やればやるほど難しいライブのPA
全く本業じゃないライブのPA。
いわゆる音響です。
本業じゃないどころか、初めてやったのが2年ほど前で経験値的には20本弱といったところかな?
今年の春に本業の仕事がかわってから週末休みじゃなくなったこともあってほとんどフェーダーを握らなくなったわけだけど、先月からまた機会が増えてきた。
10〜11月はほぼ週1ペース。
しかも半分はプロ相手!
無茶なのは店含めみんながわかってるんだけど、マスターの無茶ぶりから始まった僕のPAライフ。
毎回仕事じゃなくて客として観たいと思いながらも、大きなトラブルもなく無事ライブが終わった後の達成感が心地いい(笑)
PAをすることになった時に先輩でもある大御所レコーディングエンジニア(本人曰くもうレジェンドだそうです…)に助言してもらった一言に感銘を受けました。
その一言とは、先輩が清志郎さんのレコーディングをしていた頃に清志郎さんが言っていて一番心に残った言葉だそうで「この言葉をお前に送るから訳のわからないミュージシャンに言ってやれ!」と…
「歌の邪魔する楽器なんかいらないんだよっ!」
確かにごもっともなお言葉。
でもこれって清志郎さんだから言えるわけで、ニューカマー(新しいおかまじゃないっす)な僕が言えるわけもなく…
レコーディングスタジオにいた頃も「バランスとして歌が聞き取りにくい曲は売れない。なぜなら聞き取りにくい歌ほど普通の人が聞いてストレスを感じることはないから」と社長に言われたこともあって、レコーディングとライブは別物だけど歌がちゃんと聞こえるライブを目指してますが、これが難しい。
特にロック系の多くのバンドはギタリストの自己主張が大きすぎることと、アマチュアの場合ちゃんと歌えるヴォーカリストが少ないこともあって、ほとんどは歌が聴こえない…
みんなは簡単に「ヴォーカルの音量上げろよ!」っていうけど、物事には限界があるんです。
ハウリングですごいことになっちゃうんです。
機材的にも上限があるんです。
こういう時にこそ「歌の邪魔する楽器なんていらないんだよっ!」って言いたい…
ということで「いかにヴォーカルを聴きやすくするか」を心がけて頑張ります。