シェアリング・エコノミーの幻想

Aaron McDonald
CENNZnet
Published in
7 min readOct 23, 2018

私たちは多くを共有しているように見えて、分け前のほとんどは大企業がさらっているのが現実です。

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私たちはシェアリング・エコノミーの世界に住んでいますが、誰もが分け前を公平に与えられているわけではありません。CEOのアーロン・マクドナルドがどうしたら今とは違うシェアリング・エコノミーすなわち私たちの個人情報が安全に扱われ、利益が平等に分け与えられるUN economyを創り上げることができるか、それをお話します。

ソーシャルメディアのプラットフォーム それらのどこがアンフェアなのですか

ソーシャルメディアは一見害がないように見えます。たしかにユーザーはそれを無料で利用し、他者とつながり、情報を共有することを可能です。しかし、ソーシャルメディア企業がユーザーに関して収集した情報が、私たちの預かり知らぬ目的で使用されているという証拠が次々とでてきています。例えば、Facebookは世界でも優良の企業でありますが、多くの人の意見とは裏腹に、Facebookはソーシャルメディア企業ではありません。Facebookは情報ブローカーです。それが彼らのビジネスであり、商品は「あなた」自身です。

それでもFacebookを諦めたくない、とした場合どうするのですか

Uber、Google、Facebookやメッセンジャーという人気のあるアプリケーションはすべて、コミュニティが所有するインフラストラクチャーを利用し、もっとフェアな態様で利用することができます。つまり企業に美味しいところをもっていかれることなく、私たちユーザーが直接その利益を受けるかたちで、同じ経験をすることが可能なのです。FacebookのようなものをつくるのにFacebookは必要ありません。Uberのようなサービスを受けるのに、Uberは必要ありません。それがブロックチェーン技術の力です。

ブロックチェーンが本来的によりフェアであるという理由は何ですか

ブロックチェーンは、いわば、現代の協同組合のようなものです。例えば酪農家が結束し、各種資源や牛乳をプールして製品を生産するかの如くです。ブロックチェーンモデルのもとでデータとインフラストラクチャーを持ち寄り、それらを統合して協同組合的なブロックチェーンの環境を創りあげます。こうしてできたプラットフォームの上にアプリケーションを構築し、アプリケーションが進化し続ける間、ユーザーはアプリケーションの開発から生じる利益を享受します。アプリケーションの価値が高まるにつれて、私たちの基盤資産の価値を高まるというわけです。

ブロックチェーン環境下では誰が基盤資産を所有しますか

基盤資産の所有権はコミュニティ全体に帰属し、法人や取締役が所有するものではありません。ブロックチェーンの環境下では、インフラストラクチャーに関する規則はコードで書かれます。このインフラストラクチャーとソフトウエアの素晴らしい点は、例えば車の乗り合いサービスを利用する際にやりとりはすべてブロックチェーンの環境内で行われ、企業が関与しないということです。かようにブロックチェーンはデータの協同組合のような作用をします。

ブロックチェーン環境下でデータはどのように管理されますか

ブロックチェーンのなかでデータは基本的に2つの場所に格納されます。まずユーザー個人に関するユニークなデータであり、ユーザーが持つプライベート鍵で管理する情報格納庫のなかに保存されます。またユーザー設定でアプリケーションがその情報にアクセスすることを許可することができます。もうひとつは、共通データであり、ネットワーク自身が把握している情報です。共通データには透明性があり、つまり、誰もがその情報を閲覧し、利用し、その上に自らのアプリを構築することもできます。

Centralityはどのように代替的なモデルを創ろうとしているのですか

Centralityは、ユーザーおよび開発者がこの新しいパラダイムへにスムーズに移行できるようサポートします。開発者にとっては、ユーザーが気に入るアプリケーションをブロックチェーンの環境で簡単に開発できるようにしています。一方ユーザーにとっても、アプリケーションのあいだをいまよりもずっとストレスなく、シームレスに移動できるよう設計しています。

私たちは、ユーザーが、もし参加することで相応の見返りを与えられ、自分の情報が個人情報として安全な取扱いを受けることを確保される、そのようなエコノミーに参加するかどうかの選択を与えられたならば、きっと参加するとの選択をするだろうと考えます。ユーザーが参加を促される、そのような環境へエコノミーを構築します。ひとたびユーザーがこのコミュニティの一員となれば、他者を捲き込んでいくような大きな力を生み出すでしょう。ここで重要なのは、ネットワークであり、自分たちが提供するものとは釣り合いがとれないほどの価値をとりあげる企業、株主、法人ではありません。インフラストラクチャーを利用するにはわずかな料金がかかりますが、提供する価値を考えれば十分につり合いのとれたものです。

Centralityでの個人情報の取扱いは安全ですか

インフラストラクチャーの所有者はコミュニティです。ネットワークを修正する必要がある場合、コミュニティの全員がその賛否を問われます。全員の合意が得られない場合には、そのユーザーは自分のデータを回収してコミュニティを去ります。

Centralityはどのように進化していますか

私たちのプロジェクトは、グローバルなステージでもそこそこよく知られており、すでに30近くのアプリケーションを擁し、生活のあらゆる場面でそれらを構築しています。この中には次の時代のUber や Facebookのようなアプリケーションもあります。心地よいユーザーエクスペリエンスを届けようと私たちはこれまで精魂込めて開発を進め、いまエコシステムにユーザーを取り込む段階にいたっています。今後数か月でこうしたアプリケーションのベータバージョンをリリースし、来年にはコミュニティのみんなをあっと驚かせるような素晴らしい製品をお届けすることを目指してます。

真っ先にチェックして欲しいアプリケーションがSylo。次の時代のFacebook、その礎をお見せします。

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Aaron McDonald
CENNZnet

Co-founder and CEO of blockchain venture studio Centrality