「HR Meetup Tokyo」の参加条件は、たった1つ。
皆の前で、採用に関するTOPICSをLTをすること。

LTに与えられる時間は、わずか3分。追加の質疑応答は1分程度。
開始前に、舌を滑らかにするという名目でアルコールも入り、
終始賑やかな中で、11社の採用TOPICSが発表されました。

残念ながらここには書けないオフレコもありましたが、
以下、発表順に、面白かった、記憶に残った部分をご紹介します。

❶ 「mercan(メルカン)」で、潜在的な転職候補者と繋がりを持つ!

メルカリ松尾さんのLT。資料が全編英語!?

先陣は、メルカリ HRグループの松尾さん。内容は、自社のコミュニケションプラットフォーム「mercan(メルカン)」について。「メルカリの情報はいつもここに」をコンセプトに、メルカリの人やコトを、テキストだけでなくpodcast、動画などで発信。どんな軽いコンテンツでも良いので、潜在的な転職候補者と、メルカリとのつながりを作っていると語りました。podcast、社内で作れちゃうのすごい。ぜひ、下記から視聴してみてください。クオリティ高っ!

❷ 技術課題を、(ほぼ)止めてみた!

ユーザベース大川さんのLTは、自社でのリファラル採用と、エンジニア採用時の技術課題に関してと二本立て。詳細はスライドをご確認頂ければと思いますが、転職候補者に技術課題を出すか出さないかは、各社でも気になる話題でした。

レジュメ・面接で、スキル面の判断ができる(乖離が少ない)ため、現在はほぼ技術課題を出さなくなったと語る大川さん。採用成功にも繋がっているようです。

❸候補者との面接は何度でも!妥協しない採用!

Loco Partners三戸さんからは、自社の「妥協しない採用」について。応募者への連絡や対応はスピーディーに。しかし、選考自体はじっくりと時間をかけて妥協しないそう。具体的には、社内のメンバーは何人でも応募者に会わせることや、応募した事業部の「戦略立案を課題」として提出してもらっている。その結果、自社への 興味関心やロイヤルティの向上、入社後ギャップを阻止することに繋がっているとのこと。徹底されていました。

❹組織戦略と、人材戦略を繋げる!

「HR Meetup Tokyo」の発起人の一人。レアジョブ山田さんからは、「経営サイドから見たHR改革」についてのLT。組織戦略と人材戦略がちぐはぐだったレアジョブ社を、いかにして繋げたのか。具体的な事例として紹介されました。

LT後、組織戦略と人材戦略を意識した背景について参加者から質問があり、「GE社の人事に会った際に話された内容を参考にした」という回答が。GE社、人事の方と話すとよく出て来ますね。要チェックや。

❺エンジニアBlogは、やっぱり有効!

Wantedly 大谷さんは、エンジニアBlogを使った採用について。一時期停止していたエンジニアBlogブログをWantedly Feedで再開したところ、昔、採用で断られた人から連絡があったり、Blogを書いた社員が評価されたことも。なにより、採用において「この記事のこの人と面接だから、読んでおいて~」とBlogを応募者に送るというTipsが、参加者からは「使えるよね!」と共感の嵐。そんなWantedly Feedは以下のリンクから確認できます!

❻人を一人雇うことは、工場を一つ立てることに等しい!

東京糸井重里事務所の篠田さんからは、採用方針について語られました。「人を一人雇うことは、工場を一つ立てることに等しい」という糸井重里さんの考え方があり、採用はコンテンツになるくらい毎回毎回テーラーメイド。それだけ真剣。以前企画職の採用では 候補者11人と、糸井さん含めた社員10人で合宿して選考をしたほど。その分、日程調整だけで2ヶ月、、、という採用スピードに参加者一同、驚嘆。し、真剣度合いが半端ない。

❼ 候補者の動きやログイン時間を、可視化!

ZUU 山上さんからは、ダイレクトリクルーティングにおける、DB内 候補者の動向を可視化するtips。そもそも応募者が来ない、辞退が続く、そんな状況の中、編み出したtipsは、DB内の候補者の最終ログインからの時間や、よくログインする時間帯を調べ可視化。スカウトに最適なタイミングを見つけ、優秀な人材をマンマークで採用に繋げたというもの。「そこまでやるかwww!」と会場内は爆笑の嵐。本当に採用って戦いなのだな、と思いました。

❽Wantedlyだけを使って、16新卒採用を成功!

みんなのウェディング七井さん。今回のLTでは唯一の「新卒採用」がテーマ。昨年、急遽開始した16新卒採用では、優秀な学生を採用できたと語りました。採用に使ったメディアはWantedlyのみ。スライド内にもありますが、人材研究所の曽和さんの著書を参考に、志望動機は聞かず、インタビュー形式の面接をやりきったことが成功の要因。Wantedlyに使った女性社員の写真が有効だったという小技も共有されました。

❾初対面で「いつ来るんだっけ?」。脳が揺れる口説き文句!

Retty奥田さんのLTは、採用したい優秀な方への口説きtips。一緒に働きたいと思った人であれば、初対面でも「いつからうちに来てくれますか?」と伝えちゃう。人間は、唐突に口説かれると脳が揺れる、混乱する。それでダメでも会うたびに「いつ来るんだっけ?」と言い続ける。そうすると相手も「行かないとだめかなあ」と思ってくれる(笑)という衝撃的な口説き術。実際、CTOも1年かけて口説いて入社してもらったと語る奥田さん。恐るべし。。。

❿作りこんだ採用資料50Pで、本気度を伝える。

メドレー加藤さんからは、クックパッド時代の採用tipsも含めてメドレーの採用についてLT。 50Pもの採用資料を作りこんで優秀な応募者に本気度を見せることや、スカウトツールの活用法、エージェントの使い方等が紹介されました。 THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)に、記事を書いてもらったり、転職理由の記事を自らwantedlyに掲載することの有効性についても語られました。記事は以下を参照ください。

⑪事業をドライブさせる「意思決定者」は誰なのか、見せる!

LTのラストを飾るのは、スクー波田野さん。応募者への会社の見せ方についてのtipsが発表されました。
何を見せるか、というとスクーの意思決定者。森社長だけではなく、複数人いることをあえて、応募者に見せているそう。各事業をドライブさせている責任者がきちんといて、社長一人の顔色を伺うような会社ではない。そうわかってもらうことが重要と語りました。

「あー、あるある。わかるー」という共感や、
「うそ!?そこまでするの!」という驚きの連続となった約2時間のMeetup。
参加者全員が、脳みそパンパン状態になっていました。

本当は書きたかったオフレコ話が多々ありますが、これは
参加した方々の特権、ですね。

すでに8/22にVol.2も開催し、大きく盛り上がったとのこと。
次回、Vol.3は 10/6(木)に開催予定!
参加を検討される人事の方は、ぜひ!LT必携で参戦ください!おすすめです!

(おわり)

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nobuya tezuka
CAREER HACK

エン・ジャパン。「CAREER HACK」編集、「エン 人事のミカタ」編集長。RMC(HR制作:求人広告)→揚羽(CD:採用広報)→エン。人材系どっぷり。Web/IT好き。