Choja in Action #01 Choja ってなに?

Yuki Shichiku
Choja Crypto
Published in
Oct 19, 2020

こんにちは!先日暗号屋という会社から発表された Choja というサービスを開発している紫竹です。以前は Mr. Exchange という会社の CTO で、 XRP Ledger 上で Gateway として DEX 運用をしていました〜、というと難しいんですが要は仮想通貨取引所を作ってたということです💸

何のサービスなのか

ちょっと昔話をさせていただくと、Mr. Exchange では取引所のシステム開発を進めていきながら、マーケットメイクというみなさんが仮想通貨を売買するときに必要な注文を用意するお仕事もやっていました。お客さんが商品を買えるように、商品棚に商品を用意するみたいなお仕事ですね。

今回開発している Choja はそのときに使っていたマーケットメイクのノウハウを活用し、皆さんにもその機能を簡単に利用し資産運用していただけるサービスとなっています。カッコよく言うと分散型の流動性供給サービスという風に言っていますが、かんたんに言うと、仮想通貨の自動取引サービスを提供しているだけとも言えます。ただその手法が最終的に仮想通貨市場全体のための貢献になるだけでなく、自分の資産形成にも役立つというものなので気取って「分散型流動性供給システム」なんて言っています。

流動性供給について

先程から出てくる「流動性」というものはなんなのかというと、「お客さんが商品を買えるように、商品棚に商品が用意されている」みたいな状態のことを言います。取引所なので買うだけではなく、売ることも出来るので「買いたいときに買えて、売りたいときに売れる」というお客さんの商品に対するニーズに対して滞りなく商品の売買が出来る状態が「流動性がある」という状態と言えます。

反対にこの流動性が無い状況は商品棚に商品が無いので「買いたくても買えない」ということになり、取引所的には「買いたいという注文も出ていないし、売りたいという注文も出ていない状態」のことを言います。流動性が無いとリスクもあって、流動性が無いと売買がなかなか成立せず、希望の価格で取引できなくなるリスクがあります。

この流動性を供給してくれるのが、そのままなんですが流動性供給者(英語で Liquidity Provider、以下 LP )という人もしくは会社になります。LPになるためには多額の資金と特別なノウハウや技術力が求められ、その性質から個人ではなく企業として参画することが多く、門外不出で一般に普及することがありませんでした。

流動性供給というブーム

先程もちらっと話した DEX という僕が過去に運営していた Decentralized EXchange 、分散型取引所というものがあります。DEXに対してしっかり中央集権的に管理された取引所のことを Centralized EXchange で CEX という風に呼んだりもします。DEX, CEX という2種類の取引所がある中で、DEX の方に Uniswap というユニコーンをモチーフにした一見かわいい取引所が出現しました🦄

Uniswap のロゴ。かわいいですね。

Uniswap は取引に欠かせない「売る」「買う」という機能に続いて、自動で「流動性供給する」という機能を提供してきました。上に書いたとおり、門外不出だった流動性供給という機能を一般の個人投資家がシンプルに使えるようにしたことによって、不毛の地だと思われていた DEX の Uniswap が仮想通貨の取引高を世界トップレベルまで増加させてしまったのです。このブームによって世の中の様々な仮想通貨の価値が安定し、第二次仮想通貨投資ブームのようなものが起きています。

なぜやるのか

我々は流動性供給という手法を通じて、仮想通貨市場がより良いものになることを望んでいます。Bitcoin が作ったこの新しい価値は、Ethereum の様なプラットフォーム上でトークンエコノミーを誰でも創れる仕組みを生み出しました。しかしこのトークンエコノミーたちを支える仮想通貨市場自体はまだまだ小さく、価格暴落するトークン詐欺のようなプロジェクトが増えてしまいました。

そんな中 Uniswap の様な誰でも流動性供給を出来る仕組みによって、DEX 領域における取引高は世界トップレベルまで引き上げられました。これによって様々なトークンプロジェクトが DEX 上で流動性を確保し、価格安定に繋げることが出来ています。

しかしこの流動性供給ブーム自体はあくまで DEX 上での出来事であり、中央集権な取引所、CEX 上ではまだ企業や有識者による中央集権な流動性供給だけが行われているのが現状です。裏を返せば流動性を分散することで、取引高を爆発的に増やすことが出来る可能性がまだ CEX には残っており、そこを Choja が担うことが出来るのではないかと我々は感じています。流動性も分散されるべきなのです。

これからどうしていくのか

まずは Choja を安定運用できるシステムの構築と、そのパートナーとして一緒に流動性供給ブームを牽引してくれる方々を探していきます。システム開発には紫竹の知り合いの超一流で優秀なエンジニアたちが携わってくれています。パートナーとしては取引所を運営している方々や、自身のトークンプロジェクトを安定させていきたいという方々を募集してお声がけなどさせていただいている最中です。

暗号資産市場を CEX から盛り上げて、使いやすく安定した市場を作っていくのが最初の我々のミッションだと思っています。またそれに乗って頂いた方々の資産形成の成功を目指します。

DEX は過去に陶酔して取引所まで運用していたのでとても大好きだし良いものですが、一般にはまだ危険で難しすぎます。まずは法整備の整った CEX からわかりやすく構築していき、最終的には DEX のような金融システムを分散していくDeFi (Decentralized Finance: 分散型金融) 的な思考をどんどん暗号資産市場に広めていくハブになりたいと思っています。

この medium では引き続き Choja に関する情報や、暗号資産に限らない投資というレベルでのコラムや Choja 自体のロジックの特徴などについても掲載していければと思います。

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いきなりの長文ですが、お読みいただいてありがとうございます。今後とも宜しくお願いいたします。

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Yuki Shichiku
Choja Crypto

紫竹佑騎と申します。しちくゆうきと読みます。79と表記したりします。