タイ王国タマサット大学と共同で日本政府支援によるオフィシャルインターンシップを開催しました

Haruna Tanaka
AppSocially Blog
Published in
11 min readJun 18, 2019

世界をより幸せな場所へ — 。 このミッションの実現に向けて、AppSociallyでは様々な国籍を持つメンバーとともに働いています。実際に弊社で働くメンバーの約半数が外国籍であり、海外からのインターン生の受け入れも積極的に行なっています。先日も日本国政府のご支援により、一般財団法人海外産業人材育成協会様(以下AOTS)にサポートを頂きながらをいただきながら、タイ王国のタマサット大学のSIIT(Sirindhorn International Institute of Technology)に通うデータサイエンスおよびエンジニアリングを学ぶ学生4名をインターン生として受け入れました。

人材育成や多様性の推奨など、政府の方々や海外大学と共同でのインターンシップの開催にはいくつか理由がありますが、根底にあるのは、創業者兼CEOである高橋が創業時にシリコンバレーで経験した”挑戦する外国人を受け入れるカルチャー”です。

インターンシップに参加したタイ王国にあるタマサット大学のSIITに通う学生

目次

目的

社会実装とプロダクトマネジャーの視点を養う

多様性はイノベーションを創出する

挑戦する者を受け入れる

インターンシップの様子

インターンシップを終えて

最後に

目的

社会実装とプロダクトマネジャーの視点を養う

「学生時代の自分にアドバイスをするなら?」という問いに「シリコンバレーのスタートアップが実践するような企業の成長とプロダクトマネジメント、顧客開発についての科学的手法を学べ」と代表の高橋は答えます。

今回受け入れた生徒4名はタイ王国におけるトップ工科大学でデータサイエンスやエンジニアリングを学ぶ大学生であり、これからの未来を担っていく非常に優秀な学生です。彼らが将来プロダクトやサービスを世の中に生み出すにあたって、大学で学んだ学問や技術をどのように社会に提供していくかを意識しながら研究に取り組むこと、小さな実証実験を繰り返しながら進む方向性を決断していくシリコンバレーで実証されてきた手法を学ぶことは非常に有益であると考えています。

また、大学で研究を続けるという選択肢をとっても、その成果を製品として実際のお客様に提供していくことを視野に入れることで、世界の進歩に貢献するという研究者としての使命を、1つ別の視点で果たせるのではないか’という考えです。さらに、研究自体の進め方としても、リーンに小さな検証のサイクルを高速に回しながら進めることは、大きな成果を出すために非常に重要であると考えれられます。

AppSociallyで提供できることは限られているかもしれませんが、代表自身の経験から、少しでもこれからの未来を背負う学生の社会貢献への手助けをしたいという想いがあります。

多様性はイノベーションを創出する

また、世界に新しい価値を提供していく上で多様性は非常に重要であると考えています。

研究者、デザイナー、コンシェルジュ、アーティストなど、様々なバックグラウンドを持った個性豊かな仲間がチームとして集まっているAppSociallyでは、異なる経験や専門分野を持つ彼らが、部門や専門分野を超えてコミュニケーションをとったり、コラボレーションすることで、縦割りの部門内では生まれ得なかったようなアイディアや価値を生み出す機会が増えてきました。このような状況をうみだすために、AppSociallyでは部室(オフィス)をフリーアドレス化したり、TacoTuesdayやオフィスヨガなどを開催し、メンバーの交流の活性化に取り組んでいます。

“ありえないもの同士が組み合わさった時にイノベーションは生まれる” ー Motosuke Fukuda

シリコンバレーのカルチャーを日本で

上記の理由に加えて、積極的に海外インターン生を受け入れる理由の基盤には代表高橋がシリコンバレーで経験したカルチャーがあります。これまでにも何度かご紹介していきましたが、私達のカルチャーはAppSocially創業の地でもあるシリコンバレーのカルチャーに深く基づいています。そのカルチャーを体験した高橋はこう語っています。

“リスクを負ってでも自分の人生を変えたいと、ゴールドラッシュに乗って来た人たちが作った街がシリコンバレーです。だから過去の経験や業界にとらわれずに、新しいことをやっていこうというカルチャーがシリコンバレーの基盤にあります。

アメリカは移民が作った国で、且つ、今でも移民が流動的に入り続けて来て、そのひとたちが経済を創って支えている場所です。アメリカ人は皆、外国人として新たな地で挑戦しようという想いでアメリカに来た時に、居場所がなくて、先輩に助けてもらって自分の居場所を作り出せたという経験を持っています。だから僕らのような後輩が行くと、「自分も若い時に助けてもらったから」と言って、その場でプロダクトを使ってくれたり、その場で投資を決断してくれたりするんです。「うまくいったら絶対後輩に返してね。」という一言と共に。

彼らは当時ホテル代が捻出できなかった僕に9週間に渡り9個のカウチを無償で提供してくれ、僕の顧客開発の旅を応援してくれました。シリコンバレーにはこのような外国人として挑戦する人を受け入れる文化があることで、多様で優秀な人材が活躍する場所が創出され、コミュニティ全体としてのビジネスの成長が加速されています。僕はこの素晴らしいカルチャーを”口伝”、もしくは行動を持って伝えていきたと思っています。” ー Yusuke Takahashi PhD

この高橋の原体験や、カルチャーを伝承していきたいという想いこそが、弊社が海外からのインターン生受け入れに積極的に取り組んでいる冠たる理由です。

国を離れてでも挑戦したい、学びたいという思いで日本という異国の地へくる学生をAppSociallyでは大切にしたいと考えています。

また、何より”良いものを世界に送り出したい”、”新たな価値を生み出したい”という彼らの想いは、取り組んでいるレイヤーは別として、私たちも共通して持っている想いであり、国や言語や年齢という枠を超えたその共通ビジョンこそ最も重要であると思います。

代表高橋がシリコンバレーで素晴らしい人達に出会い、AppSociallyがスタートすることができたように、私たちが海外から訪れる学生にとっての”日本のシリコンバレー”的存在となり、世界の成長に貢献していけるよう、これからも努めていきます。

インターンシップの様子

写真:AppSociallyのチャットボットシナリオからLINEやFacebookボットを作れるようなウェブシステムの構築という課題の最終プレゼンテーションを行うSIITの学生。
写真:プレゼンテーション当日にはATOS、AMEICC事業局支援業務部の田中宏幸様(最前列右)、細川行洋様(最前列左)にもご参加いただきました。
写真: 仕事後のランニング風景
写真: オフィスヨガの様子

インターンシップを終えて

インターンシップ終了後、インターンシップで学んだことについて学生たちからコメントをもらいましたので、ここで紹介します。

“このインターンで私が得た最も大きな学びはプログラマーとしてどれだけの忍耐強さが必要かということに気づいたことです。馨さん(弊社ディベロッパー)は”全てのプログラマーは一緒。一度始めたら二度と止まらない”と教えてくれました。その言葉と実際にこのインターンシップを通してその姿勢の重要性を経験できたことは、来週に迫っている試験という短期的な軸でみても、これから人生において迫り来るチャレンジという長期的な目から見ても、ずっと私をインスパイアーしてくれるものだと思います。”ー Nethy

“素晴らしいチームワークを生み出すレシピは効果的なコミュニケーションだと気づいたことが2週間のインターンシップの中で得た一番大きな教訓だったと思います。チームの一人一人がプロジェクトの進行を大きく遅らせてしまうような問題に何度も出くわしました。しかし、助けを求めたり、悩みを共有したりなどの適切なコミュニケーションをプロジェクトメンバー内でもAppSociallyのメンバー内でも行うことで、もっとも効率的に問題を解決することができたと思います。全てのプログラマーにとってチームで働くことは避けて通れない道であり、このスキルは学業だけでなく将来のキャリアおいてもとても重要な資産になると思います。”ー Art

“良い仕事はリラックスした状態のポジティブなマインドから生まれ、そのマインドを手に入れるためには良い労働環境が必要です。親切な同僚と共に、過ごしやすい環境の中で仕事ができたことで、仕事の効率も上がり、ストレスが軽減され、より仕事に集中しやすく、モチベーションさえも高まったと感じています。プロジェクトに行き詰まった時も、AppSociallyの素晴らしいメンバーは常に暖かく手を差し伸べてくれ、どんな問題にも解決策は必ずあるという考えで、突破口を見つけてくれました。これから先、学業の場でも、仕事の場でも、このような素晴らしい環境に常に出会える訳ではないと思いますが、インターンシップを通して、良い環境とはその場所自体のことだけではなく、私たちがどのようにその場所を解釈するかだという大きな学びを得ました。”ー Jane

“今回のインターンシップから学んだ最も重要なことは、助けを求めることの重要さです。締め切りが迫ってきているのに自分の開発がまだまだ完成には程遠かった時、雄介さんは(創業者兼CEO)は”助けを求めることも重要なスキルだ”と教えてくれました。全ての分野で完璧な人間などいません。馨さん(ディベロッパー)に助けを求めたことで、自分が数時間悩んでいた問題もあっという間に解決することができました。優しく協力的なメンバーで本当によかったと思います。これから誰しもが壁にぶつかることがあると思いますが、ここで学んだ”助けを求めるスキル”を活用し、時間を無駄にしないようにしたいです。”ー So

最後に

このインターンシップの実現にあたって、学生の担当教授であり、コンピューターサイエンスの分野で活躍されているDr. Virach Sornlertlamvanich、また今回のインターンシッププログラムのスポンサーでもあり、日本とタイの経済発展に寄与されているAOTS、AMEICC事業局支援業務部の田中宏幸様、細川行洋様には、大変ご尽力いただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。

追伸

プレゼン終了後の送別会にて、代表高橋からインターン生を正式に奨学金プログラム候補生として認めたと発表がありました。これは、彼らが学部卒業後日本の指定大学院に留学する際の学費等の支援を確約するものです。

*奨学金プログラムとは慶應義塾大学で修士号、博士号の取得を目指す学生を対象としたスカラシッププログラムで、弊社でプロダクトマネジャーとして働きながら、研究に取り組む学生に弊社が大学院での研究費用を補助するプログラムです。

これからもAppSociallyはインターンシッププログラムや奨学金プログラムを通して、国内外で挑戦する人を応援していきます!

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