【展示作品まとめ】 BAPA卒業展に行ったらヤバい作品のオンパレードだった!

Katsuya Shiraishi
CAREER HACK
Published in
9 min readSep 9, 2016

9月4日(日)BAPA展に行ってきました。今回もワクワクする作品ばかり!当日の様子をアップしていきます(BAPAについてはコチラから。次世代クリエイターの育成を目的としたPARTYとバスキュールが運営する学校です)

テーマは「日本を歩こう」

バスキュールの朴さん(校長)

校長であるバスキュールの朴さんとPARTYの伊藤さんから、テーマなどを改めて。

第3期は「京都チーム」と「東京チーム」に分かれ、それぞれのチームで制作。「旅するBAPA」が大きなコンセプトになっており、東京チームは長野で合宿も行なったそうです。

京都チームと東京チームでカラーが違って、それもすごくおもしろかった!

さっそくそれぞれの作品をご紹介します!

京T

町を案内してくれる、しゃべるTシャツ。それぞれの「キャラ」がかなり立っていて、ゆるい話し方とか、口の動きとか最高!

最近、すごくチャットボットにも興味があるのですが、おそらく人工知能における音声対話もこれから進化していくはず。

そういった時、Tシャツをインターフェイスにしたら、リアルなぴょん吉!?めちゃくちゃ楽しそうです。ちょっとまわりの目は恥ずかしいかもしれないけど(笑)

HANAMACHI POKKURI

す、すごっ!?舞妓さんが履く厚底の下駄「ぽっくり」にプロジェクターとスマホを仕込むってヤバくないですか。「舞妓さんが歩くたびに、地面360°に花が咲く」ってかっこよすぎ。

このチームの発表で印象的だったのは、「実際に京都の町で舞妓さんに履いてもらったときに、人だかりができた」ということ。

京都で舞妓さんに出会っただけでもテンションがあがるのに、HANAMACHI POKKURIを履いた舞妓さんに遭遇したらテンションぶち上がり間違いなし。

Twitterでも「ここで会った!」とか話題になりそう。

てくてくみっけ

うおー!めっちゃすてきなアイデア!

親子で散歩をしながら「いろ」や「かたち」を集めていくというもの。知育にもすごく良さそうですね。ポケモンGoもそうですが、「探す」「集める」って本来それだけですごく楽しいことなのかもしれません。

(…よく瓶の王冠とか石とか集めたっけ。。全く関係ないですけど、僕は小さい頃、よく砂を食べてお姉ちゃんを困らせる子どもだったそうです)

KIMONO YOU

販売を前提としているそうで、志がヤバい!

「外国人って漢字が好きだよね。名前を漢字にしてあげると喜ぶよね」

こういった着想から、それをオリジナルの模様・絵柄に落とし込むというもの。「たった一文字で、そこに多様な意味を持たせることができる」というのが漢字の魅力。その漢字をビジュアライズして、着物に…という試み。

これってたぶんそれぞれの漢字に対応した図柄、さらに無数にある組み合わせでオリジナルの模様が生まれるようにするってめちゃくちゃ大変なのでは・・・?そこをやり切るってすごすぎる。。

つながり万歩計

誰かと手をつないで歩いた時だけ、歩数がカウントされる万歩計・・・

な、なんてロマンチックなんだ!デモンストレーションを見たのですが、歩数が溜まってレベルアップしたときに出てくるアニメーションに心揺さぶられるー!

なんだかとても甘酸っぱいキモチに浸ってしまいました。

Log Play T

Tシャツ好きとしては見逃せない作品。シンプルなデザインでかっここいいし、動画もクール!歩数や心拍、聴いている音楽など、Tシャツに表示できるというもの。コンセプトもわかりやすいです。

なんかもう普通に売られていてもおかしくなさそうな作品。特に「いま聴いている音楽が表示されるTシャツ」って何かのキャンペーンとかイベントとか相性が良さそうです!

ソルアニ

自分の歩き方のクセであったり、姿勢であったり、自分じゃよくわからないもの。そんなときに診断してくれるのが、この「ソルアニ」だそうです。システマチックな診断もゆるい感じのキャラと診断結果を待つ時のアニメーションのにゅるっとした感じとかすごいいい!普通に靴屋さんとかにあってもたのしそうだなぁ。

mori eat

花の写真をとって、それが食べられるかどうか判定できるアプリ。

これだけ聞くと「へぇ」といった感じなのですが…じつはこれってめちゃくちゃすごいことなのでは!?たとえば、外を歩いていて「ん?コレなんの花だろう」って調べる図鑑にもなるし、しかも「まじか!食べられるんだ!」という発見もある。

この判定ってすごくいろんなデータの組み合わせだったり、画像認識みたいな技術がいたりするのでは・・・すごく似ている花でも違いをしっかりと判別できるそうで、かなりヤバいです。

PATTERNBRELLA

これもシンプルなアイデアながら、たぶんちゃんと傘に映るようにするのとかって大変なのでは・・・。実現できてしまうということに感動!子どもとかすごく喜びそうですね。どうしてもスマホやプロジェクターが物理的に場所をとってしまうところはあるのかもしれませんが、もうちょっとだけ機器が小型したりしたら普通に売ってそう。ちょっとした日常がテクノロジーとデザインで豊かになるっていいなぁ。。

INDOOR BACKPACK

プレゼンでも会場を盛り上げた、INDOOR BACKPACK!「VRをつかって家のなかでかわいい女の子と擬似デートができる」というものです。

これだけだと普通のVR体験のようですが、「お母さんに手を引っ張ってもらってデートしている感覚がよりリアルに体験できる」「このVRを体験し終わると、引きこもっていた人も本当の恋愛がしたくなって、外へ出たくなる」というユニークな論を展開。会場が笑いに包まれました。

ただ、じつはこれってものすごく深いテーマなのかもしれません、「外の世界」ってなにを持って「外」になるのか。もしかしたら部屋のなかでも「日本を歩く」が実現できるかもしれない。VRがどうなっていくのか、すごく楽しみな作品でもありました(ずっと人が並んでいて体験できず…涙)

※じつはCAREER HACKでも取り上げた河崎純真さんがこのチームに生徒として参加!現在、発達障害を抱える人のための世界で通用するプログラミング、デザインを学べる GIFTED ACADEMYを運営。応援していきます!

じつはCAREER HACKではBAPA第一期スタートのときから記事にさせていただいています。

▼1期スタート時

バスキュール×PARTYが開く学校『BAPA』の狙い。デザインとプログラミングの境界線は無くなるか。

http://careerhack.en-japan.com/report/detail/259

バスキュールとPARTYが新たな学校をつくる。その名も『BAPA』。目的はデザインとプログラミング、両方のスキルを備えた次世代クリエイターの育成だ。

出典:http://careerhack.en-japan.com/report/detail/259

まだ職種に名は無い―PARTYとBasculeが思う理想のクリエイター。

化学反応を起こす。

デザインとエンジニアリングを横断し、それぞれの価値観を持ったクリエイターたちが一緒にものづくりをする。そうすることでどんな化学反応が起こるのか。いかに新しい体験・クリエイティブを生み出すことができるか。

BAPAの問い、そしてチャレンジはずっとここに向かってきたように感じます。次世代に何が残せるか、そしてクリエイティブの先の先、尖ったところにリーチしていこうとする壮大な実験なのかも。

CAREER HACKとしてこれからも注目をしていきます!

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