チームパフォーマンスを最大化する5つの条件

Shunsuke Mori
chunkeke-nikki
Published in
5 min readJun 24, 2018

いよいよ始まったロシアW杯。国内が初戦の勝利で大歓喜し、グループステージ進出に向けた第2戦を控える夜。

誰がこのような勢いを期待しただろうか。大会約2ヶ月前に監督の電撃解雇があった中で、日本は大きな第一歩を踏み出した。踏み出せた要因は、チームワーク。これに尽きるだろう。メンバーは前監督時代とそれほど変わっていない。しかし、同じ選手でも、起用法、戦術、チームとしての方向性が異なることで、チーム全体のパフォーマンスは大きく変わった。

私の最近も、ここ半年間でチームメンバーも増え、チームとしてのパフォーマンスが事業の成長角度に直結するようになってきた。とはいえ、メンバー数は10人には未だ満たない組織において、一人一人の裁量も大きく、各自の判断に基づいた仕事が依然として必要であることに変わりはない。

今日は、そんな組織規模で、チームとして最大限のパフォーマンスを発揮するにはどのような状況であることが望ましいのかを明らかにしたい。これまで試行錯誤する中で、特に必要だと思う条件は以下。

  1. 全員がどちらかというと得意な領域での仕事割合が一番多い
  2. 全員が個人の私欲至上でなく、事業至上である
  3. 全員が今の身体的状況、精神的状況を理解している
  4. 全員がチームメンバーの仕事スキルや理解度を把握している
  5. 全員が物事の捉え方を肯定から入る

全員がどちらかというと得意な領域での仕事割合が多い

好きなものは、放って置いても、とことん突き詰める。得意だと自覚しているから、自信もある。そしてパフォーマンスも高い。ならば、メンバーはそれぞれ、自分の得意分野で仕事をすることが一番である。組織規模が大きくない以上、個人において苦手な業務も多く存在するが、できるだけ各人が得意な仕事を担うことがチームのパフォーマンス向上に繋がる。

全員が個人の私欲至上でなく、事業至上である

難しいのは、上述した得意な仕事だからといって、私欲で仕事をしてはならないということだ。「やりたいからやる。」「楽しいからやる。」だけでは、チームパフォーマンスをマイナスにしてしまう。私欲は外からは明白にわかる。あの人自分がやりたいからやってるだけだよね、と。結果、他メンバーからの嫉妬や他業務を圧迫する可能性がある。最優先事項は、事業が成長するかをベースに仕事をするべきで、その結果、自分の得意なことを他人に任せなければならないときには任せる。反対に、相手が私欲で動いていることがわかるのであれば、どんな事情があれ、阻止しなければならない。

全員が個人の身体的状況、精神的状況を理解している

誰しも1年を通して気持ちの浮き沈みや身体的な健康状態も変化する。沈んでいる時には、通常よりもパフォーマンスは落ちるし、疲れていればミスも起こりやすくなる。その場合は、仕事を移管したり、適度な休みを入れる必要がある。また、他のメンバーに周知する必要もある。事後、できませんでした。間違えました。では大きな迷惑と事業損失になる。周りも他のメンバーの状況を把握した上で、時にはサポートに回ったり、仕事を割り振ったりするなど、臨機応変な対応も必要だ。

全員がチームメンバーの性格、仕事スキルや理解度を把握している

新しくチームに加わったメンバーは業務の理解に時間を要したり、各人の性格や仕事のやり方によって、それぞれ異なる。全てを把握していなくても、タスクを他のメンバーにお願いする時やタスク完了までの時期を見積もる上では、各メンバーのことを性格、スキル、業務内容理解度を把握する必要がある。

全員が物事の捉え方を肯定から入る

チームは、様々な状況や変化に対応していかなければならない。そのためには、常に決めつけるということはなく、まずは他人の意見を受け止める。なぜそのような発言をしたのかと。その上で、上記の4つを総合的に判断した上で、議論をするべきである。いきなり否定から入ると意見をしづらい環境になり、また否定された方も冷静さを失い、本来言いたい主張ができなくなる場合もある。ポジティブな議論が常に発生している状況がチームを良い方向に導く。

まとめ

小規模の組織は、業務の範囲が広く、日々様々なタスクに追われている。よって、「これは簡単だから先にやる。」「自分に頼まれたからやる。」といったように思考停止してしまう場合も多い。思考停止状況は、そもそも一つのタスクに対しての判断をしない訳であるから、本来自分がやるべきタスクをやらなかったり、時間配分を間違えたりすることも起きてしまう。一つ一つのタスク自体が外部に及ぼす影響は小さいかもしれないが、各人が少しずつ影響を及ぼしていくとチーム全体としてのパフォーマンスはいつの間にか大きく落ちてしまう。そうならないためには、5つの条件を心がけていく必要がある。

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Shunsuke Mori
chunkeke-nikki

Joyz Inc. Product Sales Manager/ Sophia Univ./givery Inc. Web Marketing and Sales/Rarejob CS&English counselor/EDUCA co-founder