AppSocially Club House(部室)を中目黒に設置しました

Yusuke Takahashi PhD
AppSocially Blog
Published in
13 min readAug 6, 2018

AppSocially株式会社(KK)は、AppSocially Club House(部室)を中目黒に設置しました。これに伴い、AppSocailly KKの東京オフィスを同じく中目黒に移転しました。部室およびオフィスのスペースは、著名な建築家の先生によるオシャレな自社ビルの3Fをワンフロアお借りしました。

また、ささやかながらオフィスオープニングを開催しました(今後、毎月開催予定です)ので、その様子も、以下にてご紹介いたします。

Club House(部室)という考え方

AppSocially KKでは、HQに当たるオフィスをClub House(部室)と名付けました。ここには、カルチャーとチーム作りに対する確固たる信念があります。

部室とは、日本語における文字通り「部活動のための部屋」です。日本には、旧来、会社や学校において部活動があり、日本におけるスポーツも「学校体育」から進歩して来たように、その起源は、欧州におけるクラブチームのための活動拠点という意味とは少し異なります。それは、会社や学校という本業に対して、副業としての体育や文化的な活動等を通して、文武両道を極め、本来の本業となる仕事や学業を修めようというものです。

しかし、AppSocially KKにおける部活動は、本来の意味とは少し異なります。それは、「部活動が中心となって、本業である仕事の成果を高めよう」という考え方です。

カルチャーファースト

AppSocially KKにおける部室は、業務や授業の前後に部活動に従事する際に準備をしたり、休憩をしたり、ロッカーとして使用するためのものではありません。AppSocially KKにおける部室は、カルチャーを共有し、チーム力を醸成するための基盤です。

スタートアップという、不確実な未来に対して新しい価値を生み出していこうという厳しい道のりを走って行くためには、強靭な精神力と体力が不可欠です。それは、専門家であっても、業界の経験者であっても、同様です。さらに、これをチームとして達成していくためには、個人としての指向性や目標は違っても、チームとして同じ目線の高さで、切磋琢磨していく必要があると考えています。

この険しく苦しい道のりを、共通の目標を持って一緒に乗り越えていくことこそが、AppSocially KKにおいて重視しているカルチャーファーストの考え方です。

この考え方が共有できていれば、個々の役割を期待される以上の成果で達成しながら、チームとしてグルーブ感を持って、前進していくことができると考えています。

これは、僕が幼少の頃よりスポーツに勤しむ中で経験してきたことであり、同時に、尊敬する父*から繰り返し教えてもらってきたことでもあります(* 父について、この記事の最下部で補足しています)。

クラブハウスという名称は、Raphaからもインスピレーションを得ました。Raphaのみなさん、ありがとうございます!

(参考) “福利厚生プログラム第2弾!Rapha Tokyoを弊社オフィシャル自転車部室に認定しました!,” <https://blog.chatcenter.io/6b86532843e3>.

オフィスは要るのか?に対する弊社としての回答

最近、僕の尊敬する起業家の一人でもある孫泰蔵氏が「自社のオフィスを消滅させることにした」とFacebookに投稿していらっしゃいました。「仕事をするなら『現場』か『本場』でするべき」という考え方から、現場でも本場でもない中途半端な場所だとして、彼の運営するオフィスを消滅させたという話です。

“仕事をするなら『現場』か『本場』でするべき” — 孫泰蔵

僕も同じような課題意識を持っていたので、非常に共感しました。ただし、僕らとしての考え方は、「作業スペースのためだけのオフィスは不要だが、部室としてチーム力を醸成するための仕組みであれば実験する価値がある」という考え方でした。

AppSocially KKの部室には、当然ながらデスクや大型モニター、会議室や仮眠スペースがある一方で、部室として、カルチャーを共有し、チーム力を醸成するために(例えば以下のような)様々な仕掛けを用意しています。

  • オフィシャルジムを中目黒に移動(公式プログラムとして、ジム利用費を福利厚生で助成)
  • 働きながら鍛えるための設備も充実(バランスボード、スタンディングデスク、バランスボール等)
  • カルチャーや関連知識を学ぶための書籍も充実(デポルターレクラブ創業者の竹下雄真著『腸コンディショニング』やサイクルロードレースで欧州トッププロチームで活躍した宮沢崇史氏の『理論でカラダを速くするロードバイクトレーニング』、井上雄彦氏著『スラムダンク』全巻など多数)
  • チームミーティングのためのカウチ(ソファ)、大型モニターのスペースを完備し、スポーツ観戦も可能
  • 仮眠スペース完備
  • トレーニングウェアの協賛
  • トレーニング時に使用するタオル等が使い放題
  • 合宿やチームディナーにも使える充実したキッチン
  • ロードバイクのための基本的な工具類、フロアポンプ等を完備
  • リラックスのためのバルコニーおよびルーフトップエリアには人工芝も完備。ウッドデッキ増設工事中
  • もちろん、プロテイン、BCAAは等は、飲み放題

今後この実験がどのように帰結していくかは、適宜みなさんにも共有してく予定です。その前に、ぜひ、弊社の新しい「部室」に足を運んで見てください。

オフィス・オープニングしました

最後になりますが、先月7月6日、簡単ながらオフィスオープニングを開催いたしました。急なご連絡にも関わらず、お忙しい中、お祝いを持って駆けつけてくださった皆さん、本当にありがとうございました!以下、簡単ですがお越しいただいた皆さんと、いただいたお祝いの写真のご紹介を持って、感謝の意とさせて頂きます。

また、8月より、毎月最終金曜日に同様のオフィス開きを開催予定です。先月参加できなかった皆さんも、ぜひ、気軽に遊びにいらしてください。次回は8/31(金曜)夕方17:00〜の予定です。

AppSociallyについて

AppSociallyは、サンフランシスコ、東京、ハノイ(ベトナム)を拠点に活動するスタートアップです。カリフォルニア州マウンテンビューにて500 Startupsのアクセラレータプログラムにも参加しました。現在、ビジネス・カスタマー・コミュニケーションのためのプラットフォームであるChatCenter Aiを提供し、デザイン(UX)とデータ(AI)のアプローチにより、コンバージョンやセールスに強い会話型のツールを、国内外の主に大手企業様にご利用頂いています。ChatCenter AiはAppSociallyの初期の経験を活かしたピボットの成功により生まれました。

新オフィス概要

名称: AppSocially Club House (部室)
所在地: 東京都目黒区中目黒1–1–11-島田ビル3F
目的: カルチャーの共有およびチーム力の醸成のための基盤として利用

代官山駅、中目黒駅、恵比寿駅から徒歩5分ほどの好立地

お問い合わせ先

本件へのお問い合わせは、AppSocially Chief Culture Officer(兼任)の高橋雄介まで、Email<hello@chatcenter.io>にてお問い合わせください。

絶賛採用中

AppSocially株式会社では、部室で切磋琢磨しながら、弊社のAIを継続的に賢くするチャレンジをしたい「AIリサーチャー」「データサイエンティスト」(機械学習の専門家である必要はありません。データマイニング、統計学、多変量解析、数学、UXリサーチ、コピーライティング、消費者行動心理学等の専門家が活躍しています)、AIの利用をカルチャーとしていくミッションを持った「シナリオエディター」、さらに、弊社の製品を一緒に成長させる「プロダクト・マネージャー」「プロダクト・デザイナー」として、個人としても企業としても共に成長して行ける仲間を募集しています。競技やレースの経験は問いませんが、体育会出身者は優遇します。上記のChatCenter、Email hello@chatcenter.io、もしくは、Wantedlyからお問い合わせください。

追伸

蛇足ですが、今の僕がある理由の一人である尊敬する父について、少し紹介をしようと思います。僕の父親は、中学三年生の時に新しくできたサッカー部に高校一年生の時に入部し、高校選手権等全国大会を経験したのちに、日体大に進学し一年生からレギュラーとして活躍したのち、卒業後に日本サッカー協会が主催したコーチング研修の卒業生として欧州に派遣されました(実際には、カンパを集めて渡欧)。その時に、後に日本代表の監督にもなった森孝慈氏らもいました。ドイツの皇帝と呼ばれたフランツ・ベッケンバウワー氏やオランダの名門アヤックスに留学し、最新の戦術からコーチング手法、さらにサッカーを取り巻くカルチャーについて学んで帰国しました。帰国後ユニバーシアード日本代表の監督も務めましたが、青山学院大学から招聘されてプロのコーチとして指導をしていた際には、蹴って走ることばかりが重視されていた学校体育の延長のサッカー界において、一方で、個々の選手の特性も見ながら当時の日本にあったやり方でローカライズをしながら、トータルフットボールをインストールしました。当時は、ウィングバックがオーバーラップしたり、センターバックが得点王争いに絡んだりと、全く異なるサッカーに青山学院大学の対戦チームが対応できない中、地域リーグから勝ち続けて日本一に輝いたそうです。当時1年生ながらフォワードのレギュラーとして活躍したのが、後に女子の日本代表監督して、ワールドカップとオリンピックの制覇の基盤を築いた上田栄治氏でした。その後、高崎経済大学でスポーツ心理学やスポーツを取り巻くカルチャーについて教鞭をとりながら、日本サッカー協会の強化委員や地元群馬県サッカー協会の副会長等を歴任して引退しました。現在は高崎経済大学名誉教授。

写真: 左、フランツ・ベッケンバウアー氏。中央、左から、上田栄治氏、父高橋章。右、草津国際女子サッカー大会に参加した日本と米国の選手たち。

父の教え子たちは、今でも「あの時、アキラ先生がリスクをとって欧州に渡らなければ、僕らの日本一もなかったし、なでしこジャパンの世界一もなかったのではないか」と語ってくれます。草津温泉で国際女子サッカー大会を始めたのも父の尽力であり、それが、後の日本代表やアメリカ代表の選手達もここから巣立ち、さらに、後にザスパ草津(サッカークラブ)が発足し草津温泉がサッカーの街になるきっかけともなりました。僕がシリコンバレーで起業した一番の理由は、当時自覚がありませんでしたが、父親から受け継いでいたカルチャーのようなものだったのではないかと信じています。僕もサッカーが大好きです。

(参考) “僕の原点” <http://www.shimizukobundo.com/ic/origin-return/>

追追伸

先日、この記事を通して、弊社で新たに(オフィスを撤廃し)部室を設置したことを共有したら、僕らの社会実験について Taizo Sonさんから、Facebook上でコメントをいただき、(それだけでもすごく光栄で嬉しいことなのに)、さらに、忘れた頃に、こんな素敵なお祝いをいただきました。ありがとうございます!僕もこんな素敵な計らいができる大人になりたいです。

以下、Facebookの僕のタイムラインより転載です:

Yusuke Takahashi wrote:
東京オフィス(弊社では”部室”と呼んでます)を中目黒に移転しました!
先日、尊敬するTaizo Sonさんが「自社のオフィスを消滅させることにした。仕事をするなら『現場』か『本場』でするべきだから」と投稿していらっしゃいましたが、とても共感しています。
僕らも同じ考え方を持っており、ただし「作業スペースのためだけのオフィスは不要だが、**部室**としてチーム力を醸成するための仕組みであれば(経験上)実験する価値がある」という仮説のもと、場所を作ってみました。

Taizo Son wrote:
素晴らしい!「オフィスをなくす」というのは逆説的に言えばすなわち、「本当に必要な場をちゃんと自分たちの頭で考えて創造する」ということに他なりません。あの投稿後、いろんな反応をいただきましたが、高橋さんたちの動きこそがいちばん我が意を得たりでとても嬉しく頼もしく思います。

Taizo Sonさんから頂いた部室新設祝い:

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Yusuke Takahashi PhD
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Entrepreneur, Computer Scientist, Cycle Road Racer, Beer Lover, A Proud Son of My Parents, Husband, Father, Trail Runner (**new**)